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感想@ドラマ「臨場」第2シーズン 第6話:濡れ衣〜ガラス片の中の真実*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

連続ドラマ「臨場」第2シーズンの感想です。
今回は第6話「濡れ衣〜ガラス片の中の真実」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。

第1シーズンの感想記事のURLはこちらでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴
原作の小説も読み、感想を書きました。
感想:小説「臨場」横山秀夫著


前回の感想はこちら。
第2シーズン 第5話:カウントダウン〜タロが報せた死

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年春 放送開始作品

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前回の放送の最後で捜査一課に行った
一ノ瀬和之(渡辺大さん)に代わり、
第三話のゲストとして既に登場していた
男性警官・永嶋武文(平山浩行さん)が
今回から新たに補助官として鑑識に加わりました。

ファーストシーズンの第1話(ドラマの初回)から
検視官心得として
既にあれこれと学んでいた一ノ瀬と違い、
今度の長嶋は、鑑識のイロハを知りませんでした。
よって、今回の殺人現場では、
倉石義男(内野聖陽さん)や小坂留美(松下由樹さん)が
長嶋に指導するという形式で、
視聴者に向けての検視の解説が行なわれました。
最初に虫眼鏡(ルーペ)ではなくコンパスを使って方角を調べ、
壁に付着した血痕の飛沫から
それが飛ばされた元々の場所を探る
(今回の被害者は後頭部を殴打されていたので、頭の位置)、
殴打された時には外傷の特徴がある……などがそうです。
こうした事は
それこそ、シリーズの初回や、
作中で新たな捜査(検査)方法が提示された際に
行なわれる事がほとんどですので、
セカンドシーズンの今になって
このような説明が入るのは、珍しいです。
シリーズものの作品の中盤で、
基礎的なことを改まって入れるのは、結構難しいので、
新しい登場人物を加えたからこそできる事だなぁと
思いました。



長嶋に対する、差別用語ともいえる言葉“改心組”って
何かと思えば、文字通りの意味だったんですね。
確かに、元不良が警官になるというのは
決して少なくないのかもしれません。
不良は、普通の人より警官と接する事が多いですから、
その影響で、自分も警官になろうと思う人も多いのかも……。

そして、地域課の警官(いわゆる町のおまわりさん)にとって
これは、一つの出世への道にもなるかもしれませんから
(一ノ瀬は、捜査一課に行く前にあれこれ経験しておく名目で鑑識にいた)
そりゃ、当人はやる気を出す反面、
周りからやっかまれたり、
「どうせ二年もすれば戻る」という嫌味を
言われたりもしますよね。

で、今回、お話の中心となった元容疑者(真犯人ではない)は、
過去に犯罪を犯している事から(出所済み)
その罪は一生消えないのか……と絶望しそうになりますが、
これは、元不良だったという長嶋も同じなんですよね。
なので、放送の最後で
倉石が元容疑者に向かって発した言葉は、
そのまま、長嶋にも当てはまるものでした。
「罪はそれだけ重いもの。
だが、自分なりにどう生きるかが大事」という倉石の言葉は、
きっと長嶋にも重く響いたでしょう。



ところで、今回の殺人事件は、
狭い部屋で、長い鈍器
(鉄パイプ)が凶器として利用された理由が焦点でした。
これは良かった(真犯人が元容疑者に罪を擦り付ける為)のですが、
犯人を特定する決め手となった、肝心の、眼鏡の件がなぁ……。
ガラス片に犯人を特定する手がかりが交じる事は、
ミステリものでは定番のネタで、よく使われています。
サブタイトルを見た時点で(実際の放送を見る前から)
おそらくこういう事なんだろうなと予め想像できてしまったのが
残念でなりません。
“濡れ衣”という言葉も、完全にネタバレですしね。

ネタバレをしてもいいから視聴者の興味を惹きたい
──ネタバレをしても、他の要素で視聴者を決して飽きさせない
という自信が
制作側にあったからかもしれませんが、
ちょっと親切過ぎるなぁと思いました。
ドラマを本気で楽しみたいファンには
ありがた迷惑でもあるのではないでしょうか。



ところで、次回はいよいよ“声”をやるんですね!
しかも、小坂さんに検視をさせるとは……。
レイプをネタにした作品なので(しかも後味が悪い)、
制作側も扱い辛かったでしょうから
どのように作ったのかに
私も非常に興味があります。
*原作の小説“声”の感想はこちら。
感想:小説「臨場」横山秀夫著
上記のリンク先と同じページです。


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続きの感想も書きました。
第2シーズン 第7話:声〜割れた鏡に女性記者の秘密!?

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-05-20 23:41  nice!(0)  コメント(0) 
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