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感想@アニメ「とらドラ!」第12話:大橋高校文化祭【中編】*ネタバレあり [アニメ感想]

テレビアニメ「とらドラ!」の感想です。
今回は第12話「大橋高校文化祭【中編】」です。

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ネタバレを含みます。


前回の第11話「大橋高校文化祭【前編】」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-03-7
前々回の第10話「花火」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-03-6

各回の感想は、他の作品と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-26-5


小説は未読です。
そしてこれを書いている今は、
第22話までテレビ放映を見ています。

────

前回の第11話「前編」に続く、お父さん嫌い回です。
前編で予想した通り
観ていてやっぱりムカムカしてしまいました。

それでも、見終わった時に
怒りよりもせつない気分の方が断然強かったのは、
何だかんだ言っても大河が父親の事を慕っているからでしょうか。
アバンで描かれた、髪の毛の匂いを気にしたり、
食事に行く為の着替えの時間が無いのを怒ったりする大河が
(でもレストランによっては
学校の制服だと宜しくない場合もあるので当然ですが)
けなげでもう、たまらないです。
みのりんが知っているように
大河はこれまで何度も父親に振り回されてきていますから
「どうせこの楽しい時間も続かない」
「バカオヤジ」と思っているはずですが
いくら父親が大嫌いでも
ああも優しくされると、ついつい嬉しがっちゃうんですね。

こころなしか、
大河が照れ隠しで口にする竜児への暴言や牽制が、
内容にしても口調にしても、いつもより弱いです。
やっぱり、私生活がある程度充実していると、
大河の他人に対する攻撃性が薄れるみたいです。
……という事は、やはり、
マンションでの孤独な生活は
竜児のお陰で少しは緩和されるようになったとはいえ、
大河のストレスの元になっているんですよね。
父親の為に気を遣っている大河の努力が
最終的に全く報われてないのが、辛いです。

もし、大河がもっと開き直れている&大人だったら
期間限定って分かっているからこそ
今は全力で甘えてしまえ!と思って、
もっとベタベタに父親に依存するのが良いかもしれません。
さすがに引っ越しとかは、
父親の関心が薄れた後の実害が大きいので駄目ですが
レストランで食事程度なら
寧ろ積極的に行動したっていいと思います。
父親の移り気を利用して自分だけが幸せになってやれ!ぐらい、
思ったって良いと思います。
でも大河は、そこまで強くないんですよね。
「どうせ今だけ」っていう言葉が、淋しさに繋がっています。
悪態を吐いたり軽口を叩いたりはしているけれど
父親と一緒にいられる時間を
本気で喜んでしまっている……。
と同時に、いつか来る終わりに対して
大河が内心で怯えているのが、よく分かります。



特に、マカロンの押し付けで騙し討ちしたとはいえ、
大河が「ばかちー」こと亜美ちゃんに頭を下げる形で
文化祭のプロレスショーで一度だけ主役を変わってほしいって
頼んだエピソードが、せつないです。
亜美ちゃんも、何も分からない最初こそ驚いてましたが、
事情が分かったら(亜美ちゃん自身も一人暮らしだからか)
主役を交代することを、あっさりと受け入れてたみたいで……。
普段の大河ならやらなかった事だからこそ
父親には絶対に来てほしかったです。
父親は絶対に気付いてないし
それを本気で悪いとも思ってないんでしょうが、
今までも、絶対に破っちゃいけない約束を
こうして破り続けてきたんでしょう。
あぁ、もう、嫌いだ。このお父さん。



結局、この後の「後編」で
大河の父親の本性を見抜けなかった竜児が内心で彼女に謝ったり、
それを知りつつも、怒るだけで何もしなかったみのりんが
竜児に詫びたりしてますが
この「中編」までを見る限りは、
二人の行動は仕方がないことと思います。
それが分かっているからこそ、
大河も二人に対して全然怒ってません。
家族のことなんて、よほど親しくても口を出さないものだし、
ましてや、大河の父親なんて
それまで全然姿を現わさなかった上に
大河自身が語らなかったんだから
ああなって当たり前です。
なので、竜児が不穏なものを覚えながらも、
父親を信じてしまっているのも、無理ないです。
父親なら絶対に来る、来るべきだと、
彼は憧れで物を語ってますからね。
物事には例外があって、
その例外こそが大河の父親である事に最後まで気付かなかったのは
失態かもしれませんが、
この「中編」での竜児は、
父親に例外なんていないと思い込んでいます。
これは竜児の生活環境を踏まえれば、やっぱり当然です。

あの世話焼きみのりんが、
今回に限って具体的な行動を取らなかったのは、
竜児に対する嫉妬もあったからでしょうが(後編で言ってました)、
父親のことに限ってはなるべく事を荒立てないようにしている
大河の気持ちを尊重したからだと思います。
きっと、竜児がみのりんと教室の入口で言い合いをした時に
大河が「握手〜」って言ったみたいに、
みのりんが一人で父親に憤った去年の時も、
大河は「いいよ、みのりん。怒らないで」って
言ったのかもしれません。

私が一番あり得ないと思ったのが、
やっちゃんからの伝聞ですが
「二人で住むには、あのマンションじゃ狭い」という内容です。
あんなに広いのに狭いって何?って思ったのもありますが、
あの引っ越しが、大河の都合じゃなく
父親だけの都合だとミエミエだったからです。



「2ーCの秘宝・担任の赤い糸」という説明の台詞と、
それを最前列で見て呆然としてるゆりちゃん先生には
笑ってしまいました。
ゆりちゃんが泣き叫んだ時は、
演技(嘘)がリアル(現実)に変わった瞬間でした。
そりゃ、三十路になって焦りまくってるゆりちゃん先生にとって、
あれは絶対に切られちゃ困るものですよね!
気持ちは分かる……けれど、笑わずにはいられませんでした。

そして、皆の洗脳が解かれる際に、
「この世で一番美しいとされている人物の名」として
自分の名前を呼ばせる展開にご満悦な亜美ちゃんもかわいいです。
どれだけ自分が好きなんだ、亜美ちゃん。

プロレスも、ショーとしてちゃんと成り立ってるのが凄い。
本当、お父さんの事がなければ
純粋に楽しめる回なのになぁ。
携帯電話を見ている大河のシーンがある度に
何とも言えない気持ちになりました。

最後の最後、大河が呆然としているシーンがね
……泣けます。






────

感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第13話「大橋高校文化祭【後編】」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-05-6

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-03-05 19:42  nice!(0)  コメント(0) 
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