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感想@アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」第4話:プレイ*ネタバレあり [おお振り:アニメ感想]

アニメ「おおきく振りかぶって*再放送」の
第4話「プレイ」の感想です。

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
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以下の記述にはネタバレを含みます。

私は原作の愛読者で、
漫画が掲載されているアフタヌーンも毎月読んでいます。
記述の中でアニメ化・単行本化されてない部分にまで
言及する可能性があります。

この第4話は、本放送時(2007年4月〜)にも感想を書いています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2007-05-16


前回の第3話「練習試合」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-10-2
アニメ“おお振り”の感想記事のURLは、カテゴリ分けしている他、
こちらのインデックスページでもまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-26-1


────

叶君や畠君がいる三星学園高等部野球部との練習試合が
いよいよ始まりました。
相手が昔の三橋を知っているからこその阿部の配球は、
見ていて爽快感がありました。
そして、三橋という投手が素晴らしい才能を得ていて、
中等部時代の彼がいかに生かされてなかったかが
よく描かれていたと思います。
これは、三橋自身の境遇や性格も原因だったので、
周りだけが悪いのではないけれど
(三橋自身も周囲の生徒も子供なので
言動がつい暴走しがちになってしまう)
本当、三橋は西浦に行って正解だったなぁと
改めて思いました。
アニメ化されてない桐青戦後のお話で、
三橋が西浦に入る為に必死で勉強したと分かる会話があるのですが、
彼自身も三星に籍を置く事が宜しくないと
本気で思っていたと分かるので、
これが、彼が相応の努力して得た結果というのも
素晴らしいです。
三橋が西浦に入らなければ、この話は始まらなかったとはいえ
良いエピソードだなと思いました。



三橋の球を見たかった織田が
「打たないから」と前置きした件を、
叶君が責めていました。
これも含めて、三星のチームメイトの言動を考えてみると、
かつての三橋が受けていたイジメが
誰の為にもなってなかった事が、よく分かります。
そもそも本来、イジメは誰の為にもならない事ですが、
普通、やった方は、これを憂さ晴らしに利用したりするじゃないですか。
でも、イジメを受けていた三橋は勿論のこと
イジメの中心だった畠君も、
畠君が「お前の為」としてイジメの理由にしていた叶君も
このイジメのせいで辛い思いをしています。
イジメに関わった全員にとってマイナスでしかなかったなら
するだけ無駄だったと言えますが、
これは私が、その当時を過去として
──彼らを他人として見ているから口に出せる事です。
被害者ではないはずの叶君も畠君も
当時はやり場のない怒りを抱えていたようなので、
彼らにとって中等部の頃は
三橋と同様に暗黒時代だったんだなぁと思いました。

あくまで結果論ですが、この試合が三橋の為でなく、
三星の元チームメイトにとってもプラスになっているのが
良いですよね。
三橋をダメピ(駄目ピッチャー)として潰してきたのは自分達だと
自覚するのは、辛い事ですが、
最後にちゃんと彼に謝ってわだかまりを無くせた事は
幸いだと思います。



さて、初ヒットを受けて「ナイバッチー」が出ていました。
新しく作られた部で、何も決め事が無いので、
こうやって一つずつ自然に決まっていくんだなぁと実感できて
なんだか嬉しくなりました。



田島への意識の仕方が今とは違う花井が、新鮮でした。
というか、これ以降の花井は、
「田島は打てるけど自分は打てない」という悩みに
ぐるぐるしちゃうので、
彼を見て自分も打てる気になれる安穏を花井が見せるのは
ここだけのような気がします。
そう思うと、ここが花井の試練の始まりですね。
辛い事ばかりだけど、頑張ってほしいです。




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続きの感想も書きました。
第5話「手を抜くな」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-10-17 21:47  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

ミツコ

過日は丁寧なお返事をありがとうございます。

西浦の初試合。
田島君のヒット、打てなかった花井君へのモモカンの接し方がいいなと思った記憶があります。
そしてとても素直で賢い花井君も好感度大でした。

バッテリーとして初めて試合に臨む二人。
三橋君の制球力という武器は、それを駆使できる緻密なリードがあってのものなので、阿部君とはバッテリーとしてはとてもよい組み合わせですよね。
一見、気弱に見える三橋君は、実は相当に我が強く利己的で、強気に見える阿部君がナイーブで利他的であるのが、非常に面白いです。
本質がそうであるからこそ、三橋君はピッチャー、阿部君はキャッチャーというポジションを選んだのでしょう。

いじめというのは、どんな理由があってもいじめた側に非があると思います。
ただ、三星の場合、最も悪いのは監督(顧問教師がいれば教師も)ですね。
三星ではやっぱり叶君がエースを担うべきだったと思います。
キャッチャーが畠君なら(仲がいい悪いではなく、畠君のようなタイプの捕手なら)三橋君ではだめでしょう。
三橋君を投手として活かせなかったのは、ひとえに監督の責任だと思います。
三橋君だけじゃなく、叶君のことも活かせなかったことになりますよね。
畠君たちに三橋君の良さに気付けというのはちょっと無理な話だと思うんです。
現に西浦の子たちも、彼の投球の魅力は阿部君に説明されて初めて解ったのですから。
叶君が気づけたのは、同じ投手であったこと、幼馴染ということで三橋という人間を受け入れた上で、投手としての彼の姿を見ていたからなのじゃないでしょうか。
その叶君がいくら説明したとしても、一度抱いたイメージを覆すのは言葉では難しいのだと思います。
西浦の子たちはこの逆、阿部君の説明と花井君との勝負を目の当たりにしたことで、まず投手として受け入れられたので、三橋自身も受け入れていけているのでしょう。
阿部君と三橋君も捕手と投手としてお互いを認めあっていますが、人として付き合うことには苦労してゆくわけですね。
阿部君も単なるチームメイトだったらここまで苦労しなくて済んだろうと思いますが(笑)
さくらさんの仰ったように、阿部君が三橋との付き合い方で人として学んでいくように、三橋君も阿部君と付き合うことで、きちんと人と向き合うことを学んでいくのかと思います。
三星での彼の境遇も、この人ときちんと向き合えない点が原因のひとつになってるんじゃないかと思いますし。
ピッチャーとして駄目というより・・・それ以前の部分で問題が多いかなという感じで、むしろピッチャーとしての部分はいい方なんじゃないのかという気がしますので(^_^;)

なんにせよ、三星の子たちと和解できたのはほんとうによかったですね。

とうとう4巻から12巻まで大人買いしてしまいました。
これからじっくり読もうと思います。

by ミツコ (2009-10-20 22:53) 

さくら

■ミツコさま
こんにちは。再びのコメントありがとうございます。

残りの巻もお買いになったんですね、素敵です!
今ごろはもう全て読み終えられたのでしょうか。
アフタを毎月買って翌月まで焦れるのも、楽しみの一つですが、
特に試合は、一気に読むとまた別の楽しみがあるので
それが体験できたミツコ様が、ちょっと羨ましいです。
by さくら (2009-10-26 00:14) 

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