さくらもちモチ

感想：ドラマ「リアル・クローズ」第1話 ダサOLvs美人鬼部長*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

昨日10/13から始まった
フジテレビの帯ドラマ「リアル・クローズ」の感想です。
今回は初回の第1話「ダサOLvs美人鬼部長」です。

私は原作の漫画を読んでいます。
下記にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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私は、槇村さとる先生の原作の漫画を読んでいて
2008年に放送されたスペシャルドラマも視聴しています。

漫画がドラマ化されるに当たり
全てを原作通りにする必要は無いと思うのですが
こちらは原作が生かされてないなぁと思ってしまいました。



まず最初。布団売場でのエピソード。
この「リアル・クローズ」は、主人公の絹恵が
百貨店勤務の花形である婦人服売場に移動するところから
お話が本格的に始まるので、
それ以前のお話にあまり意味がないのは分かっていますが
絹恵が旅行先のパリで食い倒れるエピソードを入れるなら
布団売場勤務で上手くいっているシーンを
もっと生かした方が良かったのではないかと思いました。
パリでのお話は、おそらく
絹恵と、仕事をバリバリとこなす美姫様との対比になっていて、
今は全く違う環境にある二人に
同じパイを食べさせて、同じ当たりを引かせた事で
運命的な関連付けをしているのでしょうが、
それほど効果を得ていないような気がします。

何より、絹恵が婦人服売場で本当に役に立ってなくて、
「布団売場でバリバリ働いていた」とは思えませんでした。
よって、絹恵が何もできない人から服を売れる人になる成長具合は
今後、上手く描けると思いますが、
それなら、彼女が布団売場から引き抜かれたとの設定は
要らなかったのではないかと思いました。
無能→有能の変化を描きたいだけなら、
香里奈さんでは年齢的に難しいでしょうが
絹恵が新入社員という設定でも良かった気がします。



絹恵が実際に服を売ったシーンについて。
ドラマでは、絹恵は接客らしい事をほとんどしてないのに
大物（コート）が一着売れてしまったのが気になりました。
あれじゃ、誰が店員でも同じだったというか、
あのお客さんの傍にいたのがたまたま絹恵だったから
彼女の売上に繋がったと見なされても
仕方が無いと思います。
（勿論、「絹恵が他の店員よりも煩く進めてこなかったから」という
前向きな見方もあるかもしれません）

絹恵が“服を売る”事に対して
ようやく意識を変えるエピソードは、
凌さんとの関わりもあるので、
次回以降にまとめて描かれるのでしょうか。
絹恵が接客に失敗して、お客さんに似合わない服を売った後、
別のお客さんへの接客で成功する原作のエピソードは、
印象深かったので、できれば生かしてほしいです。



そして、絹恵がショーウインドーの前で落胆するお話ですが、
これはここだけで終わらない……ですよね。
原作の単行本の一巻の終わりにある、
“イケてない人がいると思ったら、実は自分だった”も、
できれば原作通りにやってほしいです。



美姫様は素敵な中年女性なので、
素敵な女優さんである黒木瞳さんとは同じですが、
その“素敵”さの方向性が、二人は少し違うような気がします。
でも、代わりに誰が演じるべきかと問われると
彼女以外を挙げるのはなかなか難しいです。

田淵優作は、スペシャルドラマの時の山本太郎さんの方が
彼っぽくて良かったなぁ。
なんていうか
仕事を強引に押し進めても周りを納得させてしまう田淵の力強さが
西岡さんからは感じられませんでした。
（私は西岡さんが好きです）

凌さん役の加藤夏希さんは、凛としていて素敵でした！
これまた、原作の凌さんとはイメージが違いますが、
人間の本質という部分では同じだと思いました。


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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第2話「あなたダサいんです！」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-20-5