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感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第15週:チャンス到来!?*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。
今回は第15週(第85〜90回)の「チャンス到来!?」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前週の感想はこちら。
第14週:旅立ちの青い空

各週の感想記事のURLは、こちらの一覧ページでまとめています。
ドラマ感想記事 一覧:NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」


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こみち書房の田中美智子(松坂慶子さん)の旅立ちに続き、
今週は、小林青年が住む独身寮の移転話や
河合はるこ(南明奈さん)が漫画で食う事を諦めて
郷里に戻るお話などが描かれました。

サブタイトルの“チャンス到来”は、
言わば週の終わりに、
転換期となる次週への引きのエピソードとして登場しましたが、
はるこが去った事よりも村井家にとっては大きな事なんですね。
週の半ばまでは、
彼女の件をサブタイトルにすればいいのにと思いましたが、
土曜日の放送を見たら、
“チャンス〜”になったのも当然だなと納得できました。



その、はるこについて。
彼女は、ありきたりなよくある展開にお話をはめて、
“売れる”漫画を描いていたようですが、
それで認められないのは仕方ないですよね……。
三年もずっと描き続けてきた事で
画力だけはちゃんと上がったようですが、
お話を作るセンスとか、物語の独自性とかは
身につけようと思って可能になるものではないですし。
それこそ色んな経験をして、
そこから“自分の描きたい話”を生み出していけば良いのでしょうが、
はるこの場合、
食べる為のアルバイトと漫画を描く生活を送るだけで手一杯で、
ネタが枯渇しているというか、
引き出しから出すばかりで、
中に何かを入れる事はまずないんだろうなぁと思いました。
だから、余計に
安易なテンプレ漫画に走ってしまったのでは
ないでしょうか。

村井茂(水木しげる/向井理さん)がはること違うのはそこで、
彼自身も言っていたように、
父親の影響で昔からたくさんの物語に接してきたのが
大きかったでしょう。
また、彼が妖怪達の話を日常生活でもしているように、
昔からずっと、自分の妄想を周りに当てはめていく癖がついていて、
そこをネタ元とするのが、無意識のうちにできているんだと
思います。

はるこは、結局、残念な結果に終わってしまいましたが、
彼女が今一番描きたいもの──一番良いと思えた作品で
編集のプロに「これでは駄目だ」と否定されたのは
踏ん切りをつけるいい機会としては、良かったと思います。
いつも通りのテンプレ漫画だったら、
後になっても未練がたらたらと残ったでしょうし、
何より、そういう作品を描けるのは
普通の作家の場合、そう何度もある事ではありませんので
自信を持てる作品で勝負できた事は
とても恵まれていたと思います。

最後、村井布美枝(松下奈緒さん)と一緒に
はるこが深大寺に遊びに行くお話も素敵でした。



さて、サブタイトルにもなった“チャンス”。
数十万部発行の少年誌からの執筆依頼を断わるだなんて、
普通じゃ考えられない事ですよね。
私も茂の考えが全く分かりませんでしたので、
布美枝と一緒に、彼が何故あそこまで頑に拒んだのかが分からず、
疑問に思いながら見ていました。
なので、茂の口から貧乏神云々の話が出た時には
「なるほど!」と思ったなぁ。
また、最後のシーンがアレで、
お話が次週予告に繋がっているのを見たら、
私もニヤニヤしてしまいました。
やっと……やっと!!
一部のマニア受けでしかなかった茂の漫画が日の目を見て、
彼の素晴らしい才能が世に認められるんですね。
次週は、いつも以上に見るのが楽しみです。


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続きの感想も書きました。
第16週:来るべき時が来た

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-10 22:33  nice!(0) 
共通テーマ:テレビ

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