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おおきく振りかぶって感想:月刊アフタヌーン2009年4月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2009年4月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。

今月号は、作中で下ネタ話が出てきますので
その感想を述べる際に、そうした単語を出しています。
苦手な方は、感想の前半部分をスッ飛ばして下さい。


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/archive/c338259-1


────

久し振りに西浦のメイン回でした。
榛名もカグヤン先輩も好きだし
春日部対武蔵野第一の試合もそれなりにどきどきしましたが
(とはいえ、一ヶ月経っても、
榛名のホームランは出来過ぎだと思っています)
私が一番好きで、
「話を読みたい!」と思っているのは西浦高校なので、
本当に本当に嬉しいです。



で、ニヤニヤしながら本屋に行ったわけですが
……いやぁ、びっくりしました。
私も、下ネタを言ったり聞いたりするのは別に平気です。
でも、誰かとの会話の中でさらっと言う分にはいいんですが
こうして文字として残すのに若干の抵抗感があるので
前置きがだらだらなるわけですが──
その

おっとなチンコ
(大人)

に、びっくりしました。


三橋家には割礼がある(外国の子供だと珍しくない)と分かった事と
いきなり三橋の海水パンツを脱がせちゃった田島には
「おお」と思ったぐらいで済んだのですが、
田島にこう説明させちゃうのがなぁ……。
ドン引きとまではいきませんが、
私の気持ちがサーッと引いたのは確かです。
修正付きのモロ描きよりはマシですが、
内心で「うわぁ」と発してしまいました。

確か、ひぐち先生って
最初の合宿の頃(単行本1〜2巻)に
西浦のちんこ話を描きたい/いつか描くとおっしゃったか、
書かれたかしていて
当時の私は楽しみにしていたのですが
今回でそれが実現したのに、少しも嬉しくありませんでした。
年頃の青少年である高校生が
同性に対しても異性に対しても性的な興味を抱くのは当然で
作中でこのような描があってもいいんですが、
加減ってものがあるよなぁと思ってしまいました。

その前のページで明らかになった
田島と三橋の毛が生え揃ってない点も、平気でした。
なので、この↑やり取りの後、
田島が三橋の海パンを脱がせながら
「三橋は凄いんだぜ!」と言う程度に留めて、
それを見させられた水谷と巣山が
内心で「おとなだ……」「ホントだ」と驚くぐらいなら
抵抗なく読めたんじゃないかなぁと思いました。
上記の場合だと、その……男性器の大きさについて“凄い”と
読者に誤解されるかもしれません。
でも、これは別にどうでもいいというか、
三橋が剥けているか否かという事実は、
読者に対して絶対に正しく伝えなければならない事でもないので、
読者の想像の自由にしてしまっても良いのではないかと
思いました。

うん……きっとひぐち先生にとっては、
にしうらーぜの自慰ネタや三橋が剥けているかどうかは、
彼らの誕生日や好きな食べ物、血液型や家族構成を明かすのと
同じなのかもしれません。
でも!
掲載が青年誌の月刊アフタヌーンだという事を差し引いても、
前者と後者は全く違うと思うんです。
キャラクターについて
作者が作った細かな設定を知る事ができるのは嬉しいけど、
剥けてるかどうかを知る事は、
私が大好きなキャラクターをより深く理解する為の手助けには
全くなってないです。
私は、おお振りで同人活動をやっていますので
もしかしたら良いネタを与えられたのかもしれません。
でも、これを使って話を作ろうという気にはなりませんでした。
仮に、無理に使わなければならなくなったとしても
(お題とかで)
せいぜい、会話の中の一つにポンと入れるぐらいかなぁ。

私がギャグ系の話を全く書かないせいも関係していますが。

どうしても、いたたまれない気持ちにもなっちゃうんです。
これは、自慰ネタの時にも書いたのですが
ひぐち先生は、「こういう事を作品に入れちゃう自分」が
お好きなのかなぁと思いました。
きっと、これも
描きたくて描きたくてたまらなかったんだろうな。
そして、人が描き辛い下ネタを
さらりと?描いた事が、嬉しいんだろうな。
これはひぐち先生の漫画なので
担当の編集者さんにGOサインを出してもらえたなら
好きな事を好きなように描くのは構わないんでしょうが、
そこに無理を感じられるのが、ちょっと痛々しいです。
いや、ひぐち先生はノリノリでしょうから
「無理」っていう言葉でない方がいいのかもしれません。
なんていうか、ああいう描写を読んでいると
性的な内緒話を子供だけでしている所に、
大人が「そうだよね」って言いながら勝手に会話に交じってしまう様子を
想像してしまいます。
その大人が、どんなに物分かりが良い顔をしていても、
子供からしてみれば、その人が大人だってだけで違和感があるのに
当の大人は、自分が子供達の仲間にちゃんと加われていると思い込んでいる
……という感じです。




その代わり?に、花井と沖の会話には興味を持てました。
せっかく、阿部を含めた三人の違いが挙げられていたので、
あれは花井の説明でなく
漫画で具体的に(エピソードで)読者に示してくれれば良いのにと、
ちょっと勿体ない気持ちになりました。
それこそ、三橋の下半身話に割いたコマを
ここの話に当ててほしかったです。

花井に脛毛らしき物が生えてて、ちょっと興奮しました。
それと、にしうらーぜの中で一番駄目そうな(失礼)水谷くんも
腹筋がうすーく割れてて、びっくりしました。
あれだけ運動をやっていれば当然なんでしょうが
阿部や三橋の背が伸びていたのも含めて、
西浦の皆は今まさに身体を作ってるんだ!と実感しました。
早く、この合宿の成果を漫画で読めるといいなぁ。

三橋は、前にあった長距離走の裏話
(確かアフタの表紙)でも明かされていた通り、
持久力は田島の次にあるみたいですね。
三橋ってボールを投げる以外の事も
なにげにするっとできちゃうんですが
全然凄くないように感じられるので
私はそのギャップが面白いなと思いながら、
いつも読んでいます。



今回は阿部と千代ちゃんの会話もありました。
あの一件以来、やはり千代→阿部を意識してしまいますが
普段から千代ちゃんが気を付けているとの通り、
表面上は部員とマネジという関係に留まっていました。
でも、阿部のいない所では
三橋にそっと尋ねたように、彼を心配して──ホッとしていました。
何となくですが、千代ちゃんがマネジとしてだけではなく
一人の女子として阿部を気遣っているように感じられました。
(三橋に聞いた旨は、マネジの仕事の範疇でもあるので
千代ちゃんにはそうした気持ちはなかったかもしれないけれど、
あったらいいなぁという私の勝手な願望も絡んでか、
うすーくですが、そう感じられました)

千代ちゃんは、最後に一人でご飯を食べてるのが
かわいかったです。
配膳とかもあるから、食べ始めが遅かったんでしょうね。
そして、千代ちゃんに優しく声を掛けている水谷!
おおー!と思いました。



仮に榛名と阿部が組んだら……との仮定を
三橋が想像した件ですが、
思うに、三橋はそんなに深刻に考えてないですよね。
単にそう思ったから、ぽろっと口にしちゃっただけで。
そもそも三橋は、絶対に阿部を離したくないので、
これについては本気で想像する事ですら嫌だと思うんです。
(想像しただけでガタガタ震えちゃうかも)
でも、阿部は
三橋の些細な言動ですら無視できなくなっています。
怪我が原因の苛々も確かにあるのかもしれないけど、
軽く「組んだとしたって、分っかんねーよ」とか
「バカなこと言ってんじゃねー」って言えばいいのに
(花井とか他の人相手にならできそうなのに)
三橋が相手だと、頭ごなしに怒鳴っちゃう。
これは、三橋が本気でそう思ってそうだと
阿部が誤解している部分もあるんでしょうか。

でもでも、二人一緒にロードワークに出ている件について
阿部がちゃんとモモカンの狙いを分かっているので、
もっと理性的になって三橋をリードしてほしいです。
でも、“仲は悪くない”じゃ駄目ですからね。
どうしたって、阿部の方が三橋より上に立っちゃってますし。
本当は、モモカンの狙いを知らないまま
二人がちゃんと意思の疎通が取れるようになれていれば
一番良かったんですが、
そうなりそうもないうちに阿部が気付いちゃったんで
何とか頑張ってほしいです。
三橋は、他人の話ですら自分に置き換えちゃうほど
難しい子だからなぁ。



最後は、ARCと武蔵野第一の描写でした。
次の試合で榛名が最初から投げる点については
もうそれしかないでしょう!と思いました。
カグヤン先輩も……
本当は自分が投げたいと思っているでしょうが、それよりも
絶対に勝ちたい・甲子園に行きたいっていう望みの方が
強いんだろうなぁ。
榛名に劣ってしまう自分の能力を分かっているからこそ、
ARCに挑むには、自分じゃ駄目だとも思ってしまう
──それだけ、榛名を信じてるんでしょうね。
でも、試合では
途中でARCの打線に榛名が捕まってしまい
結局、カグヤン先輩も投げる羽目になるような気がします。
もしARCに打たれまくったら
榛名は悔しさと怒りが主に出るでしょうが
カグヤン先輩は、そうなる事ですら本望だと
思うかもしれません。
(ARCと本気でぶつかれるほど成長した自分を認める)



西浦の試合や日常の合間に
他校の試合をはさんだのかと思いきや
逆に今回の西浦メインが幕間のような扱いで、
ちょっと皮肉だなぁと思ってしまいました。
次回からARC対武蔵野第一の試合でしょうが
先の対春日部戦のようにだらだらとしないでほしいなと
切に願っています。

そろそろ夏ではなく、秋を見たいです!
新人戦! 秋の県大会!





────
感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2009年5月号の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-27-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-02-27 16:10  nice!(0)  コメント(2) 
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しみかつ

えっと僕は大振りのファンなんで大きく振りかぶっての単行本が発売されればすぐに買いにいくのですが早く先の話が知りたいのでこのサイトをいつも見てしまいます。でもこのサイトで大振りの新しい情報が知れるのでうれしいです。これからもサイト運営がんばってください。
by しみかつ (2009-03-26 11:30) 

さくら

>しみかつ様

こんにちは、初めまして。コメントありがとうございます。
拙い感想をお読み頂いているようで、とても嬉しいです。

この「おお振り」は、単行本で一気に読むのは楽しいのに
(特に試合は、単行本の方が流れを感じながら読めるので好きです)
新しい巻が刊行されるまでが長いですよね……。
先をお知りになりたいお気持ちは、私にもよく分かります。

私がおお振りにハマった時は
本誌でこの夏大の抽選会を行なっている回だったのですが
単行本は2巻までしか出ていなくて
(その頃は単行本も売り切れで、ネット通販でも買えませんでした)
随分と歯痒い思いをしました。

今の話も、単純に計算すると、
単行本として読めるのは2〜3年後みたいです。
ARC対武蔵野第一戦が始まった今月号は
新たに読み始めるのに良い区切りなので、
もし待ちきれないようでしたら
本誌もご覧になった方が良いかもしれません。

お励ましのお言葉も、ありがとうございます。
嬉しかったです。
おお振りは大好きな作品なので
これからも感想を記していくつもりです。
宜しければ、また読んでやって下さいませ。
by さくら (2009-03-27 18:06) 

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