さくらもちモチ

感想@アニメ「青い文学シリーズ第2話：桜の森の満開の下×BLEACH 後編*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ・青い文学シリーズ第2話
「桜の森の満開の下×BLEACH」の感想です。
今回は後編です。
以下の感想にはネタバレがあります。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の「桜の森の満開の下×BLEACH」前編の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08-3

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02


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最後がよく分からなかったです。
純文学特有のあやふやさに、翻弄された気がします……。

もしかしたら、原作の小説を読んでみると
また違った感想を持てそうですが、
今回はアニメの感想なので
偏った内容になるかもしれません。
（坂口安吾ではなく、アニメ制作側の意図に感化されてしまう）



最後、繁丸は彰子を鬼だと知りました。
これについては、
繁丸がそう感じた事だけは確かですが、
実際に彰子が鬼だったか否かは分かりません。
でも繁丸には、彰子が白髪の鬼の姿に見えた上に、
その鬼に襲われたので、首を絞める方法で反撃しました。
で、白髪の鬼が息絶えたと思ったら、
目の前には無惨な状態の彰子がいた……という内容でした。
ただ、私が気になったのは
その後のシーンです。
死んだのは彰子（鬼）のはずなのに、彼女の姿はなく
代わりに、冷たい土の上に横になっていたのは繁丸の身体でした。

これにより、最初に私は、
繁丸が殺したのは自分自身だったという解釈をしました。
繁丸が最初に桜に魅入られた時点で
（桜を怖いと思った時に）
彼はもう、越えてはならない一線を越えていましたよね。
事実、たくさんの女房を追いかけ回して殺したり、
都に出て、彰子が望んだ通りの首を探したりしたのを
（人を殺して首を獲る）踏まえると、
彼はとっくに鬼になり果てていたとしか言い様がないです。

また、彰子が鬼であるなら
彼女はそう簡単には死なないだろうという私の勝手な推測と、
彰子が、繁丸の女房の内でただ一人生き残らせた下働きの少女に、
「すぐに帰ってくる」という旨の手紙を残していた事も
上記のように解釈をした理由です。
なんとなくですが、
再び美しい女人の姿に戻った彰子は、
自身が残した手紙の通り、あの家に帰って、
別の男をたぶらかしているような気がします。



でも、ちょっと時間を置いた後で改めて考えてみたら、
繁丸は
「彰子が死んだら自分は生きていられない」と言ってましたので、
自分が彰子を殺してしまったショックで
亡くなったのかもしれない……とも思うようになりました。

上記の通り、彰子は帰る気満々の手紙を残していましたから、
都から離れる繁丸には用が無かったように思えます。
となると、
彰子が「繁丸と離れたら自分は生きていられない」と言ったり
おとなしく彼についていったりした事と矛盾しますが、
これはもう、彰子が繁丸を殺す事に意味があったとしか思えません。



というか、ここまで書いておいて何ですが、
繁丸といい、彰子といい
何をもって鬼とするかですよね。
私には、彰子と繁丸がやった事を踏まえれば、
もう人でない＝人でなし＝鬼
という図式ができるのですが。
でも本当は、彰子は鬼ではなく、
桜に魅入られた繁丸の勘違いだったのかもしれませんし。
（これ↑が一番真っ当な推測のような気がします）



こんな感じで、
すっきりと「これだ！」という答えを出せないまま
だらだらと考えています。
でも、もしかしたらこれが良いのかもしれませんね。
時間があったら、小説も読んでみます。
その時に、どのように感想が変わるのかが楽しみです。



ところで、こちらのアニメへの感想ですが……
彰子役の水樹奈々さんの歌ありきで
作られた作品のように思えました。
私は、声優さんに対する興味が全くないので、
歌や、つまらない小ネタのお笑い要素なんかはばっさりと削って、
真正面から勝負してほしかったです。
ミュージカル要素やコミカルな描写を入れた事で、
真っ当な評価を受ける事を
進んで回避ように思えてなりませんでした。
桜の描写がきれいだっただけに、それが残念です。

それと、前回の「人間失格」はともかく、
今回の繁丸の声は、堺雅人さんじゃ駄目だと思いました。
頑張って低く乱暴に発声されていることは伝わってきましたが、
声とキャラクターが全く合ってなかったです。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


「こころ×DEATH NOTE」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-22

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