さくらもちモチ

感想@アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」第19話 死なざる者の死*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIRT」の感想です。
今回の第19話は「死なざる者の死」です。

ネタバレを含みます。


前回の第18話「小さな人間の傲慢な掌」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-02-4

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-7


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今さらなのですが、
“銃で打たれた程度ではホムンクルスは死なない”事実を
この時点での大佐たちは知らないんだと、改めて痛感しました。
そりゃびっくりするし、びびるよなぁと
テレビの前でしみじみと思ってしまいました。



私は、原作の漫画を一通り読んでいますので
（序盤しか持っておらず、
それ以降はレンタルコミックで済ませてしまいましたが）
グラトニーに襲われているホークアイ中尉を、
駆けつけてきたマスタング大佐が助けるのも、
そのマスタング大佐とハボック少尉が
ラストに襲われながらも彼女を撃退するのも知っていました。
だからなのか、最近の数回においてもそうですが、
このアニメ作品を見ていても
ドキドキ感をあまり感じられないというか
せっかく緊迫した場面なのだから
もう少し興奮して見たいなぁと思いました。

これが初見だったら、次にどうなるのかが分からないので、
嫌でも盛り上がるのでしょうが、
私は変に冷静に見てしまっています。
なんというか……
メリハリの付け方が私好みじゃないというか、
“間”が合わない感じがしてならないです。
戦闘シーンも、迫力不足のような気がします。
なので、ラストが死ぬ際も
「あぁこれでいなくなるんだな」と
物語を自分の中で確認しただけで終わりました。

また、最後に描かれた
バリー・ザ・チョッパーの最期にしても、
もっと哀れな感じが出ていても良かったかなと思いました。
彼の場合、エルリック兄弟と会った事で人生が変わり、
ホークアイ中尉と出会った事で
考え方にも変化がでてきたわけですが、
あの虚しい消え方は、
それ以前の彼が持っていた罪の重さを表わしているように
私は思えていたので……。
彼はとりあえず最後に良い事をしたけれど、
それで過去の罪は帳消しになるわけではないので、
アニメでも、その無常さが出てほしかったなと思いました。



ただ、危機を救われたホークアイ中尉が、
戦闘が終わるなり、マスタング大佐を怒鳴り付けた後、
改めてお礼を言うシーンは、
アニメでも好きでした。
この時のホークアイ中尉は、
マスタング大佐の身と今後の事態を
本気で心配していたのでしょうが、同様に、
死の恐怖から解放された事で
安堵感から饒舌になってしまい、
勢いでつい叱ってしまったという部分も
あったと思います。
で、冷静になった後、改めて礼を言ったのかと。

このシーンの緩急は、アニメならではというか、
声優さんの声の力って本当に凄いなと
強く実感させられました。
好きなシーンでした。





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続きの第20話「墓前の父」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-27-1

宜しければ合わせてどうぞ。