さくらもちモチ

感想@連続テレビ小説「まんぷく」第2週：…会いません、今は*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの連続テレビ小説「まんぷく」の感想です。
今回は、第2週「…会いません、今は」についてです。
以下の記述にはネタバレを含みます。

前回の感想記事はこちら。
【第1週：結婚はまだまだ先！*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-10-06-3


まさかこんなに早く、咲姉ちゃんが亡くなるとは……！
結核は今なら治せる病気であるだけに、残念でなりません。
亡くなった時に福子が発した「おねえちゃん……」とのつぶやきが心に痛くて、
この放送を朝のBSで見た時は泣きました。


福子が萬平さんとの交際を開始したことで、
周囲の人間関係にも変化が少し見られました。
保科さんにターゲットを変えた缶詰（笑）の野呂さんには
「早っ！」と思わず言いそうになりましたが、
咲さんにと福子に缶詰を渡すところでは
人の好さが伺えました。
そして、みんなのアイドルであろう牧善之介先生！
自己紹介の時に「牧　善之介です」と
名字と名前の間で一拍置くのがたまりません。
また、衣装も髪型も良いですよね……！
イケメンの萬平さんとは少々違う意味で素敵です。
蘭丸もかわいい。

そんな二人から熱い想いを寄せられる保科恵さん。
私、多分、橋本マナミさんの演技をちゃんと視聴するのは
今回が初めてだと思うのですが、
「国民の愛人」とか失礼なキャッチフレーズが付けられているのに
凄く魅力的な方なんですね。
正統派の美人さんなので、上品さが匂い立つような感じがしていて、
テレビ越しに見ている私も惚れそうです。
髪型もホテルの制服姿も素敵～。
すっかりファンになりそうです。

保科さん曰く、これまで色恋沙汰に縁が無かったらしいですが、
それは彼女が「近寄りがたい（高嶺の花の）美人」だからですかね。
あれだけの美貌の持ち主なのに、
こう言っては失礼ですがさほど冴えない二人（すみません）から言い寄られて
すっかり舞い上がっている様子は、
まるで乙女のようで、
年齢を感じさせない可愛らしさが強く伝わってきました。



ところで、この週は忠彦さんを見直したところもありました。
あの桜の絵が非常に素晴らしかったのは言うまでもありませんが、
つい感情的に「絶対に治る」と楽観視してしまう
妻（克子姉ちゃん）をたしなめたあたりからは、
売れない画家という夢見る職に就いている割には
現実を冷静に見られる人なんだと伺えたことから、
「あれ、忠彦さんって……」と、これまでの印象を改めました。
桜の絵についても、
病室からでは咲さんが花を愛でられないからという理由もあったでしょうが、
もう二度と見られないからとの意味もあるのではないかと
勘ぐってしまいました。




さて、萬平さんと福子。
こんな時だからこそ、福子は萬平さんと会って元気を貰えば良いのにと
私は思ってしまいましたが、
敢えてそうしないのは時代性もあるのでしょうか。
萬平さんが、口頭での約束を守って、
結核の専門医がいる病院をちゃんと紹介していたのはさすがだなと
思いました。
振り返ってみると、咲さんと萬平さんは一度も対面していないんですよね。
きっと咲さんも萬平さんのことを気に入ったはずなので、
それが無かったのは実に惜しいことです。



この週では、福子と鈴さんの関係も興味深かったです。
勿論、福子は娘で鈴さんは彼女の母親なんですけれども、
咲さんの病状が悪くなった時に、
やぶ医者を紹介したと言って萬平さんを責める鈴さんと、
きっと内心では「それは違う」と否定しつつも
そう言わずにはいられない母親の気持ちをくみ取って静かに同意した福子を見ていたら、
まるで立場が逆（鈴さんが子供で福子が母親）のように思えたんです。
福子から伺える複雑な心境が、彼女の辛い現状を物語っていて、
せつなかったです。


続きはこちら。
【感想@連続テレビ小説「まんぷく」第3週：そんなん絶対ウソ！*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-10-30-1