感想@BLCD「SASRA1 / SASRA2」*ネタバレあり [BLCD感想]
BLCD「SASRA1」「SASRA2」の感想です。
キャストは
「SASRA1」
[現代編]
奈良岡蓮:福山潤さん
墨田剛将:小西克幸さん
[エジプト編]
セシェン:野島健児さん
ホルエムアケト:羽多野渉さん
[古代中国編]
荷紅蓮:吉野裕行さん
張鷹峻:子安武人さん
「SASRA2」
[ローマ編]
ルキウス・アレキサンドルス:森川智之さん
アンドレアス:安元洋貴
[中世ヨーロッパ編]
アルフォンス・フォン・ヴェルフェン:中村悠一さん
レオンハルト:土田大さん です。
原作の小説は未読です。
以下の記事にはネタバレがあります。
BLCDの感想記事のURLは、他作品も含めて
こちらの一覧ページでまとめています。
【BLCD感想一覧】
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BL作品についての私の嗜好をまとめてあります。
個人的嗜好のせいで、感想=正しい評価とならない時もありますので
その目安にして下さい。
【初めにお読み下さい*BLCD感想について】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-08-2
こちらの作品は、輪廻転生もののシリーズのようです。
3〜4のCDもあるのですが、私はまだ聴いてませんので、
とりあえず1〜2のみの感想を記します。
永遠に死ねない少年と、
生まれ変わっても不幸な運命に遭う
一組の男同士のカップルのお話でした。
起点は「1」のエジプト編のようで、
彼らがそこで大罪を犯した為、
少年は死ねなくなり、カップルの二人も幸せになれないという設定です。
よって、おそらく「4」のCDに収録されるお話で
終着点を迎える以外は、
オムニバス(どの話を聴いても支障がない)形式となるはずですが
このシリーズのキモである“主人公二人が転生している”というのが
話の中であまり感じられないのが、残念でした。
具体的にいうと、彼らが転生している証は
・話のどこかにラピスラズリの宝石が絡む
・必ず彼らは結ばれるけれど、その後は不幸せになる
(二人の気持ちは離れないけれど、身を置く状況が苦しくなる)
・片方が必ず水辺が苦手/泳げない
程度です。
他にも、薄らと共通している部分があったりなかったりしますが
これってまさしく、小説を書く際のお題(縛り)そのものですよね。
こちらの作家さん“Unit Vanilla”は
おそらく複数人による集団名(ユニット名)なのでしょうが
それぞれが上記のお題でもって書いた小説を
一つのタイトルの元に集めてみました!的な感じがしていて
「別に、一つのシリーズとして作品同士を繋げる必要はないんじゃないか」と
思ってしまいました。
また、主人公カップルの担当声優さんも
それぞれの作品で全然違うので、
作品同士の関連性があまり感じられないです。
いっそのこと、輪廻転生ものではなく、
不幸をテーマにしたオムニバス作品にしても良かったのではないかと
思います。
なんていうか……意地悪く言うと、
「今回は現代で不幸になります!」
「次回はエジプトで不幸になります!」
「次々回はローマで……」と、
主人公カップルが不幸になる為に
世界と時代を回る作品のようにも思えました。
また、こちらの作品は全四枚ですが、
BLCDの人気が声優さんに頼る部分も大きいのを踏まえると、
元から原作のファンだった人や、
一部だけを買って残りも買う気になった人以外は、
好きな声優さんが担当した盤だけを買う人が多いと思います。
そういう人が、途中から(たとえば「2」だけとか)聴いても
支障が無いので、そこは良かったと言いたいのですが、
(実際、私も間違えて「2」→「1」の順で聴いてしまいました)
逆に、全てを聴かなくても構わない作品とも評せるので
問題がないとは言えません。
でも、こちらは、一枚五千円もするので
ちょっと気になる程度の関心では気軽に買えないんですよね……。
収録時間を考えると、この値段でも当然なのでしょうが、
シリーズであるのを考えると
やはり一枚三千円ぐらいに抑えてほしかったです。
それと、オムニバスになっているせいなのか、
絡みは一組のカップルにつき一、二度です。
あまり濃くもないので、期待し過ぎると危険です。
以下、それぞれのお話についての簡単な感想です。
“現代編”
プロローグに当たるお話。
可もなく不可もないです。
“エジプト編”
細かいところで色々とツッコミを入れたくなりました。
うそっこエジプトだから良いのかもしれませんが……。
“古代中国編”
荷紅蓮が、自分は本当に張鷹峻を好きだと気付くまでが
充分に描かれてないので
BL作品ではありがちですが、展開が唐突だと思いました。
また、作中では月日がそれなりに経過したらしいのに
モノローグの説明だけで終わった為、
具体的に実感できなかったのも残念でした。
でも、張鷹峻が盲目になってからのお話は好きです。
個人的には、子安さんが喘ぐのを初めて聴いたので
ちょっとドキドキしました。
“ローマ編”
上記にも書きましたが、
私は間違って「2」→「1」の順番で聴いてしまった為、
これが初めてのお話でした。
も……森川さんが受けキャラを担当されたのを聴いたのは
これが初めてでした。
お相手の安元さんが、お声的にどう考えても攻めキャラなので、
途中まで「これって、やっぱり森川さんが受けキャラ??」と
戸惑いながら聴きました。
受けでも素敵でした、森川さん。さすがだ……。
BLの帝王の名は伊達じゃありませんでした。
そうした意外性もあって、
「1」と「2」の中ではこちらが一番好きな作品でした。
逆に言えば
他の声優さんだったらそこまで好きにならなかったかも。
“中世ヨーロッパ編”
こちらも可もなく不可もなくの作品でした。
中村さんの喘ぎはエロくて良いです。
できればもうちょっと長く聴きたかったです。
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「3」と「4」の感想は、後日、書く予定です。
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