さくらもちモチ

感想@アニメ「蒼天航路」第20話：不動の魔神*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第20話「不動の魔神」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。


前回の第19話「猿と龍」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-12-2

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


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今回も、前半と後半で話が区切られていました。

まずは前半。曹操軍のお話。
精鋭らしい武将と軍師が一人ずつ曹操軍加わりましたが
前者である楽進については、私は魅力を感じられませんでした。
楽進にはちょっと達観したところがあるけれど
敵に無謀に突っ込んでいったところが強調されただけのように
見えました。
上手く言えないのですが、
戦いの後に楽進が“生きている”という結果があるからこそ
その過程が許されている人……のように感じられました。
なので、楽進を取り立てた曹操の意を
荀攸が知る場面がありましたが
私には、説得力があまり感じられませんでした。
ううん……楽進が戦場できびきびと動くのでもなく、
どっしりと構えて威厳を発するのでもなかったので
（↑こういう描写は、“武将として凄い”のを表わす点で分かりやすい）
どこが魅力なんだろう？と首を傾げてしまったんですよね。
とはいえ、無謀に先陣をきって敵の大軍に突っ込んでいって
相手に頬を切られたぐらいで済んだのなら
実際には、神のように凄いわけですが。
そして、軍師があんなに前に出てて良いのかと
ちょっとツッコミを入れちゃいました。

今、こうして感想を書いていて思ったのですが、
この実戦の前に、新しく加わった荀攸が荀イク達に対して、
曹操がいない時にも彼を意識してしまっている点が弱味
……みたいな事を言ってましたよね。
もし曹操の名立たる部下の間に、
無意識の内にこういう空気が蔓延しているのだとしたら
楽進は彼らと違い、そういうのを持たないので、
そこを評価されたんでしょうか。
それが、あの戦場での行動に繋がっているとか？？
──こ、こじつけですかね。
でも、私が精一杯考えても、これぐらいしか
楽進の魅力については思い当たりませんでした。

実戦での演習は、何となく見ていただけでは
よく分からない部分もあったのですが、
読み勝ちで曹操が勝ったのはお見事だと思いました！
あれは、道幅が細めの場所が戦場となった上に
他を含めた現状を知るのに伝令だけが頼りという現状が
あったからこその事ですよね。
敵が、曹操の動きを知った上で策を変えている時点で、
一つ間違ったら逆に曹操に利用されてしまうのが明確なのに
見事、曹操に踊らされてしまうのは
見ていてスカッとしました。

于禁の、目を閉じて黙祷を捧げた後に刮目して、
涙をだらだらと流すシーンも、大変良かったです。
あれで、前回前々回で亡くなった人が報われたと思いました。
ただ、本気で敵討ちを望むなら
問題の根源だった曹操を討たないと駄目だと思いますw



後半は、なんだか久し振り……の印象だった
劉備たちのお話でした。
関羽がせっかく頑張ったのに
あっさりと呂布に下ろうとした劉備に
「おいおい」とツッコミを入れたくなりました。
確かに、劉備が生き残るには
借りていた曹操の兵と決別する事でしょうが
あまりにも行動が日和見過ぎます。
私は、こういうのが上にいる軍には入りたくないwと
本気で思いました。
これまでの回において、劉備が
人の情を大事にするキャラクターとして描かれてきたので
こういう些末の縁で味方になった部下の一般兵も
彼には大事にしてほしかったです。
（尤も、呂布軍の目当てである劉備自身が下った事で、
曹操の元に逃げ帰る他の兵には追われる理由がなくなり、
彼らも命を救われたという利点もあったと思います）

関羽対張遼の戦闘は、格好良かったです。
久し振りに「戦いを見た！」という気分になりました。
だからこそ、その戦いの意味を無くすような劉備の投降が
ちょっと不満でした。
まぁ、彼らしいと言えばそうなのですが。



陳宮がなんで泣いたのかが分かりませんでした。
でも于禁の号泣シーンと比べると
あまりにも薄っぺらかったので
無理をして（調べて）知る必要もないのかなと思いました。

もう一つ、分からなかったことがあります。
今回のタイトルは、呂布を差しているのでしょうか。
主要人物はほとんど動いていて、
動いてなかったのが呂布だけだったので、私はこう思ったのですが、
タイトルにするほど彼にはスポットライトが当てられてなかったので、
正直「？？？」と不思議に思いました。




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感想は以上です。


第21話「純粋戦士」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-4

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