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感想@ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」第3話:悲しき抱擁*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」の感想です。
今回は第3話「悲しき抱擁」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

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  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
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私は本放送でこちらの作品を最後まで見ています。
先の事に触れる可能性がありますので
未視聴の方はご注意下さい。


前回の感想はこちら。
第2話:別れの理由

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴(2)

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まずはあらすじから。フジテレビの公式サイトより転載します。
 徹朗(草なぎ剛)は小学校の音楽会が終わってから、凛(美山加恋)を美奈子(長山藍子)に預かってもらうことにした。「ありがとうございます」。徹朗の前ではニコリともしなかったが、うれしくてすぐにゆら(小雪)に知らせた。「よかったね」。内心ゆらは複雑だった。すでに家庭教師はやめたし、徹朗からは口出ししないでほしいとクギを刺されている。いつまでも関わりつづけるわけにいかない。
 徹朗は可奈子が送ってきた離婚届にハンコを押して提出した。「えっ!」。さすがに宮林(東幹久)は驚きを隠さなかった。仲人をしてくれた上司の井上(小日向文世)にも報告した。「お前に対する評価は離婚ぐらいじゃ変わらない」。その一言で徹朗はひとまず胸をなでおろした。だからマミ(山口紗弥加)から相談事をもちかけられて、こう返事した。「来週以降ならゆっくり聞くよ」。あと1週間すれば凛の世話から開放される。
 徹朗はゆらから呼び出された。「凛ちゃん、お母さんが今どこで何をしてるのか、知りたがってます」。凛がひっきりなしに連絡しているらしい。「わかりました。俺から凛に話しますから」。
 その夜、徹朗は一緒に宅配ピザをほおばりながらきりだした。「パリにいるんだ。そこで美術の勉強をしてる」。一呼吸おくと、徹朗は真顔で凛を見つめた。「もうお母さんは帰ってこないんだ。お父さんとお母さん、離婚したんだ。ごめんな」。凛は無言でうなずいた。2人は黙々とピザを食べつづけた。
 徹朗は父親の義朗(大杉漣)にも離婚を伝えるために実家をたずねた。やもめ暮らしの長い義朗は家事をうまくこなしていた。「父さん、浮気してただろ」「当たり前だろ。最近じゃ、女房から離婚をきりだされる情けない男もいるみたいだが」。これではとても打ち明けられない。徹朗は押し入れの中から、小学1年生のときに書いた作文を探しだした。「あの頃、何考えてたのかなあと思って」「暇だな、お前」。義朗は呆れたように言った。帰宅すると美奈子が来ていた。義朗に離婚を言いそびれたと打ち明けると、美奈子は徹朗に頭を下げた。「離婚はしかたないわ。でも母親が子供を手放すなんて、しちゃいけないことよ。可奈子の母親として私にも責任があるわ」。しきりにわびる美奈子に徹朗は戸惑いを感じていた。「凛ちゃんを引き取ったら母親代わりになれるよう、一生懸命やります」。その夜、徹朗は実家から持ち帰った作文を読んで、思わずつぶやいた。「ホントに俺が書いたのかよ」。
 翌朝、徹朗は凛のふくハーモニカの音で目覚めた。「いよいよ音楽会だな。がんばれよ」「はい、がんばります」。たったそれだけのやりとりだったが、2人の間にはこれまでとは違った空気が生まれた。いよいよ音楽会本番。「この音楽会が凛さんとみんなの最後の思い出になるでしょう」。担任の石田(浅野和之)に紹介されて凛は緊張した。おかげで演奏を間違ってしまった。凛はハーモニカを握ったまま涙ぐんでいた。
 ゆらは勝亦(大森南朋)から2人きりの食事に誘われた。「ゆらのことが好きなんだ」。どおりで亜希(田村たがめ)がいてはまずいわけだ。これまで勝亦のことは友達としてか見てこなかったから、ゆらは返事に窮した。「とりあえず、食べていい?」。真剣な勝亦におかまいなく、ゆらは目の前のオムライスにパクついた。
 徹朗が帰宅すると、凛はしょんぼりとソファに座っていた。「どうかしたのか?」。急に泣きだした凛に徹朗はうろたえた。しかし気づくとぎこちない手つきで凛を抱きしめていた。実家から持ち帰った作文の中に、こんな一文があったことを思い出したからだ。手は悲しんでいる人を抱きしめるためにあるのだと。凛と同じ小学1年生のとき、徹朗はそんな気持ちをもった少年だったのだ。徹朗の腕の中で凛はじっとしたまま動かなかった。
 週末の朝、室内にはダンボール箱が積みあげられた。「できた」「ありがとうございます」。凛の引っ越しの準備が終わった。明日になれば美奈子が迎えにきてくれる。2人一緒にすごすのは今日で最後。「どこか行くか?」。2人は動物園に出かけた…。


最後の動物園のシーンは秀逸ですね。
何度見ても「いいなぁ」と思います。
特に最後の“ペンキ塗りたて”のオチは、
以前の放送で見ていて未だに覚えているのに
ホッとして笑ってしまいます。


前回、妻の可奈子の本音を聞けた事を機に
小柳の父性がようやく目覚めたのか、
これまでと同じ毎日を過ごしている中でも
彼の言動がかなり柔らかくなっています。
ハーモニカの練習、レーズンパンの悩み……と
挙げるだけで微笑ましいです。
でも今回の終盤までは
「凛と暮らすのは今週まで」と決めていて、
期間限定だからこそできる事として
彼なりに良き父であるように頑張っていましたが、
最後、上記の動物園のエピソードで
これからも凛と一緒に暮らしていくという事を
彼自身が自然に決められたのが、
本当に良かったです。

義母(可奈子の実母)との会話で、小柳は、
孫の凛を捨てて逃げた娘(可奈子)の件を
彼女から頭を下げられて謝られましたが、
ぶっちゃけ小柳も、
それまでは、家族で一緒に暮らしていたのに
妻のことも娘のことも全然見てなかった事を
強く自覚したばかりなので、
とてもとても、彼女に返す言葉がなかった
──可奈子の非を一方的に責める事はできなかったんだと思います。
少し前の小柳だったら、ムスッとしながら怒って
義母に嫌味の一言でも放ち、
いかに自分が間違ってなかったかを偉そうに話すはずですから……。
この回は、小柳の父親としての成長を強く感じられるので、
とても好きです。
子供の頃の作文を見直して、
昔の自分はこんな事を書いていたのかと再認識したのも
すごく素敵なエピソードでした。


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続きの感想も書きました。
第4話:愛おしい娘

宜しければ合わせてご覧下さい。


2011-01-13 18:10  nice!(0) 
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