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感想:ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-」第3話 未来との決別…*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBS「日曜劇場」枠のドラマ「JIN-仁-」の感想です。
今回は第3話「未来との決別…」の感想です。

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  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD


原作の漫画については、
第2話視聴後に単行本の第1〜4巻を読み、感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-4
こちらの記事およびリンク先には、ネタバレを含みます。


前回の第2話「命を救う事の悲劇」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-18-6
各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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上記の通り、今回は
原作の漫画で読んだばかりの部分を
ドラマとして視聴しましたので
ちょっと懐かしい感じがしました。

そして、ドラマでは
てっきり回避されると思っていたタエさんの死が
こちらでも起こってしまったので、とても残念です。
CM前に、タエさんが枝豆などを持って
「南方先生の所に行ってくる」と言って出ていったシーンは
いかにも思わせぶりだったので、
私は思わずテレビに向かって
「ああああ」と声を漏らしてしまいました。
虎狼痢(ころり/コレラ)が治ったのに、
亡くなった母親を前にして枝豆少年が言った
「先生には悪いけど、おいら……助からなければ良かったよ」は、
原作でも読んでいて辛い台詞だったので、
聞いていて胸が苦しかったです。

虎狼痢に冒されて危篤状態になった南方仁が、
咲さんの呼び声を受けて気付くシーンや、
せっかく助けたタエさんが辻斬りに殺されて亡くなったのを知って、
自分の非力さを痛感するシーンは、
原作と違ったのですが、
これはこれで良かったと思います。
今回は、南方の最後の決意も良かったですが、
助手として頑張る咲さんの強さが全般的に見られて良かったなぁ。
実務的にも精神的にも、咲さんが南方の頼りになっていると
よく伝わってきました。
以前の回でも思えた事ですが、
もし南方が咲さんと出会ってなかったら、
南方はあの江戸の街で、自分のやるべき事を
未だに見つけられないままだったかもしれません。



適材適所というか、
自分の役割をちゃんと果たす事が最善に繋がると知って頑張る
恭太郎兄さんと坂本竜馬も、大変良かったです。
でも、二人とも出番は同じくらい少ないのに、
内野聖陽さん演じる坂本竜馬の存在感が凄いのは、
竜馬が歴史上の人物であるという重みと、
内野さんがその役にとてもハマっているからでしょうか。
ちょっとオーバーアクション気味とも思える言動が
なんとも微笑ましく、また、剛胆に見えて、
私には好感が持てました。
なんというか……勿論、私は竜馬を見た事がないので
実際の彼がどんなだったのかは、想像する事しかできないのですが
内野さんの竜馬からは「こんな感じだったのかも」と
自然に思えるのが良いですね。

下手をすると、本当、
内野さんの竜馬に馴れ過ぎたせいで
来期からの大河ドラマで見られる福山雅治さんの竜馬に対して
違和感を強く覚えるようになるかもしれません。



南方が虎狼痢に倒れた後、一人で頑張る咲さんの元に
お母さんの栄さんが単身で現れて、
医療着とおむすびを差し入れとして渡したシーンは
見ていて感動しました。
添えられていた、さり気ない手紙も良いですよね。
会話の中で弾みで出た言葉とはいえ
勘当同然で出ていった娘を責めるでもなく、
役に立つものを贈る辺りは、とてもスマート
……当時も使われていた言葉を使えば、“粋”な事でした。

また、既に充分に頑張っている咲さんに対して
言葉で労ったり励ましたりするのではなく
おむすびという、心身共に効果のある差し入れをしたのも
素敵でした。
漫画であったように、
栄さんが夜なべをして頑張って作ったと分かるシーンも
ちゃんと挿入されていたのも、見ていて嬉しかったなぁ。



なんか、漫画は漫画、ドラマはドラマで良いのですが、
漫画でさらっと流しているところを
ドラマで膨らませてあったり、
幾つかのエピソードをまとめてあったりして面白いです。
今回、原作の漫画とドラマを近い時間で見比べる事ができたので、
どちらも良いなぁと思いました。

最後、南方が小さいながら髷を結った事もそうです。
原作では、自毛では髪が足りないとして、
馬の鬣か何かを足した事を笑いとしていましたが
(うろ覚えなので、何の毛かは間違っているかもしれません)
ドラマでは
江戸の世界でこれからも人の命を救っていく事の決意の表れとして
描かれていたのが、大変良かったと思います。
あれは「ウマい」と、膝をポンと叩きたくなりました。



次回はいよいよ野風さんのお話
……梅毒とペニシリンでしょうか。
中谷美紀さん演じる野風さんもきれいですよねー。
今回もちょっとだけの出番でしたが
見ていて惚れ惚れしました。
衣裳やセットも素敵ですが、ご本人はそれ以上に素晴らしいです。
うっとりしてしまいます。
次回も楽しみです!





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続きの第4話「運命と悲劇の再会」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-10-26 02:04  nice!(1)  コメント(0) 
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