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感想@大河ドラマ「真田丸」第6回:迷走*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

NHK大河ドラマ「真田丸」第6回「迷走」の感想です。

2016年NHK大河ドラマ「真田丸」完全読本 (Nikko mook)

2016年NHK大河ドラマ「真田丸」完全読本 (Nikko mook)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2015/12/19
  • メディア: ムック

主なキャストこちら*敬称略
真田信繁:堺雅人
真田信幸:大泉洋
真田昌幸:草刈正雄
松:木村佳乃
薫:高畑淳子
とり:草笛光子
きり:長澤まさみ
小山田茂誠:高木渉
北条氏政:高嶋政伸
徳川家康:内野聖陽
上杉景勝:遠藤憲一
滝川一益:段田安則


以下の記述にはネタバレを含みます。
前々回・前回の感想はこちら。
【第4回:挑戦】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-01
【第5回:窮地】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-07-1



NHKスタジオパークにて開催中の「真田丸」展を観てきたレポートを
先日、拙ブログにアップしました。
宜しければ、合わせてご覧ください。
【レポート&感想@大河ドラマ「真田丸」展(NHKスタジオパーク 企画展)】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-07
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迷いに迷い、放送の最後で大きな決断を下した瞬間の
真田昌幸(草刈正雄さん)の力強さ、頼もしさが変におかしくて、
思わず笑ってしまいました。
以前の放送であった「窮地に陥る時の方がいきいきしている」との評価の通り、
この時もまさにそんな感じで、観ているだけの私も興奮しました。
考え方が昌幸さんより常識人寄りの信幸(大泉洋さん)の戸惑い振りも
おかしかったです。

その信幸さん。
自分の意見を父・昌幸に一刀両断される度に、
頬の筋肉をひくつかせながら感情を何とか抑えていましたが、
今回の放送でははっきりとその点に触れましたね!
でも昌幸さんがそれを否定せず、
「話を聞かせろ」と言って本当にそうしたところが、
さすがに一枚上だと思いました。
これ、いつも自分の意見を取り入れてもらえない信幸さんは
胸の中で大きな不満が積もるばかりでしょうが、
実は、彼が気付いていないだけで、
充分に昌幸さんの役に立っているのではないでしょうか。
というのも、信幸さんは堅物で、考え方は面白味に欠けるけれども、
彼の一般的な意見は、
頭が回り過ぎる(そのせいで常に物事の裏を探るようなところがある)昌幸さんには、
物事を計る為の重要な物差しの一つになっているように感じられます。

また、これは一緒にいる場面の数の差かもしれませんが、
何か困った時があった時に、感情の差はあれ、
昌幸さんが「どうする~」云々と少々弱気で尋ねるのは信幸さんが多く、
この辺が、長男と次男に対する接し方の差なのかなと想像しました。



さて、私が今回の放送で最も興味を持ったのが、きり(長澤まさみさん)です。
友人の梅のことは心から慕っていて、
前回の放送で「信繁への恋路に協力する」と言ったのも決して嘘ではないけれど、
彼に対する淡い恋心はちゃんとあって、
真田家に奉公に出られると知った直後の廊下では、
傍に誰もいなかったこともあって、素直な感情を露わにした彼女。
だからこそ、今回の放送での信繁と梅の仲睦まじい様子を盗み見た時は、
さぞかし複雑な心境だったと思います。
憎まれ口を遠慮なくたたき合えるのも、二人の仲の良さがあってのことですが、
信繁の梅に対する行動は、まさに、疲れた心を休めに行ったものでした。
きりにしても、廊下で信繁との会話での気まずさから言って、
後で「あんなことを言いたかったんじゃないのに……」と悔いていそうで、
他人事ながら私は彼女を心配してしまいますが、
同時に、そこがとてもいじらしく感じられるというか、
年頃の女性らしくてかわいいなぁと思えます。
とはいえ、信繁の傍に常にいられる!と思いきや、
沼田行きを父親から命じられて、非常に落胆しているのに、
彼と梅の親密そうな様子を見せつけられて、さぞかし辛かったでしょう。
「耐えて」と声を掛けたくなりました。

信繁と梅の会話は、
彼が誰にも話していない密めた心情を吐露するとあって、雰囲気が重いのに、
「……何か言っても良いのですよ」という台詞で一瞬外して、
話の流れに緩急をつけているのも大変良かったです。
あそこで一つの区切りがついたことで、
梅の言葉に深く感動する信繁の気持ちがよく表れていました。


今回も、徳川家康(内野聖陽さん)が出演するシーンは、
敵ながら和みパートと化していて、大変微笑ましかったです。
家康が何か言ったりやったりする度に笑ってしまいます。
伊賀越えの最中こそ、本多忠勝への態度が良好だったにもかかわらず、
いざ平穏を取り戻すと、相変わらずちょっと冷たくなるのも面白いです。

そして、北条氏政(高嶋政伸さん)!
戦国武将系のゲームの影響で、私の中での氏政の評価は低いのですが、
この真田丸ではなかなか食えない人物として描写されていたので、
一転して好感を持てました。
格好良いですし、昌幸や家康とはまた違った策士のようで、
強い興味を抱きました。
本当に、どの人物も非常に魅力的に描かれていて、
私は放送を観ているだけで惹かれてしまいます。


不穏だった次回予告の全貌が露わになりました。
松さんは、いずれ記憶を取り戻して夫や真田家の人々と再会しますよね。
まだ当分先のことかもしれませんが、そうなることを楽しみの一つとして、
今後も放送を見続けたいと思います。



それにしても……一般的に、
信長の急死後、誰も彼もが天下を狙って動いたと誤解されがちですが、
天下取り云々などほとんどの人が口にしていないのが嬉しいです。
小さな武家ならではの地に足が着いた描写が、大変素晴らしいです。

あと、非常に個人的なことですが、
戦国BASARAの舞台をきっかけに私が注目している松田賢二さんが、
今回、長崎元家(滝川一益の家臣)役で登場されていて、興奮しました。
格好良くて見惚れました!!


続きはこちら。
【感想@大河ドラマ「真田丸」第7回:奪回*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-22


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2016-02-14 20:28  nice!(1) 
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