さくらもちモチ

感想@ドラマ「黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-」第1話：税金ドロボー官僚に喝！*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

ドラマ「黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-」の感想です。
今回は初回の第1話「税金ドロボー官僚に喝！」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧（インデックス）ページでまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：2010年秋 放送開始作品】

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放送前は、キャスト陣には期待を持てたものの、
変なタイトルと、
はすっぱな感じの篠原涼子さんが
悪い意味で気になったのが影響して、
全然期待していなかったのですが、
見始まったら凄く面白くて、一気に見てしまいました。

外面というか、パッと見は、
堤芯子の強烈なキャラクターが印象に残りますので、
日テレ水10枠の主人公に相応しく、
強い女性のお話という感じがしますが、
ドラマそのものは、昔懐かしい正統派でした。
がっちり作ってあるなぁと、思わず感心してしまいました。
（なんか偉そうですみません）

基盤は勧善懲悪なんですが、
それをやる人間（堤芯子）が完全な善ではないのが
最近のドラマならではなんだろうなと思います。
もしこちらが数年前に作られたとしたら
芯子は工藤優（岡田将生さん）のポジションだったはずです。
初々しくて熱血漢で、仕事への理想を強く持っている
……でも現実を見て凹みそうになるけれど、
作中のエピソードを経て、人間としても強くなっていくなんて、
工藤は、普通のドラマでは主人公のはずなんですよね。
でもそこを外して、芯子を持ってくるあたりが、
最近のドラマであり、
女性メインの作品枠である水10ならではだなと思いました。


また、こちらの場合、
明確な敵（税金を不当に使っている偉い人）が存在しますので
芯子たちは一致団結して彼らと戦うわけですが、
お役所の中が一枚岩ではないのも定番で、面白いです。
とりあえず現在は、
・芯子の完全な味方
・芯子のやり方に戸惑ってはいるけれど彼女のやり方を指示する派
・今回（初回）はまぁ従ったけれど迷惑に思っている派
・傍観派
と、色々分かれていました。
また、本来は芯子を追い出したい角松一郎（大泉洋さん）が
実はかつて彼女が仕掛けた結婚詐欺の被害者で、
自分の面子と誇りを保ちたいあまり、
大っぴらに彼女を攻撃できなかった状態が
とても面白かったです。
怪しい老人福祉介護施設を調べようとした際に、
工藤が何気なく発した芯子への「詐欺師」の発言に、
彼女は勿論のこと、角松までもが過剰に反応していたのが
良かったなぁ。
角松の複雑な設定＆心境が
こちらのドラマをより楽しくしているのだと思いました。


最後、無給で雇っていた
ボランティアのアルバイトへの支給金額で、
当初は三千円云々を馬鹿にしていた当事者たちが、
一億円以上も返金しなければならない事を知って
青くなっていたのも面白かったです。
芯子のキメ台詞「金、返せ」も
事前に流れていたＣＭで聞いていたより
ずっと効いているなぁと思いました。
また、最後の最後で、
勧善懲悪に成功したはずが、実はそうではなかった
（上記の金は返させたものの、
職を辞した当事者には
ほぼ同額の退職金が税金から支払われたので
結局、とんとんで終わってしまった）
というオチも、非常に良かったです。


とにかく面白かったので、
ご覧になってない方には再放送で視聴するのを
是非お勧めします。
（多分、次週の水曜日の午後のドラマ再放送枠で
再び流されると思いますので）
次回にも期待します！
今後が楽しみ〜。





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続きの感想も書きました。
【第2話：警察ヤミ宴会に喝！】

宜しければ、合わせてどうぞ。