感想@舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆- 東京公演*ネタバレあり [舞台 戦国BASARA]
4/29。
舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆-の
東京公演の昼の部を観てきましたので、感想を記します。
会場は「EX THEATER ROPPONGI」です。
舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆- (初回限定版) [DVD]
- 出版社/メーカー: イーネット・フロンティア
- メディア: DVD
派手!!
後ろの席でもステージが見やすい会場でした。
主なキャストさんはこちら。
広瀬友祐(徳川家康役)
中村誠治郎(石田三成役)
滝川英治(伊達政宗役)
吉岡佑(真田幸村役)
松村龍之介(真田幸村役)
吉田友一(片倉小十郎役)
村田洋二郎(猿飛佐助役)
八神蓮(長曾我部元親役)
小谷嘉一(毛利元就役)
横山真史(黒田官兵衛)
谷口賢志(天海役)
宮下雄也(小早川秀秋役)
八代みなせ(雑賀孫市役)
川村ゆきえ(鶴姫役)
高橋光(風魔小太郎役)
新田健太(大谷吉継役)
伊阪達也(前田慶次役)
真佐夫(前田利家役)
別府あゆみ(まつ役)
*真田幸村はダブルキャストで、
私が観劇した日のご出演は松村さんでした
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は豊臣軍推しの関ヶ原コンビ贔屓です。
————
前回の「戦国BASARA3宴弐」や
前々回の「戦国BASARA3宴」の感想記事をご覧になった方は
ご存知かもしれませんが……
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-06-04
ぶっちゃけて言いますと、
舞バサ(舞台版の戦国BASARA)に対する私の関心・執着度は
徐々に下がっていました。
戦国BASARAというシリーズ作品は、勿論、大好きですし、
役者さんにもそれなりに興味はありますので、
今は「一作品で一公演は必ず生で観る+大千秋楽のライビュ」という
スケジュールで予定を組んでいるのですが、
平日公演や東京楽にも積極的に通っていた頃の熱情は、
すっかり冷めていた気がします。
その原因は明らかでした。
・二回目以降の観劇では退屈だと思ってしまう時が多い
・宴会芸を始めとする笑いのポイントが自分と合わない
・ジジイとその孫ネタが不要だと思えてならない
つまり、これらが主な不満だったのですが、
この「咎狂わし絆」を観てびっくりしました。
以前の舞バサからかなり改良されたと思えたからです。
まず、登場人物が多いにもかかわらず、
お話がテンポよく進んでいきますので、
最後まで観ていて飽きませんでした。
特にOP!
観客に対する各武将の紹介でもあるここでは、
一部のキャラクターのみ殺陣の披露がなされ、
他は顔見せ程度の出番しかありませんでしたが、
この違いが流れのメリハリを生んでいて良かったと思います。
コンパクトにまとめられていたにもかかわらず、
物足りなさを感じることはありませんでした。
第二幕冒頭で行なわれる、定番の宴会芸は、
中立の軍(金吾+天海+鶴姫+孫市+前田夫婦+慶次)と、
西軍(三成・刑部・官兵衛・元就・幸村・佐助)、
そして東軍(家康・筆頭・小十郎・元親+ジジイ孫)の三つでした。
内容は、前回までの流れも一応汲みつつ、
大幅にリニューアルしていて、
私も素直に楽しめました。
西軍のエレクトリカルパレードもどきは、
旧豊臣軍の金銀財宝にものを言わせた感が出ていたように思えて
良かったですし、
東軍の「右目の達人(太鼓の達人のパロディ)」での家康が
「三成は勘弁してほしい」と言っていたのにも
萌えさせてもらいました。
(結局、三成マークを叩いたのも含めて)
懸念していたジジイ孫の出しゃばり具合も、
今回はやや控えめで良かったです。
この程度ならば笑ってやり過ごせますので、
今後も是非お願いします。
肝心の物語については……
今回、主役である家康が内心を吐露するにあたり、
新しい解釈が描かれました。
具体的に言いますと、
誰よりも絆を説いていた家康が、実はそれを信じておらず、
嘘で塗り固めてきた点を認めるという内容でした。
戦国BASARA3での家康は、
強い信念で絆の良さを語っていましたので、
言わば、それを否定するとも言える解釈なのですが、
この舞台では、
人としての心の弱さを一段と強く感じられたこともあり、
私はそんな家康に好感を持って観ることができました。
最後、このままでは嘘もつけなくなると思った家康が、
三成に向かって「本当のことを言ってくれ」と頼むシーンからは
もう、涙、涙……でした。
三成が、遠回しな言い方ながらも
家康の言うことを肯定したからこそ、
家康は再び嘘を吐き続ける気力を取り戻したんですね……。
彼が最後に発する三成への別れの台詞も
凄く凄く心に響きました。
いっぱい泣きました。
三成の最期は、
もし彼が倒れなければ家康が死んでいた
(三成が家康を斬った)はずだと推測できたのも
良かったです。
あの、眩しいライトが当てられたまま時が止まっている演出は
大変素晴らしかったです。
演出と言えば、今回、セットも凝っていました。
特に小船が良かったなぁ。
周囲の床へのライトもきれいに当たっていて、
水面がちゃんと表現されていたのが素敵でした。
移動する足場がたくさんあって、
演じる役者さんは大変だったと思うのですが、
刑部の動きや官兵衛のネタで特に効果的に使われていたのが
好きでした。
観ていて面白かったです。
今回は、初のダブルキャストがあり、
新キャストさんが三人もいました。
具体的に挙げますと、
幸村(松村さん)と元親(八神さん)と官兵衛(黒田さん)です。
どの方も、それほど違和感なく観られましたが……
大声を出しながら滑舌よく喋るのは、本当に難しいようで、
叫ぶことが多い幸村や、凄みながら喋る元親は
一部の台詞が聞き取り辛かったです。
彼らについては、今の役者さんだけが駄目というわけではなく、
歴代の皆さんもかなり苦労されていたようですので、
それでも分かりやすく喋ることが可能な声優さんが凄いんだと
実感しました。
(尤も、激しい動きをしながらでも
それなりに喋れるんですから
役者さんもかなり凄いんですけれども)
殺陣は、三成が相変わらず抜きん出て凄かったです。
もう、素晴らしいとしか言いようがありません。
さすが中村さん。
三好三人衆との殺陣と、三好+風魔との殺陣は、
凄く見応えがありました。
それと、いつもそうですが、
広瀬さんが家康そのものでした。
ぼろぼろになった二人が繰り広げる最後の殺陣は、
元気いっぱいの彼らが見せてくれるそれと違い、
凄く重くて、せつなくて、悲しくて、やりきれなかったです。
三好三人衆と風魔は……
特に殺陣を得意とされる方々が演じられているので、
そういうシーンでは迫力があって嬉しいのですが、
キャラクターとして考えると、
松永久秀あっての彼らなので、
松永先生が出ないことが非常に物足りなく思えます。
尤も、最凶キャラである松永先生が出てくると、
彼が全てを持っていってしまい、お話にならなくなるので、
いないからこそ成り立っている部分もあるのでしょうが……。
筆頭役の滝川さんは、
前回の宴弐ではあった固さが取れていたように思えました。
普通に、違和感なく、筆頭として馴染んでいました。
小十郎、佐助、前田夫婦、金吾さん、天海といった面々にも、
変わらずの安定感がありました。
金吾さんの客席降りは、たとえ自分の近くを通らなくても、
見ていて楽しくなれるので、
今後も是非、定番として続けて頂きたいです。
元就も大変良かった!
私、普段は元就にも小谷さんにもあまり興味が無いのですが、
(すみません)
小谷さんが演じられる元就と、
元就を演じられる小谷さんは大好きです。
今回はとても好みな内容・出来でしたので、
観劇前は予約するつもりがなかった公演DVDも、
帰りがけに会場でお願いしてきました。
結構「今回“は”DVDが欲しいかも/買おうかな」と言う声も
他のお客さんからちらほら聞こえてきたので、
同じように、
舞台に感動した勢いで予約注文した方が多かったかもしれません。
上記の通り、細かなところでリニューアルが試みられています。
舞台版をこよなく愛するファンは勿論のこと、
「舞台はもういいかな」と見限ってしまったファンに、
是非観て頂きたいです。
今回は胸を張って言えますww
お勧めです!!
特に関ヶ原コンビをお好きな方は、
今からですとチケットを買うのが難しいかもしれませんし、
ライビュですら観るのが難しい場合もあると思いますが、
可能であるならば、絶対に生で観ておいた方が良いと思います。
会場で買ったグッズです。
パンフレットや写真の出来は……うーん……
修正が無かった前回と違い、今回はちゃんと施されていますが、
肌の修正が過剰に行なわれたせいで変に思える役者さんもいます。
でもでも、前回よりはかなりよくなってました。
というか、前回が本当に酷すぎました……。
個人的には、
パンフレットの冒頭を飾っていたCG絵の再現がツボでした。
*商品ですのでパンフの写真にはぼかし加工を行なっています
……が、ぶっちゃけ、
上に掲載したDVD予約のポスターと同じ写真です。
とにかく、素晴らしい舞台で良かったです!
とても良い作品でした。
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2014-04-29 23:59
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