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感想:「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」第5話「硝煙は流れ、命は流れ…」*ネタバレあり [アニメ感想]

(11/25)記事の末尾に感想を長々と追記しました。


アニメ「DARKER THAN BLACK -流星の双子-(第2期)」の
第5話「硝煙は流れ、命は流れ…」の感想です。
以下の感想には、ネタバレを含みます。
第1期についてはDVDで途中まで視聴し、ウィキペディアで補完しました。


前回の第4話「箱舟は湖水に揺蕩う…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03-1

各話の感想記事は、第1期「黒の契約者」と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/DTB


────

第5話の感想を書く前に……。

この「DARKER THAN BLACK」という作品は
設定や各キャラクターの状況をちゃんと知れば知るほど
面白味が増します。
勿論、流し見程度でも、お話の筋さえちゃんと追えていれば
それなりに楽しめるでしょうが、
きちんと見ていれば、それに比例して更に面白くなります。

というわけで、私はこれまでは流し見だったので
(放送時間帯が遅く、眠かった……)
第5話までリアルタイムを見たのを機に、
今回、録画していた分を
第1話から改めて通して視聴してみました。

いやぁ……
感想で取りこぼしている事&間違って認識していた事の
多いこと多いこと!!
以前の感想記事に訂正を入れても良いのですが、
あれは、ぼーっと見ていたせいで誤解していた感想として載せておき、
この記事で、まとめて訂正します。

特に、蘇芳関係が酷かったですね。
おそらく、以前の回の感想をお読み下さった方のほとんどが
「それ、違うでしょ」というツッコミを
心の中で入れて下さったと思います。
すみません。

その蘇芳は……
・武器のライフルは、ニカと合流した際に彼女が触れたもので
その時に「ガラクタじゃない」と一蹴したもの
・弾数には制限があるものの、再び召喚すると弾数も戻る
・本体である銃の歪みや傷は戻らないので、手入れが必要
なんですね。
後者の二つは、今回の放送で判明した事実です。

そして、黒(ヘイ)が蘇芳を鍛えていたのは、
彼女に対する同情や不安からではなく、
彼が属している何らかの組織のエージェントからの命令なんですね。
しかも、連絡手段があの公衆電話w
必要経費もその下に貼っちゃう不用心さ。

この辺は、私もちゃんと理解していないので
間違って読み取っているかもしれませんが、
黒(ヘイ)が当初CIAに属していたのは事実ですよね。
でも、今は別のエージェントの命令を受けている
……その転機は、やはり蘇芳を伴って逃げた時で良いのでしょうか。
というか、黒(ヘイ)はその組織のダブルスパイ??

ベーチャの中に入ったマオにしても、不思議です。
今は、昔と同様に、黒(ヘイ)とマオは共闘していて、
まさに二人は相棒のような関係になってますけれど
マオもその新しい組織の一員なんでしょうか。
黒(ヘイ)と会ったから、マオは彼にたまたま力を貸したのかと、
一瞬だけ思ったのですが
偶然であんな場所で会うわけがないですものね。
データは、以前のように外部とのやり取りを行なっているのかな。

そして、紫苑。
対価は既に支払い済みで(対価は車椅子を必要とする生活だった?)
今は足を使ってちゃんと歩ける……と。
以前の感想でも書きましたが、普通、対価は、
契約者が人間だった頃の嗜好や行動の影響を大きく受けますよね。
また、マオが身体を失ったみたいに
恒久的な事で(もう二度と戻らない)対価を払うか、
一時的な行動で対価を支払うか(これが一般的?)のどちらかだったのに、
紫苑が足の自由を失っていた件が対価だったとするなら、
このどちらにも当てはまらないことになります。
対価として車椅子を使用する生活を強いられていたのなら、
マオのようなタイプとも言えますけれど、
紫苑は「対価を支払った」と言って立ち上がりましたよね。
この件を踏まえると、紫苑の対価は
恒久的ではなく、その時点までで良かったという事になります。
また、普通は、
契約者が能力を発動させる→対価を支払うという順ですが
紫苑の場合は、まだ能力が発動してませんよね。
(視聴者や登場人物の見えないところで、
とっくの昔に発動し終えていたという可能性はあると思いますが)
対価を先に支払済というのも、マオのようなタイプと同じですが、
再び歩けるようになった点が、やはり気になります。
紫苑がずっと歩けないのが対価なら、まだ分かるんですが……。



さて、以下は第5話の感想です。

たった一回の出番で終わりかと思いきや
オカマちゃんの息子・ノリオがまた出てきましたね。
しかもノリオは、契約者のミチルさんの息子だったとは!
ミチルさんは強かったなぁ。
あれ、水を自在に操れる能力ですよね。
対価は何だろう……。
“ノアの方舟”に入るなり、オーブンをいきなり借りようとしてましたから
料理だったら面白い──のですが、
そんな面倒臭い対価だったら、全然、実戦向きじゃないですよね。

ゴキブリに対して
思わずライフルをぶっ放しちゃった蘇芳の気持ちは
私にもよく分かります……。
あれは本能から来る行動だったと思います。
尤も、日本と同様に
ロシアでもゴキブリが忌み嫌われているか否かは分かりませんが。
ただ、蘇芳の場合は、虫が
親友を二人も失ってしまった事実と繋がってますからね。
(ニカは亡くなってしまったし、
ターニャはもう親友とは呼べないかもしれない)
あの辺は、さすがの黒(ヘイ)も
蘇芳の心情を汲んでくれたようで、良かったです。

未咲さんは大丈夫なのかな……。
あの人は、皆から可愛がられすぎですw
さすがアイドル。
未咲さん本人が危惧していたけれど、
己が身を置いている組織について何も知らないのは、
本当にまずいと思います。
でも居場所の無い未咲さんは、三号機関に入らないと、
情報が何も下りて来ず、行動する事もできないので
八方塞がりになっちゃうんですよね。
あの調子だと、いずれ、
未咲さんが三号機関に追われる立場になる気もします。

今回の放送の終盤で、蘇芳が黒(ヘイ)と、
「依頼を受けたら報酬を受ける」約束を交わしましたが……
これはこれで嫌なんじゃないかなと思います。
そのうち、どんな大金を貰っても嫌だと思う任務を任されて、
蘇芳は大いに悩むのではないでしょうか。
普通、契約者は感情が無くなるそうなので、
蘇芳がこの苦しみを味わうのは、少々特殊なのかもしれませんが、
何とか折り合いをつけて頑張ってほしいです。



次回で、一行は札幌を出るんでしょうか。
ノリオの目の前で蘇芳がミチルさんを殺す展開とか
あるのかな……。
次回予告を見ただけだと、かなり不穏な空気が流れていたので
蘇芳が辛い思いをしないかどうかがとても心配です。

あ、最後に。
まとめて見たら、やっぱり面白かったです!
一話ずつ、新しい回を楽しみにしてリアルタイムで視聴するのも
放送中にしか味わえない醍醐味ですが、
数話まとめて視聴すると、お話の流れがよく分かるので
楽しいです。



(11/25追記)
上記の感想は、放送をリアルタイムで見た時のものです。
改めて見返してみたら、色々と見落としていた点がありましたので
今回、感想を追記します。

ちなみに、この追記を書いている現在は
第7話「風花に人形は唄う…」まで視聴済みです。
以下の記述には、第6話以降のネタバレを含みます。
また、放送が終わった後でこちらを見た際に
とんちんかんだと思える推測をしているかもしれませんが
こちらの記事は、あくまで現時点での感想ですので
笑って読み流していただければ幸いです。



既に、前の回の追記で
私自身が聞き逃していた台詞があったことを書きましたが、
上記の感想で、疑問点として挙げている答えが
今は分かっているので、一応、書いておきます。

黒(ヘイ)はCIAに属していたものの、
彼の本来の“クライアント”は、マダム・オレイユで、
マオ(ペーチャ)も彼女に雇われています。

結局、今のところ、黒幕はマダム・オレイユなんですよね。
これが分かっている分、
未咲さんが彼女と会っちゃっている点が怖いです。
マダム・オレイユにしてみれば、きっと、
未咲さんみたいに真面目で有能で執念深い人は
動かしやすい駒の一つなんでしょうね。



訓練に対して、俄然やる気になった蘇芳が
頼もしくもあり、ちょっと悲しくもあります。
この時、蘇芳が頑張ろうと思ったのは
黒(ヘイ)への対抗心からでしょうし、
いち契約者として任務を行なって報酬を得たい理由は、
自分が一人で紫苑の元に行けるようにすることですしね……。
嫌いな黒(ヘイ)と行動を共にするのは、
先立つものがないせいだったので、
“報酬を得る”為に人を撃つのが
蘇芳の中で納得がいく行為になったことについては、
私も納得できました。

でも、今(〜第7話)の段階での蘇芳は、
黒(ヘイ)に対する気持ちをかなり軟化させてますし、
何より、蘇芳は
黒(ヘイ)から「もう撃つな」との新たな命令を受けていて、
それを本当に実行しようとしています。
おそらく、これから先も蘇芳は人を撃たないでしょうが
(撃たずに済むようにスタッフが描くと思います)
渋々同行していたはずが、
逆に「黒(ヘイ)と行きたい」との望みに変わる日も
そう遠くはないような気がします。
少なくとも、ジュライやペーチャも含めて、
仲間(チーム)としての意識は強くなってますし。
(でも、この意識が強くなればなるほど、
銀に対する蘇芳の嫉妬も強くなるかなぁと予想しています)



材料がまずい野草だったとはいえ、
気遣いと詫びの気持ちを表わす為に、蘇芳が即席鍋を作り、
それをお代わりまでして完食する黒(ヘイ)の優しさが見える
食事のシーンは、何度見ても、
おかしくて吹きそうになる&嬉しくなります。
こういうシーンを見ると、
「あぁやっぱり黒(ヘイ)は優しい人なんだなぁ」と
実感できます。
蘇芳は、自分も野草鍋を食べてみて、
そのまずさを実感していた分、
黒(ヘイ)がちゃんと食べてくれたことが
嬉しかったでしょうね。

そして、野菜鍋の猛烈なまずさにも驚かないで
ジュライだけが平然と食べているのを見ていると、
彼が感情のないドールであることもよく分かります。



マダム・オレイユが未咲さんに言った星や、
今回の任務に当たる直前に夜空に輝いていた星は、
蘇芳の星という認識で良いのでしょうか。
最初は、あの二つの星は並んで輝いているので、
行動を共にしている黒(ヘイ)と蘇芳かと思ったのですが
よくよく考えてみたら、黒(ヘイ)は今、
能力を失って契約者でなくなっているので
星の光も消えているんですよね。
となると、あの二つは、
やはり紫苑と蘇芳の星ということで良いのかな。
これから先も、あの星は度々出てくるような気がします。



話の舞台が札幌になってから
蘇芳が“クジラ”の名を何度かモノローグで挙げていますが、
潜水艦がクジラに似ていた事以外でも
この単語はキーワードになっているのでしょうか。
今回のCパートでは、紫苑が契約者になる前の
──まだ家族が幸せに暮らしていた頃の回想が流れました。
紫苑が蘇芳宛で言葉を残していたのも
確かクジラの折り紙でしたよね??
第7話で水槽が再び出てきたことも含めて、
この辺は後の話の伏線になるかもしれないのかなと
想像しています。



────

感想は以上です。


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続きの第6話「香りは甘く、心は苦く…」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-14-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


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2009-11-25 02:42  nice!(0)  コメント(0) 

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