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感想:NHK土曜ドラマ「チャレンジド」第1話「熱血教師、再び」第2話「パートナー」*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHK土曜ドラマ「チャレンジド」の感想です。

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第2話「パートナー」をリアルタイムで見た直後に、
録画していた第1話「熱血教師、再び」を視聴しましたので、
今回は二話まとめて感想を記します。

以下の記述にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



────

こちらの枠のドラマには見応えのある作品が多い
+私が、主演の佐々木蔵之介さんが好き
+かつてこの枠で放送された「フルスイング」が好き
……という事から、
こちらの作品を見るのが、放送される前から楽しみでした。

しかし私は、第1話を見逃してしまったので、
第2話の感想次第で、追いかけて慌てて第1話を見るか、
それとも、全五回の放送が終わってからまとめて見るかを
決めようとしていたのですが
第2話の放送が終わった途端に、
「あぁ、早く第1話も見なくちゃ!」と思い、早速、実行しました。
(私の部屋にはビデオしかなく、
HDに録画してある分は、居間に移動して見る必要がある)
期待していた通り、大変面白かったです。



主人公の塙先生が失明しないと、お話が始まらないとはいえ、
彼が徐々に目が見えなくなっていき
とうとう失明したシーンは、見ていて辛かったです。
特に、塙先生が洗面所で「停電か」と慌てた場面。
あそこは、塙先生当人よりも、
バタバタと慌ただしく走っていった奥さんに、共感してしまいました。
絶対に来てほしくないその日が来てしまったんですね……。

塙先生には、完全に失明するまでに猶予があった分、
いきなり失明するよりもマシだったかもしれませんが、
これはこれで辛いですよね。
きれいな自分を覚えていてほしいという奥さんの気持ちも
よく分かりました。
全体的に、この奥さんの存在が
塙先生にとって救いになっているのが良いですね!
明るくて前向きな奥さんの言動は、見ていて好感を持てました。
塙先生も素敵なので、
素敵同士の二人がくっついているのも、素晴らしい事です。



第一回での学校のシーンは、まるでイジメじゃないかと思いました。
塙先生は目が見えないのだから
タイムカードを押し方を他の教師が教える事ぐらい、
親切云々の話じゃなく、人として当然の義務だと思うのですが……。
「これが、子供に物を教える教師の態度?」と
ツッコミを入れずにはいられませんでした。
また、保健室の場所を教えようとした保健医が固辞されたように、
当初は、何でも一人で頑張ろうとしていた塙先生にも問題があったようですが、
彼は目が見えていた頃からこの学校に在籍していたのではないのだから、
慣れるまでは、誰かが常に付き添うべきだと思います。
それこそ、校長命令を発してでも
誰かがやるべきですよね……。
塙先生が学校に馴れない事で、一番迷惑を被るのは生徒なんですから、
つまらない意地を張っている場合じゃないと思いました。

大きなプラスチック製の三角定規を
塙先生によって二度も落とされた数学教師についても、同様です。
目の見えない花輪先生を責めるだけでなく、
彼にそうさせない原因を数学教師が作らない
──予めちゃんと物を片付けておく
(机から物がはみ出さないようにする)事を覚えればいいのにと
思ってしまいました。

逆に言えば、目が見えている時にはさほど問題にならない事が、
障がい者の迷惑になっている場合もあるんですよね。
勉強になりました。



新谷先生のいら立ちは分かる──けれど、
塙先生が困っているのを知りながら、敢えて冷たい対応をとるのは
大人気ないなぁと思いました。
まるで、子供が教師になったようでした。
第二話で、塙先生がボランティアの学生を初めて連れてきた時、
思い余った新谷先生が、塙先生に向かって
「私への当てつけですか」と怒鳴りながらも、
自分が言い過ぎた事に対して後悔したようなシーンがあったので
(そして、新谷先生が塙先生を理解し、味方になる事で
お話が盛り上がる作りになっているのも、分かってましたので)
この後で見ていて嬉しくなるような話になるのは
私にも予想ができていましたが、
「おいおい」と言わずにはいられませんでした。
生徒の答案用紙を川に流してしまった事は問題なので、
この件が新谷先生の改心のきっかけになったのには
ちょっと引っ掛かりましたが
(流された答案が回収されず、他人の手によって拾われていたら
大問題になったと思います)
とりあえずはホッとしました。
新谷先生が、塙先生の奥さんと話す機会を持てたのも
良かったと思います。



世の中で障がいを持っている方は少なくないですし、
日常生活でそうした方と関わる事も、それなりにあります。
私も、たとえば盲目の方には、
最初に「なにかお手伝いできる事はありますか」と尋ねるとか、
導く時には、こちらが手を掴むんじゃなくて相手に腕に触れさせるといった
初歩的な知識は辛うじてありますが
そういった方を相手にするのに馴れてないせいで
不安になる部分もあるので、
正直なところ、
先生と生徒という関係で障がい者の方と触れ合えるこの作品の生徒達が
とても羨ましかったです。
彼らは、生徒として先生から勉強を教えてもらえるのと同時に、
障がいを持っている方とのかかわり方も、学べるじゃないですか。
丸っきりの他人が相手だと
こちらがいくら協力したいと思っていても
「迷惑を掛けるんじゃないか」
「逆に失礼になるんじゃないか」と、ついつい及び腰になります。
また、これで正しいのかどうか、
もし間違っていたら何が悪かったのかを理解する事も、大変難しいです。
でも、気心の知れた先生が相手なら
ちゃんと注意してもらえるじゃないですか。
それに、こういうことは
大人になってからじゃなく、子供の内からきちんと知っておいた方が、
その人の為にもなると思います。
障がいを持つ先生が教師を続けるのは、
当人も周りの人も大変で、理解も必要になるのでしょうが、
いいなぁと思いました。
本当、羨ましいです。





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続きの第3話「14歳のメロス」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-24-5

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-10-18 00:31  nice!(0)  コメント(0) 
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