さくらもちモチ

感想：大河ドラマ「天地人」第16回 信玄の娘 *ネタバレあり　[NHK大河ドラマ感想] [編集]

NHKの大河ドラマ・天地人
第16回「信玄の娘」の感想です。ネタバレを含みます。


前回の第15回「御館落城」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-16-5
前々回の第14回「黄金の盟約」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-05-2



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冒頭で、兼続が景勝から引き止められていました。
状況的にも年齢的にも（まだ若い）しょうがないんでしょうが、
兼続の言動は
“本当は××と思っているのに、周りから××と言われたからそうする”
という流されっぷりが目につきます。
制作者側が
兼続を善人に描きたい（悪者にしたくない）からでしょうが、
正直、これが何度も続くと飽きます。
今回にしても、兼続が本当に身を引く気でいたのなら、
ぐずぐずとせず、
景虎の自害を見届けたその足で
自らその要望を景勝に言えばいいのにと思ってしまいました。

その結果、どう見ても兼続（や、その周りの人）が悪いのに、
それで悩む彼を見兼ねた他の人が「兼続は悪くない」と言って
その罪をなあなあにしてしまう……のが、好きではありません。
御館の乱については、景勝が言ったように
彼にもっと力があれば（それこそ景虎なみのカリスマ性があれば）
景勝が跡目を継ぐ事に不満を持つ家臣達を
争い無しでねじ伏せる事ができたでしょうが、
この作品においては、兼続にも非があるのは明確なわけで。



史実で不仲が知られていた景勝と菊姫は
武田を救うとは確約できないと言った事で
初っ端からぎすぎすとした関係になりました。

その、頑な菊姫の心を、兼続が何とか開かせようと、
庭に咲いた雪割草を菊姫に見せますが──
あそこでの菊姫の回想（笑顔を見せただけでしたが）は
要らないと思います。
寧ろ、映像で見せない方が、
視聴者はこれまでの回で一番頭に残ってる華姫の顔を
自然に頭に思い浮かべるようになるので
（その事で余韻に浸れる）良かったと思います。
あそこで華姫の絵を出すのは
ちょっと押し付けっぽかったです。

ただ、仲が悪いとはいえ
菊姫はとても賢く有能な姫だったとの伝えがあるので
留守を守ると言った時の彼女には
それがよく表われていると思いました。



手柄を挙げた兼続が家老になった事で、
城内に不穏な空気が流れました。
これから先、信長→秀吉→家康と
時の権力者に翻弄される上杉家が描かれるはずなので
内紛で揺れる（兼続が嫉妬を買う）場面も
ここら辺が見所なのでしょうか。



来週はいよいよ、兼続の婿入り話です！
彼にとっては（お船にとっても？）棚からぼたもちな話ですが
人死にが絡む事もあり、
降ってきた幸運話にはならないんだろうなと思っています。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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