さくらもちモチ: 感想@BLCD「スレイヴァーズ」シリーズ（キス/プリズン/ラヴァ前後編/ヌード）*ネタバレあり: SSブログ

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感想@BLCD「スレイヴァーズ」シリーズ（キス/プリズン/ラヴァ前後編/ヌード）*ネタバレあり　[BLCD感想] [編集]

ＢＬＣＤ「スレイヴァーズ」シリーズの感想です。
・スレイヴァーズ・キス
・スレイヴァーズ・プリズン
（番外編：秋のリンクスロマンスフェア2005全員サービスオリジナルCD）
・スレイヴァーズ・ラヴァ前編
・スレイヴァーズ・ラヴァ後編
・スレイヴァーズ・ヌード
の五枚を、まとめて聴きました。

キャストは
倉橋柊一：櫻井孝宏さん
冴木鷹成：森川智之さん

山脇滋：成田剣さん
倉橋桔梗：結城比呂さん

早瀬義弘：神谷浩史さん
若宮法顕：堀内賢雄さん　　です。

下記の感想にはネタバレを含みます。
また、ボーイズラブというジャンルの作品である以上、
感想にもそういった単語・表現があります。
原作の小説は未読です。

BLCDの感想記事のURLは、他作品も含めて
こちらの一覧ページでまとめています。
【BLCD感想一覧】

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BL作品についての私の嗜好をまとめてあります。
個人的嗜好のせいで、感想＝正しい評価とならない時もありますので
その目安にして下さい。
【初めにお読み下さい*BLCD感想について】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-08-2

このシリーズを聴く大分前に、スピンオフ作品の
「フリージング・アイ」を聴いていて
「訴訟↓」の洗礼を受けています。

でも、失礼ながらあまり面白くなかったので
この作品にも（攻めも受けも好きな声優さんなのですが）
期待を寄せていなかったのですが……
いやぁ、良かったです！！！！
冴木の激しい攻めと、柊一の甘い喘ぎに
くらくらしっぱなしでした。
萌えました！！！

柊一が、終始、やや流され気味でいるのは気になりましたが
そこはもうお坊ちゃん特有の世間知らずって事で、納得できました。
中途半端な正義感と思い込みの強さばかりが強調されるのは
柊一がまだ社会人として新米なのを考えれば、当然です。
また、頼れる人が傍にいないのも大きいですよね。
冷静に考えてみれば、まさに冴木こそがそうなのですが
そういう事を考えられる余裕が柊一にないほど、
二人の関係がこじれた状態で
社会人としての生活が始まってしまっている影響が
最後の最後まで響いています。
また、柊一が感情に揺さぶられたせいで
状況判断を正しく行えないシーンも多々出てきましたけれど、
彼は常に冴木の有能な点を素直に認めていたり、
やっと与えられた「仕事をする権利」に対して頑張っていたり……と
非常に好感を持てました。

でも、特に一枚目の「〜キス」では、
柊一がもっと冴木を信じる事ができていれば、
もっと簡単に物事が片付いてましたよね。
ＣＤを聴きながら「信じてあげなよ」と、何度も呟いてしまいました。

絡みは……全般的に強姦ばかりなので、
そういうのが苦手な方は駄目かもしれません。
モノローグと会話による説明だけですが、
柊一が監禁される場面も出てきます。
（強姦はありますが、拷問シーンは一切ありません）
受けキャラである柊一の目線で考えると
冴木の行動はいつも唐突で、意味不明だったりするので辛いです。
（セックス関係は特に）
でも、そうしてしまう冴木の感情も
彼のモノローグという形で丁寧に語られていますので
遣り切れない思いを抱えてすれ違っている二人のセックスは
素晴らしい描写だと思います。
二人が思いを通じ合わせた絡みも、
数はとても少ないですが、萌えました。
お風呂での絡みも、柊一が薬を服用させられた後の絡みも
大変良かったです。

絡み以外では、
「〜ヌード」の最後、ちぎれた紙を見て、
二人が最初に出会った時の雪を連想するというモノローグは
印象深かったです。
思わず想像しちゃいました。

ただ、作中で柊一の身体が物凄く華美に語られているので
その描写（主に、誰かが柊一の身体に感嘆している台詞）を聴く度に
笑いを堪えるのに必死でした。
絶世の美形ってどんなのだろうって思ってしまって……。
そして、男の身体が企業間の取引材料に使われてしまう設定も、
ＢＬではテンプレートとも言える王道とはいえ、
あまりにもリアリティがないので、笑ってしまいました。
日本刀で切られた云々も、ちょっと突拍子もなかったです。

アヴェ・マリアのＢＧＭが印象的に流れているからか
音楽に耳を傾けている内に台詞をうっかり聞き逃す事が
何度かありました。
音楽は、ちょっと仰々し過ぎるところもありましたが
良かったと思います。

改めて、「フリージング・アイ」も聞き直してみようと
思いました。
この点でも、この本編を聴いて良かったです！

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