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感想@アニメ「屍鬼」第悼と悲屠話(第11話):桐敷の屋敷へ!*ネタバレあり [アニメ感想]

フジテレビ・ノイタミナ枠のアニメ「屍鬼(しき)」の感想です。
今回は第悼と悲屠話(第11話):桐敷の屋敷へ!です。

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray

私は原作(小野不由美先生の小説)の大ファンです。
藤崎竜先生の漫画も、月刊ジャンプスクエアで一応読んでいます。
以下の記述には、先の展開も含めたネタバレがあります。
このアニメ版で初めて作品に触れる方は、閲覧にご注意下さい。


前回の感想はこちら。
第悼話(第10話):夏野を呼ぶ懐かしい声

各回の感想記事のURLは、他作品も含めて
こちらの一覧記事でまとめています。
2010年7月 開始作品

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まずはあらすじから。フジテレビの公式サイトより転載します。
敏夫は逃げることのできない問いを、静信に投げかける。
一方、起き上がりの存在を確信した祈祷師・郁美は村に広がる危機を人々に声高に訴えるが誰もが本気で取り合おうとはしない。 いきり立った郁美は、桐敷の屋敷へと乗り込んでいく。


今週は本編よりもEDに反応しちゃいました。
多分、多くの視聴者さんがそうだったのでは??
確か次回の放送は来月なんですよね。
視聴者の興味をそこまで繋げ止めておく為に、
今回は特別に、あのようにしたんでしょうか。
特に今週の内容は、
これまで頑張っていた夏野が出ず、
尾崎医師も、今回だけは屍鬼と対立しているのを隠しながら
村人との仲介役みたいな位置に留まっていましたので、
物語を静動で分ければ、静に入る話だった事から
余計にそう思いました。



前回の感想でも触れたかと思いますが、
今回、メインだった郁美さんについては、
前回の放送で省かれていたので「あれ?」と思ったのですが
やはり流れましたね!!
思えば、この“起き上がり”の特定については、
郁美さんが一番凄いと思うのですが、
彼女の場合、作中でよく描かれていたように、
後先考えずにギャーギャー喚き立ててしまったのも
一番の問題でした。

そして、屍鬼──起き上がりという存在を
郁美さんはよく分かってないので、
人狼(辰巳とか)という特殊な存在がいるのも
桐敷の中に人間の協力者がいるのも想像だにしておらず、
ただ桐敷を糾弾しようとして失敗に終わっていたのが
残念でなりません。

この点、尾崎医師は、具体的な症例を利用して、
屍鬼の弱点や特性を掴んでから戦おうとしています。
(だからこそ、今回、墓を暴こうとした)
既に、夜は屍鬼が支配する時間帯になっている今、
闇雲に敵意をむき出しにしても
屍鬼を煽るだけで何も良い事はないのは明らかなので、
尾崎の行動はとても正しいです。
この間、屍鬼に対する詳細を調べている間にも
屍鬼の数は増えるばかりですし、
村民の犠牲者も多々出るでしょう。
でも、まだ自分が生きている内に誰かが何とかしないと、
村が本当に壊滅してしまいます。

よく、漫画でも小説でもドラマでも映画でも、
大きな事を成し遂げる際に小さな事が犠牲になるのを
よしとしない(それで主人公が悩む)展開が
よくありますが、
この場合はもう、
“誰かに犠牲になってもらっている内に
自分たちが生き延びられる方法を探す”しかないわけで。
人間、切羽詰まると、
きれい事なんか吹っ飛ぶよなぁと思います。
(ただ、この場合、尾崎には
屍鬼を人体実験できるだけの環境と知識があるから、
こうする事ができるのであって、
普通の村民なら、こういう倫理/理念との戦いすら
与えてもらえないのですが)



今回、郁美さんが言っている事が間違いだと
村民に知られてしまう事は、
屍鬼側には物凄く都合が良いんですよね。
ああして桐敷の屋敷前に集まった人々は、
郁美さんに対して不審に思う点はあるものの、
「この一連の事件は桐敷のせいじゃなか」と思う人も
多々いたでしょう。
でもああして、
桐敷の人がまっとうな人間である事が証明された事で、
村人による桐敷への警戒心/恐怖心が弛められてしまいます……。
そして、実は核心をついていた当の郁美さんが
放送の最後で屍鬼に襲われるって──本当、やりきれないです。
この先、暫くはずっと屍鬼のターン!なのを思うと
辛いなぁ。
でもでも、頑張ってついていきます。


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続きの感想も書きました。
第悼と腐汰話(第12話):夏野の友

宜しければ、合わせてご覧下さい。


2010-09-18 21:14  nice!(0) 
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