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感想&プレイ日記「FINAL FANTASY XIII」その10:10章 枢密遺跡 フィフス・アーク*ネタバレあり [FF13/FF13-2:プレイ日記]

ゲーム「FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)」の
感想とプレイ日記を綴っています。
今回は10章「枢密遺跡 フィフス・アーク」についてです。

アルティメットヒッツ ファイナルファンタジーXIII

アルティメットヒッツ ファイナルファンタジーXIII

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • メディア: Video Game

前回の記事はこちら。
その9:9章 聖府親衛艦隊 旗艦パラメキア*ネタバレあり
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-03-21-3

感想&プレイ日記のURLは一覧ページでまとめています。
【FINAL FANTASY XIII】感想&プレイ日記 一覧
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/ff13


以下の記述にはネタバレを含みます。

――――

とうとう10章に来てしまいました。

以前のプレイ日記にも書きました通り、
私がこのFF13で一番好きなのは、シド・レインズ准将です。
彼をいいなと思った直後に、ネットでのネタバレをうっかり見てしまい、
彼がバルドアンデルス(ダイスリー代表)に呪いをかけられて、
ルシにさせられてしまい、
ここでライトニングたちに倒されるということは知っています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-03-13-1

なので、敵としてのレインズの見せ場であるこの章を
早く遊びたいような……まだ遊びたくないような、
複雑な気持ちで進めました。



ここはルシの成長を促し、戦闘力を高める為の古代施設だけあって、
雑魚でも攻撃方法に癖のある敵が多く、
結構厳しかったです。
いちいち面倒臭い上に、
時間が掛かるせいで戦闘の評価も低くなることから、
「こんなに頑張ったのに、これだけしかCPを貰えない……」と
私のテンションは下がる一方でした。
疲れた時は「今はちょっと遊びたくないなぁ」とも思いました。
ただ、この章からクリスタリウム(ロール)の制限が外れて、
今まで成長できなかったものもできるようになったことから、
「ここで頑張らないと、この際のレインズ戦で苦労する!」と自分に言い聞かせて
必死に頑張りました。
でもやっぱり辛かったので、難易度をNORMALからEASYに下げています。



さて、そのレインズ戦。
動画を見つけましたので、FF13を遊んだことがない方は
こちらを視聴してから下記をお読みいただくのをお勧めします。
(それでも、専門用語が多くてわけが分からないと思いますが)
Final Fantasy XIII シド・レインズ戦 - VS Cid Raines -:
https://youtu.be/zoMMh1AqDKw @YouTubeさんから

この動画だけでは、彼らがいる場所がよく分からないと思いますが、
ファングが驚いている通り、
レインズの事情や正体を知らないと、
どうして彼がこんな所にいるの?!とびっくりしますよね。
私も、もしネタバレを知らずにここで彼を見つけていたら
「え……えええ……?」と激しく戸惑っていたと思います。
というのも、この動画の直前のシーンの時点で、
「ん? 誰かがいる?」という感じで、
彼の立ち姿がぼんやりと見えていたんです。
ネタバレを知っている私は
「とうとう来た! これ、レインズ准将だ!」と思い、
ドキドキしたのですが、
ここで突っ立っている彼からは、
それを知らなくても嫌な予感しかしなかったと思います。



ここで初めて、レインズのルシとしての刻印が登場しました。
ff13_cid.jpg
同じくバルトアンデルスのルシだったサッズの息子も、
刻印は手の甲にありましたよね。
たまたまなんでしょうか。

この時点ではまだ小さいように思える刻印ですが、
感情に合わせて光っていたり、
大きくなったりしたように見えることからして、
やはりこの刻印は成長するんだなぁと実感しました(´ωと)



このFF13という作品は、
オートクリップという電子辞典のような機能はあるものの、
世界観についてもキャラクターについてもあまり語ってくれません。
ライトニングたち六人ですらそうなんですから、
それ以外のキャラクターについては、言わずもがなです。
勿論、レインズもそうなので、
彼について考えるには、色々と妄想を働かせるしかないのですが……
どう考えても全くぶれなかったのが、
彼は孤独の人であるようだと思えたことです。
親兄弟や妻子といった家族がいそうに見えないですし、
イケメンなので、女性にはとてもモテただろうけれど、
特定の恋人はいなかったのではないだろうかと。
でも、愛が無い、心の冷たい人かというと、そうではなくて、
もっと広義的なものに愛を注ぐために生きてきた人なんだと感じました。
それは勿論、コクーンを救う為という行動が元です。
なので、たとえば任務でたまたま関わった孤児院などに
どうせ給料は使わないからといって
多額の寄付金を惜しみなく送っていそうだと思えました。



コクーンの明るい未来を夢見た彼が、
それまで血反吐を吐きながら必死に頑張ってきたのは事実でしょう。
おそらく、士官学校でも相当優秀だったはずですし、
あれだけカリスマ性に富んだ人なら、
当時から人望にも人脈にも恵まれていたに違いありません。
天才が人並み以上の努力をしていれば、
出世街道まっしぐらなのは当然です。

でも、そんな彼がバルトアンデルスによってルシにされてしまう。
レインズがルシにされた「ずっと前」が具体的にいつなのかは、
今の私には分かりません。
でもその後の説明っぷりからいって、
大佐から准将に昇進した時なのではないかと思えました。
晴れて准将を命じられた直後、
目通りみたいな挨拶を名目にバルトアンデルスに召喚され、
一対一の状態での面会中に、
密かにルシにされてしまったのではないかなぁと。
バルトアンデルスにとって、レインズが、
下界のファルシのルシを導く役目として
一番適任だったのは勿論ですが、
長年の夢を叶えられるかもしれない力をようやく得られた彼を
一瞬で地獄に突き落とすあたり
(また、絶望させる前にそういう力を与えてぬか喜びをさせるあたり)
バルトアンデルスの性格の悪さが伺えます……。

cid1.jpg
右手の甲なんて、普通に生活していてもよく目にする場所なので、
レインズは死にたくなるぐらい辛かったでしょうね。
人前では勿論のこと、そうでなくても手袋をはめていたと思います。


cid2.jpg
あぁ、辛そう。本当に悔しそう。
「憎々しい」という表現しか出ません。



バルトアンデルスのルシにされてからのレインズは、
生きながらにして死んでいた状態だったんだと思います。
ファルシに抗うことを夢見て生きていたのに、
よりにもよってファルシ(バルトアンデルス)の傀儡となったんですから
当然です。
でも、ライトニングたちを見て変わったんですよね……!
cid3.jpg

ここまでのお話で、実は私も気になっていたのですが、
この作品が描くテーマの一つとして、
「死(と同然のこと)を宣告された人間は、夢を見てはいけないのか」
ということがあると思います。
ヴァニラあたりが言っていた記憶があるのですが、
ルシは、ファルシの呪いを受けたとはいえ人間なので、
楽しいことをしてそうだと感じたり、喜んだり、嬉しがったり、
夢を見たり、恋をしたりしてもいいはずなんです。
しかし、ファルシに与えられた使命を達成できなければシ骸化する、
達成できてもクリスタル化する……という二択では、
ルシにされた時点で死んでいるのも同然で、
しかも、それまで自分が大事にしてきた信念とは真逆のことを
使命として押し付けられたレインズにしてみれば、
バルトアンデルスを深く恨み、憎むと同時に、
彼に従わざるを得ない自分を許せないこともあったでしょう。
それに疲れてしまった結果、心を殺していたのかもしれません。



で、非常に印象的だったこのシーン。
cid4.jpg
ここ、ご覧の通り、レインズは左手を胸に当てているんですよね。
彼が左利きだという設定の有無は分かりませんので、
私は右利きなんだろうなと思っています。
それを前提として、
レインズにとって、刻印のある右手はルシとしての自分で、
左手は、まだ夢を捨てていない人間としての自分の象徴なんだろうなと
思いました。

辛かったので、敢えてスクショを撮らなかったのですが、
レインズがルシとしての力を解放し、
翼を持つ織天使のような姿になった時も、
右腕は完全に変化していた一方で、
左腕は人間のそれのままでしたので、
この解釈(というか妄想)には、一応、自信があります。



ヴァニラの「コクーンを壊さなければいい」という発言は
レインズの想像通りだったようですが、
彼が本来の望みが「コクーンを守ること」であるのを思えば、
ここで戦う必要は全く無いんですよね。
物事が上手く運べば、ライトニングたちを支援しつつ、
コクーンの破壊を防げたかもしれません。
でもレインズは、彼女らに触発されて、
使命から逃げも隠れもせずに正面から戦うことを
決意してしまったんでしょう。
cid5.jpg
求めた一瞬の輝きが、自分の死と夢を賭けた戦いなんて、
泣けてきます。



さてさて、長くなりましたが、そのシド・レインズ戦。
柵というか壁が皆の周りをぐるっと囲むように作られたり、
レインズがロール(役割)をころころと変えて戦ったりと、
まさに「舞台」という言葉がぴったりくるボス戦でした。
そもそも、レインズが戦闘前に
「私はこれこれこういう理由であなたと戦います」と
口上を述べていることからして、舞台だなと思いました。
シド・レインズという哀れな傀儡が、人間(かつての自分)を演じ、
まるで夢や希望をライトニングたちに見せつけるような内容でした。
戦闘前は、身体が人間で心がルシだったのに、
戦闘が始まってからは、身体がルシで心が人間というのが
もう……もう……せつなかったです。
彼の無念はいかほどだったかを想像すると、胸が熱くなります。



レインズとの戦闘は、ネットでの評判通り、かなり苦しかったです。
最後、レインズの体力があと1ミリぐらいなのに
そこからなかなか減らせなくて(ブレイクしなくて)焦りました。
ポーションをバルトアンデルス戦以上に使ったと思います。
戦闘の難易度はEASYのままでしたので、
もしNORMALで戦っていたら、
一度目でクリアするのはまず無理だったと思います。



ところで、レインズは、
ここでルシとしての使命に真っ向から背いたにもかかわらず、
戦闘後にクリスタルにされて、永遠を手に入れました。
この事にバルトアンデルスが絡んでいるのかどうかは不明ですが、
もし違っていたとしたら、
ルシがクリスタル化する条件は、使命を果たすことだけでなく、
全力で受け入れたり、逆に挑んだりすることも含まれるのでしょうか。
後者の例が今回のレインズの一件だけでは、
確定するのは無理なのですが……。

それと、クリスタル化した後に散ってしまっていますけれども、
レインズはこの後、バルトアンデルスによって別の形で再登場しますよね。
ということは、人の身体はあくまで魂の入れ物で、
シ骸化しようがクリスタル化しようが、はたまた消えようが、
それが概念として存在していれば、再び人の形を具現化させることぐらい、
バルトアンデルスには造作もないことなのかなぁと想像しました。



私、このレインズ戦が10章の締めを飾ると思っていましたので、
その後もダンジョンが続いていたことに驚きました。
ここでの雑魚戦は本当に面倒でしたので、
レインズを倒してしまった悲しい余韻に浸れる余裕も無く、
「え……まだ続くの?」と文句を言ってしまいました。

他に、ずっと気になっていることが一つあります。
ファングのヴァニラに対する過剰な友情を見ていると、
姐さんはガチでそっち系の方なの……?と思ってしまいます。
作中で名言することはまず無いでしょうが、
そうであっても全然おかしくない言動で、ちょっとはらはらします。


続きの感想はこちら。
その11:11章 異境大陸 グラン=パルス*ネタバレあり
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-03-30

宜しければ、合わせてご覧ください。



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2015-03-25 09:49  nice!(0) 
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