さくらもちモチ

感想@アニメ「.hack//Roots」　[アニメ感想] [編集]

アニメ「.hack//Roots」の感想です。
今、ゲームの「.hack//G.U.」を遊んでいるので
作品の世界をより詳しく知る為に、
このアニメのDVDをまとめて見ました。

感想にはネタバレを含んでいます。
これからゲームを遊ばれる方は、特にご注意下さい。



ゲーム「.hack//G.U.」Vol.1「再誕」の感想はこちら。
（同じくネタバレを含みます）
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-20

（3/26：追記）
続編のVol.2「君想フ声」も終わらせ、感想を書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-26-1
宜しければ、合わせてどうぞ。


────

２クール（全26話）の長い話でしたので
数日に分けて一気に見ました。

最初の数話を見た感想は……「かったるいなぁ」でした。
私は、前作シリーズのゲーム無印「.hack」を全て遊び、
アニメのSIGNもLiminalityもGIFTも見てますので、
このアニメがテレビ東京で放映されていたのを踏まえると、
ゲームを遊ばずにこの作品を見ていた視聴者よりは
内容をよく理解できる状況にあったのですが
（しかも「G.U.」の１を終えてますので）
物凄くだるかったです。
退屈で退屈で、何度も飽きました。



登場人物がそれなりに居るのに、
特に事件らしい事件も起きず、
主要キャラっぽい人が不遜な態度で思わせぶりな事を言っている。
主人公やサブキャラクター達にも共感できない
……端的に説明すると、こうでした。

オーヴァンや直毘（八咫）が怪しいのはゲームでも同じなので、
「彼らのイミシンな言動の意味をここで正しく理解するのは
到底無理なんだな」と分かりましたが、
これ、私がゲーム未プレイの視聴者だったら
分かるまで待てる気力なんてなかったと思います。
「なんかよく分からないから、もういいや」と言って
視聴を途中で止めてしまう酷さです。
私がそうしなかったのは、本当、ゲームを遊んでいるからです。
ゲームをより楽しむ為に頑張って見たという状況でした。
オーヴァンだけでなく、
志乃も何を考えてるか分からないって、一体どういう事w



志乃は、私の中でアトリ以上のヒロインの位置にいたので
（ゲーム序盤のハセヲの執着振りから、
志乃＞＞＞アトリかと思っていました）
物凄く期待してたのですが
彼女の言動や口調はあまり好きではなかったです。
これなら、アトリちゃんの方がけなげでいいなぁ。
作中でも台詞であったように
志乃はハセヲに居場所を与えてくれましたが
それだけだったなという印象です。
ううん……志乃とオーヴァンは、
志乃がキルされた時（真相を表わす回想）の状況からいって、
アニメの第１話の前から深い繋がりがあるんだろうと思えましたが、
ハセヲと志乃には、そこまでの関係性を感じませんでした。
確かに、目の前で親しい人がキルされたらショックでしょうが
ゲーム序盤でのハセヲは、
恋人が目の前で殺されたような感じがしていたので、
アニメの二人に……というか
ハセヲとただ仲が良いだけの志乃に、拍子抜けしました。



ゲームを遊んでいた時は
「アニメを見てないと、詳細が分からないなぁ」と思ってましたが、
これ、ゲームをやってないと
よく分からないアニメですよね。
そして、wikiなどを見てみたところ、
ゲームの発売に合わせてアニメが放映されていたようで。
つまり、ゲームを遊びつつアニメも見るとのスタイルでないと
両方ともちゃんと楽しめなかったらしいです。
これって……当時は良いかもしれないですが
私みたいに、後になって遊ぶプレイヤーには
全然親切な作りじゃないと思います。
結局、ゲームを終わらせずにアニメを最後まで見てしまったので、
志乃をキルしたのがオーヴァンだったとか
できればゲームで先に見たかった真実を
アニメで見てしまいましたし。



これ、見る前までは
志乃がキルされるところで終わりかと思ってたのですが、
それは中盤の区切りでした。
その前後で内容が違うのに、びっくりしました。
というか、後半で
主人公がハセヲじゃなくなるのが引っ掛かりました。
ゲームに出てくるキャラ（クーンとかパイとか）が出てきて
親しみやすくはありましたが、
私はあまり楽しめなかったです。
後半の主人公とも言えるタビーを
最後まで好きになれなかったからかもしれません。



ハセヲが初期データに戻された時の状況は
ゲームでまだ出てきてなかったので
「へぇ」と面白く見られました。
でも、クーンがカナードの二人にハセヲを頼むのは
余計だったと思います。
ゲームだと、カナードの二人はハセヲと偶然にあって、
ハセヲがあの「死の恐怖」のハセヲだと本当に信じないまま、
ただの通りすがりのお人好しとして
彼を助けるじゃないですか。
クーンのお節介焼きが裏にあったとは思えませんし、
思いたくもなかったです。



キャラも、総じて魅力的でなかった気がします。
私は最後まで、
お気に入りキャラを一人も見つけられませんでした。
私はゲームでパイが好きなんですが
アニメ版の彼女は、なんか駄目でした……。
「こんなのパイじゃない！」とまでは言わないですが
魅力を感じられませんでした。



ただ、一つだけ良いことがありました。
私、ゲームをやっていて
「癒し隊に入りたいなぁ。『にゃ〜ん』って言いたいなぁ」と
本気で思っていたので、
タビーが作った癒し隊の前身となるギルドの件を知る事ができたのと
清作と英世の元の姿を見られた事は
嬉しかったです。



アニメを見るまでは、
ゲームよりもアニメの方に比重があるシリーズなのかと思ってましたが
こうして最後までアニメを見た今では、
「やっぱり本筋はゲーム」と言い切れます。
志乃は、私にはそう思えなかっただけで、
本当にヒロインだったんでしょうが、それはあくまで過去の事で、
今のメインヒロインはアトリちゃんなんだと、よく分かりました。
あまり収穫がなかったアニメでしたが、
これを理解できたことは大きかったです。



ゲームの続きも頑張ります。
感想は以上です。

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