さくらもちモチ

感想@アニメ「へうげもの」第1話：君は物のために死ねるか！？*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「へうげもの」の感想です。
NHK地上派放送で見ました。
今回は第1話「君は物のために死ねるか！？」についてです。

私は原案の漫画を読んでいません。
ネタバレにあたる記述があります。

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私は戦国時代に興味がありますので、
この作品（漫画）についても以前からタイトルだけ知っていて、
いつか読みたいなぁと思っていたことから、
アニメが地上派で放送開始となったのは嬉しかったです！

漫画が原作ではなく、原案と変わったようですが
Wikipediaを見た限りでは、
アニメの出来が悪いわけではないようで……？？
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B8%E3%81%86%E3%81%92%E3%82%82%E3%81%AE



さて、尋常でない物欲の強さを見せた主人公・古田織部が
それだけに生きるのではなく、
いち武士としても頑張ろうとしているのが
とても面白かったです。
どちらかに限ればもっと楽に生きられるはずなのに
そうしない（そうできない）辺りが、
非常に人間臭く、魅力的です。

茶器に対して織部が強い執着心を見せたあたり、
笑ってしまうほど俗物的なのですが、
武士としての役目をちゃんと果たそうとしている真面目さが
ミックスされているせいで
いい塩梅となっている気がします。



織部が、憧れの茶器・平蜘蛛を前にして
松永久秀と必死に交渉しているシーンや、
爆発によって飛んだ平蜘蛛の蓋を必死に追い駆けるシーンは
見入ってしまいました。
せっかく掴めたのに、熱さを忘れていたというオチには
つい笑ってしまいました。

また、割れてしまった蓋はただの鉄くずでしかないのに、
織部がそれをも本気で愛おしむあたり、
彼が本物の“数寄者”であるのを表していたと思います。
織田信長も、そんな彼の本質を理解しているようで……。
織部と豊臣秀吉との考え方の違いも、面白かったです。

他の名だたる戦国武将たちが、
これから織部とどのように関わっていくのかが
楽しみです。