さくらもちモチ: 感想@アニメ「グイン・サーガ」第4話：死の河を越えて*ネタバレあり: SSブログ

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感想@アニメ「グイン・サーガ」第4話：死の河を越えて*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「グイン・サーガ」の感想です。
今回は第4話「死の河を越えて」です。
ネタバレがあります。
原作の小説の愛読者です。

前々回の第2話「黒伯爵の砦」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-09-1

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02-2

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実は、先週の第3話を見逃してしまいました……。

地上派でのグインの放送時間は
フジテレビのノイタミナ枠と丸々かぶっています。
同時には見られないので、私は、
ＨＤに録画して、後日に視聴→グイン
リアルタイムで視聴→ノイタミナ
と、分けているのですが、
前回は、録画した分を見る前に
ボタン操作を誤って消してしまいました。

そして、今回のタイトルを見てがっくり。
もう既に“死の河”ケスのお話になったという事は
スタフォロス砦からの脱出劇は、もう終わりなんですよね。
ということは、トーラスのオロはもう亡くなっているわけで。
彼の最後の勇姿を是非見たかったので、とても残念でした。

ただ、このアニメ版グイン。
原作のかなりの部分を端折っちゃっているので
セムの一族がスタフォロス城を襲った描写が
ちゃんと描かれていたかどうかが
とても心配になりました。
そして、この分だと、
原作では死霊（グール）によって
為り変わられていたヴァーノン伯爵は、
このアニメ版では人間として殺されたんでしょうか。
（原作では、本物のヴァーノン伯爵は
グールによってとっくに食い殺されていて、
砦内を徘徊する亡霊になっている）
リンダは、スニとどこで出会ったのかな。
白の塔には幽閉されず終い？
……と、気になる事がいっぱいある状態で
今回の第４話を見ました。

あまりに悔しいので、久し振りに、
本をまとめて詰めている段ボール箱から
原作本を引っぱり出してきました。

今回に限らないのですが、アニメ版では、
原作から感じられるノスフェラスのおどろおどろしい感じが
あまり出ていないのが、ちょっと残念でした。
でも、“大口（ビッグマウス）”との戦闘では
緊迫感もありましたし、
イシュトよりグインの方が
同行者として何倍も役立つ（圧倒的に強い）というのが
肌で感じられるシーンが多かったので、
“最低限これだけは！”という部分は守られているかなと
思いました。

原作でも印象的だった、
河の水をきれいと評したリンダが、
記憶を無くしているはずのグインから
ケス河の真の恐怖を説かれて、
すぐに「ごめんなさい」と謝るシーンが
ちゃんと入れられていたのは、嬉しかったです。

さて、今回から本格的に登場した光の公女・アムネリス。
白の鎧が似合う金髪の美人さんで、嬉しいです。

原作では、この先のお話において、グインが、
男勝りに頑張るアムネリスをけなす場面がありますが
（女のくせに鎧を着て、こんな所まで来るなんて……みたいな感じで）
このグインで描かれた部分の彼女の人生を考えてみると
私は、このノスフェラスで苦戦している時の彼女が一番好きです。
無理をして気張っている部分はありますが、
彼女の場合は、その努力は賞讃に値すると思います。
おそらく、公女将軍としてのアムネリスは、
グインの物語が始まる前が、
連勝を重ねているので華なんでしょうが
ノスフェラスから帰ってきた後の彼女は……
ナリス様に裏切られ、イシュトもいいように使われ、
身も心もボロボロになって亡くなったとの印象が強いので、
好きかどうかを考える以前に、かわいそうになってきます。
ふわふわのドレスを着て
幸せを語るアムネリスも良いのでしょうが、
私は、雄々しく剣を取る彼女の方が好きです。

まぁ、グインで亡くなる登場人物のほとんどは
悲劇的な死に方だったり、
苦労を背負い込んだまま他界したりする場合が多いので、
アムネリスだけが特別に不幸というわけではないです。
それでも私は、威勢の良い、この時の彼女がとても好きです。

次回はいよいよ
グイン達一行がモンゴール軍に捕らえられるのでしょうか。
パロの双子が、ウマに繋がれて引き摺られて歩くシーンは、
やはりNHKだからカットかな？？
個人的には、アムネリスと初めて会った際のリンダが、
彼女がいる天蓋に入った時と、
対峙の終盤で「パロの小女王にして予言者リンダ……」と
自分の立場を再認識して強く出る時の様子が全然違うのが
好きなので、
是非、アニメで見てみたいなぁと望んでいます。

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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

第5話「宿命の出会い」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-12-5