さくらもちモチ

感想：ドラマ「相棒 Season8」第8話 消えた乗客*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

テレビドラマ「相棒 Season8」の感想です。
今回は第8話「消えた乗客」です。

下記にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
【第7話「鶏と牛刀」】

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：2009年秋冬 放送開始作品】


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うーん、うーん、うーん……
失礼ですが今回もビミョーだったかなぁ。
個人的な好みにもよるのですが、
途中まで、あの保険外交員が怪しい事以外は分からず、
この先どうなるか分からなくて、ドキドキさせられた分、
「え？　これがオチ？」と拍子抜けさせられたのが
残念に思えました。
あの終わり方なら、
運転手が花束の贈り主だったとして、きれいに終わらせた方が、
話がまとまっていたかなと思いました。
でも、ああやって女性の事情も全部暴くのが
いかにも“相棒”らしい部分なんですよね。



今回は、シーズン8になってからは初めて
“花の里”のたまきさんが出ました！
右京さんの元奥さんです。
嬉しかったなぁ。
確か、後の回で
美和子さん（亀山夫人）も出ると聞いてますので、
早く、一連のお約束シーンを見たいです。
今回の“紫陽花”の手がかりは
ちょっとわざとらしかったですが、
これで神戸さんも花の里デビューを果たしたので、
次回以降はもっとスムーズな流れになるだろうと
期待しています。



さて、事件。
乗客のいないバス
──しかも事件はさっき起こったばかりらしいという展開は、
ミステリファンにはたまらないシチュエーションでした。
以前の回であった
老人ホーム絡みの官僚転落事件でもそうでしたが、
私には、初期の赤川次郎の作品を
彷彿とさせるような設定だと思えたので、
懐かしい感じもしました。
実際、乗客が消えたバス話は、
幾つかのミステリ小説で読んだ事があるなぁと、
非常にぼんやりとした記憶でしたが、思い出しましたし。

犯人と思わしき人間が
証拠不十分でいよいよ保釈されるという時に、
女性の保険外交員が
「電話を一本掛けてもいいですか」と言って中座したので、
保釈時の彼を、女性もしくは彼女の知り合いが狙うだろうとは
私にも想像できていました。
その後は、右京さんと神戸さんによる種明かしでしたので、
私が面白いなぁと思って見ていられたのは、
犯人として捕まえた男性にアリバイがあると判明した場面まででした。
花束のカード（Ｍのイニシャル入り）が切り札になるのは、
右京さんが尋問を、
イタミン達によって無理に切り上げさせられたので、
「あぁこれが犯人を追い詰める決め手になるんだな」と
分かりましたし……。
といっても、実はその保険外交員が贈ったものとは、
さすがに推測できていませんでした。
これが、保険の仕事の上での不正に
もっと絡むような事だったら面白かったんですが
いかんせん中途半端だったような気がします。



つまらなくはなかったのですが、
何となくもやもやが残るお話だなぁと思いました。
私は、同性愛ネタをオチとして持ってこられるのに
抵抗はありませんし。
ただ、過去の話において、
いくつかこのネタが最後に明かされる話がありましたので
（ピルイータ−と女性アナウンサーの話）
「またか」と思ったのは事実です。

できれば、要である事件の部分で、
スパッと「面白かった！」と心から言えるお話を
見たいです。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
【第9話「仮釈放」】

宜しければ合わせてどうぞ。