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感想@ドラマ「うぬぼれ刑事」第10話:姉妹坂*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「うぬぼれ刑事」の感想です。
今回は第10話「姉妹坂」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第9話:強火

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年夏 放送開始作品

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今回も面白かったです。
娘と姉妹によく間違えられ、
そこを生き甲斐にしてしまっている母親は
現実でもたまに見かけますので
お話にリアリティがありました。
何より、美人女優の石田ゆり子さんが
そういう役を演じているという事で
説得力もあったと思います。
他の回でもそうですが、
こちらのドラマでゲストとして登場する女優さんは
クドカンさんが好んで起用される方ばかりとはいえ、
「この話には××さん」というキャスティングが
むちゃくちゃ上手いですね!
全部、当て書きなのかなぁ。
(役者さんに合わせてシナリオを書く)
今回の石田さんも、すごくハマっていました。



ただ、これは
ドラマに対する直接的な感想ではないのですが、
石田さん演じる母親の考え方が、とにかく気持ち悪くて
私は見ていて嫌でした。

自分が若い頃にああいった青春を満喫できなかったから、
娘をだしにして遊んでいた
……ここまでは、まだ理解できます。
同年代の友達がいれば良かったんでしょうが、
娘をつれ回して遊ぶ方が手っ取り早かったであろう事は
私も理解できましたし。

でも、問題はその後です。
娘が幼かった頃は、母親もまだ若いので、
彼女自身の年齢に対する認識は人並み程度でしょう。
でも、娘が育つという事は
母親である自分が老いる事でもあります。
娘が成長するにつれ、
彼女と姉妹に間違えられる(=若く見られる)事に
快感を覚えるようになったのには、
目も当てられません。
結局、母親は、
娘がいてこその自分であるのを理解しているからこそ、
その関心が他に向くのに耐えられなくなって、
結果、殺人事件まで起こしたんですよね。
自分が娘に捨てられそうになったから、
その原因となった娘の友達を殺そうとした
──今回は、あの創作ノートが誤解の元だったとはいえ、
母親の中には、根本的に
娘に対する歪んだ執着があったのを思うと、
もしあのノートがなかったとしても
いつか必ず、似たような事が起こり得たと思います。

この母親の場合、娘を愛していないわけでもないのですが、
それ以上に、自分の為に娘を利用している部分が大きいので、
見ていて辛かったです。
結局、母親は
自分が一番大事なんだなと思えてなりませんでした。



でも、もしあのまま何もなく年月が過ぎていったら、
あの母親は若い娘に嫉妬したんじゃないかなぁと思います。
娘の友達を殺した際、セーラー服をわざわざ着ていったのは、
娘と姉妹に間違えられる=自分はまだ若い
=娘のセーラー服を着れば彼女に変装できる
……との思い込みの表れですよね??
こういう場合、若い娘に成り代わりたい欲が出てきても
少しもおかしくないので、
今回の事件では、友達が被害者になってしまったけれど、
あの母娘の関係だけで言えば、
最悪な事態はまだ免れたような気がします。


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続きの感想を書きました。
最終話:赤い彗星

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-09-12 23:58  nice!(1) 
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