さくらもちモチ

感想：ドラマ「相棒 Season9」第1話：顔のない男*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

テレビドラマ「相棒 Season9」の感想です。
今回は第1話「顔のない男」です。

下記にはネタバレを含みます。


前回（Season8 最終回）の感想はこちら。
【第19話（最終回SP）「神の憂鬱」】

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧（インデックス）ページでまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：2010年秋 放送開始作品】

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秋冬といえばドラマ「相棒」の季節！
……という事で、今年もやってきましたね。
この時期が。
私もこちらのシリーズの大ファンですので
放送が始まる前からとても楽しみでした。

ただ、非常に人気が高く、
評判もそれなりに高いこちらの作品でも、
回によって面白さの好不調の差があり、
初回とお正月のスペシャル番組はいまいち……というのが
悪しき定番でしたので
今回はどうなのかしらと
見る前から不安な部分がありました。

けれど今回は、皆さんよくご存知のように、
珍しく、初回が通常の一時間放送だったんです。
これは期待できるかなぁと思っていたのですが
実際に見た結果、
ファンとしての贔屓分を差っ引くと
（右京さんや神戸さんなどの登場人物にまた会えて嬉しい云々）
ドラマとしての面白さは
ごく普通ののミステリドラマ並みかなと
思わざるを得ませんでした。


まず、今回の放送のメインの事件である、
不倫中の真犯人が、それを苦に自殺を図った妻の死を誤魔化すべく、
彼女の熱狂的なファンを利用して他殺に見せ掛ける
……というのが、初回にしては地味過ぎます。
これが相棒シーズン9の中盤辺りで
息抜きとして出てくるお話なら、箸休め的な意味で
「たまにはこういう事件があるのもいいかもね」と
思えるでしょうが、
皆が続きを待っていたシーズン9の初回にしては
弱いなぁと思いました。
また、シーズンを通して重いテーマが与えられるのも
相棒シリーズの特徴で、
今回は、最初（回想）と最後に出てきた男が
鍵を握っているようですが、
最初の回想映像が、あまりにも面白くなくて、
この先これが重要になるんだろうとは分かっていても
見ていて飽きたことから、
「早く本編始まらないかなぁ。つまんないなぁ」と
苛々しました。
だからなのか、録画した映像を改めて見た時に、
放送中に感じていたよりも
実際の回想部分の放送時間が短くて、
「え、たった数分だったんだ」と驚きました。
彼に右京さん達がどう絡んでいくのかには
期待を持てましたが、
あの映像は、もうちょっと何とかならなかったかなと
思いました。


さて、贔屓的なところでいうと、
お馴染みの登場人物が相変わらずの様子で、
見ていてホッとしました。
右京さんと神戸さんのコンビも、ごく自然で、
あの慇懃無礼な会話を聞いているだけで楽しくて、
亀山さんの時とは違った信頼関係があるのが面白いです。
序盤にあった、
勝手にお出かけした事を神戸さんに責められた右京さんが、
「でも、君もこうして来たじゃないですか」と
彼にびしっと切り返すあたりは
「これこれ、これが相棒」とニヤニヤしてしまいました。
見ていてたまらなかったです。
また、右京さんの真似をする神戸さんというのも
良かったなぁ。

また、相変わらず神戸さんが死体に弱かったり、
右京さんのペースで解決に向けて進んでいる最中に
神戸さんが「ちょっと調べたい」と言い出して
真犯人の不倫問題に切り込むあたりも
大変良かったです。
だからこそ、事件そのものが面白かったら
もっともっと良かったのになという思いが
強くなってしまいます。

とりあえず次回に期待〜〜。
勿論、劇場版も期待〜〜！




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続きの感想も書きました。
【第2話：顔のない男〜贖罪】

宜しければ合わせてどうぞ。