さくらもちモチ

感想：ドラマ「深夜食堂」第4話 ポテトサラダ*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

TBSのドラマ「深夜食堂」の感想です。
今回は第4話「ポテトサラダ」です。

下記にはネタバレを含みます。


前回の第3話「お茶漬け」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-29

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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いやぁ……びびりました。
まさかの下ネタ。
時間帯が深夜なのもあって、こちらの作品は大人向けで、
しかも作品の舞台は新宿のゴールデン街……なら
こういう話があってもおかしくはないのですが
（原作の漫画もそんな雰囲気の絵柄でした）
これほど直球で来る話が出されるとは思ってませんでした。



最初に、他のお客さんによって
“エレクト大木”という名前が連呼された時は
私、「ちょwwエレクトってww」と笑っていたのですが
今回のゲストキャラクターがAV男優さんだと判明した後は
目がリアルで丸くなったと思います。
凄いなぁ……AVですよ。しかも男優さんですよ。
こういう人情もののお話の場合、規制が緩いなら
AV女優さんやソープランドやピンサロ店にお勤めの人……といった
風俗に就いた女性が登場する事は、珍しくないのですが、
男性というのはあまり見かけないと思います。
しかも、気の小さい男がエレクト大木に弟子入り志願する話。
女性の喘ぎ付き、イキ顔付き。
凄い凄い。
田中さん（弟子入りした人）の撮影シーンで
片目しか入ってない大きなダルマが左右に揺れているシーンは、
“特命係長 只野仁”のようだなぁと思ってしまいました。



田中さんのお母さんが脳硬塞で倒れたとの一報が
彼の携帯電話に入った時に
エレクト大木が「たかがAVの撮影と……」と言ってたのが
非常に印象に残っていました。
その前から、エレクト大木は自分の職業を恥じているようでしたが、
この言葉からもそれが強く感じられたので。



ぼけてしまったエレクト大木のお母さんが、
隣にいる男が当の息子だとも知らず、
「息子が帰ってきてくれない」と愚痴るシーンは
泣きそうになりました。
嫌な感じで耳に残ったお母さんの笑い声が、また、
現実の厳しさを表わしていましたね。



お母さんは、エレクト大木が大好きだったポテトサラダを
もう作れなくなっていて
（作れるけれど、ぼけの症状がひどい為に、味が昔と全然違う）
エレクト大木は、
それに似ているという深夜食堂のポテトサラダを
以前と同様に愛おしんで食べるというラストも
秀逸だったと思います。
私も、母の手料理には思い入れがあるものがあるので、
将来、それこそ「あれはもう食べられないんだなぁ」と
思う事があるかもしれないと想像すると
目頭が熱くなります。
食べ物の記憶って、本能に直結している上に、
他の出来事の記憶とも密接に絡んでいるので
人間にとっては物凄く大事なものですよね。
エレクト大木の場合は、残念な事になってしまいましたが、
それでも、お母さんが本当は自分に会いたがっていたと
当の彼が知る事ができたのは、幸いだったと思います。



それにしても、ポテトサラダは
マヨネーズが苦手で、キュウリが嫌いな私にとっては
縁がない料理です。
食わず嫌いではなく、実際に食べた事もありますが、
進んでは絶対に食べないです……。
それでも、マヨネーズの酸味が上手く効いたジャガイモが
美味しいのだろうというのは
見ていて想像できました。





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続きの第5話「バターライス」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-12

宜しければ合わせてどうぞ。