感想@映画「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」*ネタバレあり [名探偵コナン]
今年もコナンの映画の季節がやってきました!
昨日4/19から封切りということで、
今晩、早速、私もレイトショーで観てきました。
今回のタイトルは「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」!!
以下の記述にはネタバレを含みます。
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まず私は、ここ数年のコナンの本編
(特に黒の組織編)の動きについて
全く知りませんでしたので、
序盤で流れるお約束の説明で驚きました。
赤井秀一は生死不明になっていたんですね……。
そして、沖矢昴と世良真純については初めて見ました。
彼ら二人の存在すら知りませんでした。
なので、原作やアニメでどれだけ明かされているのかは
分かりませんが、
実は沖矢昴の正体が赤井秀一で、
赤井秀一と世良真純が兄妹であるらしいとは
作中で割とあっさりと分かったことから、
コナンたちが知らないだけで、
読者や観客にとっては周知の事実なのかなと思っていました。
だからこそ、最後の締めで
沖矢昴が赤井秀一だとはっきリと示されていたのが
(担当声優さんが代わる)ちょっと意外でした。
「え? 今更これ??」と思いました。
今回の映画は、どうも、
アクションシーンでいかに魅せるかをメインに据えているようで、
序盤からコナン君が危うく交通事故に遭いそうになることから、
かなりドキドキさせられます。
ただ、その後もコナン君の命が狙われたり、
物理的にあり得ない(普通なら死んでいる)アクションが
幾つもあったりしますので、
興奮するよりも、失笑しながらツッコミを入れる時の方が
圧倒的に多かった気がします。
特に最後——犯人をやっつける決め手となる
花火のサッカーボールを打ち上げるところでのコナン君のアクションは、
笑ってしまいました。
子供向けの作品において
「描写が非現実的だ」と突っ込むのは非常に野暮なことですが、
今回はそれがあまりに過度だったので、
そうせずにはいられませんでした。
観ていて気になったのが、字幕の多さです。
字幕の漢字には全てルビが振られていましたが、
小学校低学年以下の子供には読むのが辛いと思います。
今回は、外国人のタレントさんをゲスト声優として起用したという
制作側の都合もあるのでしょうが、
外国人同士の英語での会話はなるべく最小限に押さえて、
日本語で話させた方が良かったと思います。
事件の真相の根底が分かる
ティモシー・ハンターとケビン・ヨシノの回想シーンでは
二人とも日本語で話していたので、
できないことではなかったのではと思えてなりません。
それと、今回は容疑者も犠牲者も外国人ばかりで、
顔写真付きで名前が出される時は大丈夫なのですが、
名前だけを聞くシーンになると
「××って誰だっけ」と分からなくなる時が何度かありました。
真犯人については、大人の観客であれば、
苦労せずに中盤あたりで気付くと思います。
ですので、その後は
コナン君たちがいかに真相に辿り着くかを見守る形になりますが、
上記の通り、今回はアクションに重きが置かれていますので、
謎解きとしては物足りない部分がありました。
スナイパーが三次元で物を考えるというのは
大人にとっては分かって当然の知識ですし、
作品タイトルにも「異次元」とあることから、
それがキーポイントとなることは映画を観る前から明白で、
コナン君たちが真相に辿り着いても、
残念ながら驚くことはできませんでした。
また、台形云々のことが出てくるのも、
ちょっと唐突だった気がします。
元太の台詞が説明調すぎて、笑ってしまいました。
尤も、この辺は子供が楽しめれば良いわけですが、
肝心の対象である子供が分かっているかどうかは
ビミョーだと思います。
ただ、終盤——物語の場がベルツリーに移り、
真犯人の作戦によって停電してからの展開は、
とても面白かったです。
コナンの映画では、
新しい探偵道具が必ずここぞという場所で使われたり、
何か特別なことの説明があると、誰かがそれを実際に行なったりするという
(今回はジョディが赤井秀一に教わった話)
“伏線を必ず回収する”“振ったネタは必ず昇華させる”との
定番のお約束があり、
この終盤にそれらがぐっと集約されていたので、
かなり見応えがありました。
園子も手放しで褒めていた通り、
最後の蘭姉ちゃんはむちゃくちゃ格好良いです。
惚れますww
子供向けの娯楽映画としては難が少々ありますし、
大人が観るにはやや退屈な部分もありますが、
上記の通り、終盤が盛り上がる構成になっており、
見終わった後は割と良い気分になれました。
2014-04-21 00:11
nice!(1)