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感想@アニメ「蒼天航路」第23話:天意と雷鳴*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第23話「天意と雷鳴」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。


前回の第22話「呂布伝説」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-02

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


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こちらの作品は、4クールではなく
やはり2クールみたいですね。
(10月からの同枠で別のアニメ作品が放映される為)
結局、曹操と劉備の本格的な対決は無しなんでしょうか。
できれば、曹操の生涯を最期まで追ってほしかったので
残念です。
別の時間や媒体で補完して頂けると、ありがたいのですが。



呂布という強大な敵を倒した後の、曹操のお話でした。
袁紹が再び出てきましたが、
今の曹操は「向かうところ敵無し」でした。
袁紹については、久し振りに見たという事もないのですが
彼についての印象があまりないのと(名前を覚えている程度)、
呂布のインパクトが強かったせいで
私は「あぁ、こういう人もいた」と思ってしまいました。
よく考えてみれば、これから官渡の戦いがあるんですね。



劉備については、今回の放送を視聴して、
彼がふらふらしているなぁとの印象が更に強まりました。
劉備が、自身の直感を非常に大事にしているらしいとは
これまでの回で散々描かれてきましたので、
それを理由に行動している彼については、理解できます。
また、世の中で台頭したいとの欲があるからこそ、
自分の貴重な運を曹操に使わせたくない/
自分がのし上がっていく為に使いたいと望んだ気持も
よく分かります
──が、この作品の曹操に主人公補正が掛けられているせいで
彼のほぼ全ての行動が世の為、人の為となっているので、
意見も立場もころころと変える劉備は
ちゃらんぽらんなように思えてなりません。
(逆に言えば、他の作品の曹操は極悪人として描かれる事が多いので、
劉備がなさけ深い良人になっているわけですが)

もう既に劉備の心は曹操から離れているのに
左将軍という素晴らしい地位を曹操に与えられた事で
だらだらと彼の元に居るのも、
曹操を殺せる千載一遇のチャンスを前にして
俄然、目の色を変えてしまうのも
──不運?にも、それを天雷に阻まれてしまうのも、
物凄く人間らしいエピソードだと思えるのですが、
私には、それらが武将としての魅力には繋がりませんでした。
こういう人の下についた人は大変だろうと、
関羽兄弟にちょっと同情してしまいましたw



曹操と天帝のやり取りは、見ていて面白かったです。
帝が傀儡と成り果てているのが明らかな分、
曹操を抜きにして政(まつりごと)を行ないたいという
彼の望みは、もっともな事です。
ただ、残念ながら、
帝自身が世間知らずであるのも明らかで、
彼が曹操を廃するのに成功したとしても
他の家臣にいいように使われてしまうのは、読める展開でした。
だからこそ、曹操に政を上手く執り行う才覚があったのは
(彼の決める事が、帝にも納得できるものだった事が)
救いだったと思います。
これで曹操が悪政を執る人間だったら、目も当てられないです。
でも帝にしてみれば、
曹操が、文句のつけようもないほど完璧に行なってしまうので、
逆に辛くなってしまっていたのでしょうね。
この辺の曹操の切り返しは、意地の悪い言い方をすれば、
「舌先三寸で帝を丸め込んでいる」ようにも見えていて、
帝の幼さと純真さが強調されていたと感じられました。



帝としての地位を譲られそうになった時に
曹操が、これまた上手いことを言って辞していました。
この時の曹操の言い分は
そのまま受け取っても良いとは思いますが、
彼が帝になると、
敵対関係にあった武将は勿論のこと、
今までおとなしくしていた諸候からの風当たりも強くなり、
結果的に、董卓と同じように捉えられてしまうのかもしれないを考えると、
皆から余計な反感を買わないようにする為かなとも思ってしまいました。
たとえば、この作品における劉備などは
自分が偉くなる事を人生の目的の一つに掲げているので、
帝の立場を目の前にちらつかされれば、
余程の事がない限りは受けちゃうと思うのですが、
曹操は、名や立場にはあまり固執してないように感じられたので、
名より実を取る形でああしたのかとも想像しました。



劉備に暗殺されそうになった直前、
曹操がその殺気を感じて怒鳴ったのかと思いきや、
落雷から彼を救ったという顛末も、良かったと思います。
曹操は、劉備に斬られる可能性も考えていたでしょうし、
実際にその気配を感じてもいたかもしれませんが、
彼にそれを止めさせただけではなく
きっちりと恩を売ったのが面白かったです。
普通のキャラクターなら、ここで改心して
劉備に一生ついていくのかもしれませんが、
そうしないっぽい?のが
自己主張の激しい劉備だなぁと思いました。



官渡の戦いについては、名前しか知らないので、
敢えて前知識を仕入れずに、
アニメだけで楽しんでみてみようと思っています。



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感想は以上です。


第24話「投降と遁走」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-19-4


2009-09-09 13:43  nice!(0)  コメント(0) 
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