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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#15 反抗の凱歌 [ガンダム00:アニメ感想]

(1/20)最後に、更に追記しました。


テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第15話「反抗の凱歌」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。


前回の第14話「歌が聴こえる」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-12
前々回の第13話「メメントモリ攻略戦」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-04


ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

今回から新EDです。
何なんだ……あのED……。
見ていて泣いてしまいました。
今は、良い映画を一本見た後のような気分になっています。
オーロラが夜空に漂う中、
永久凍土の上で氷づけになっているセラヴィーが
とてもとても物悲しかったです……。



さて、EDについては後で語るとして
まずは本編の感想から。



今回のアバンは、
前回Bパートの終わり(刹那とサーシェスの戦い)に
映像を追加したものから始まりました。
戦いを一瞬でも止めた
(サーシェスにとどめをささなかった)自分に戸惑う刹那が
せつなかったです。

これ、現実問題として考えれば、
ここでサーシェスを逃がしたのは大きいですよね。
サーシェスの性格は、
やられたものは熨斗をつけて必ず返すタイプですから(笑)
命拾いをしたからといって、これで戦闘を止めるはずがないです。
寧ろ、刹那やガンダムへの敵意がより強まる気がします。
彼を生かした事でより戦火が広がってしまったのを知ったら
マリナ姫はどう思うんだろうとか考えてしまいました。



さてAパート。
ブリングが倒された事に対して
イノベイター達がそれぞれの心情で動揺しています。
悪戯っ子のヒリングが
ディバインに向かって「慰めてあげる」と笑いながら言ってましたが、
そういう概念がイノベイターにあるのが面白いです。
そもそも、彼らに生殖能力があるか否かすら怪しいのに。
おそらくイノベイターにも性器ぐらいはあるでしょうが
(だからこその『慰め』発言だと思いますが)
それぞれには精子・卵子が無いかもしれない→
挿入するという点でセックスは可能かもしれないけれど、
子孫は作れないんじゃないかなと推測しています。


留美に話し掛けるリジェネ。
リボンズが地上にお出かけしているせいで
今は二人だけなんですね。
ここ、留美は帰った場所(紅龍がいた場所)と同じか、
同じ施設内の別の部屋だと思うんですが
そこにリジェネがいるのが面白いです。
留美と一緒にリジェネもここに来たってことなんでしょうか。
留美がリボンズに叩かれた時の部屋とここは明らかに違いますが、
その位置関係が分からないので、早く知りたいです。

イノベイターの中でリジェネが「変わった子」扱いされているのが
興味深いです。
また、リジェネは考えが留美寄りなんでしょうか。
ティエリアが敵対してるのを喜んでいたので……。
ただ、このシーンでは、
留美が喜ぶ(であろう)ところを見てリジェネが面白がっているようにも
見えました。
リジェネは、リボンズを含めた他のイノベイターや
留美の言動・一喜一憂する様を見て
明らかに楽しんでます。
リジェネがティエリアの対の存在であるのは勿論なんですが、
それ以上に、リジェネのミョーに達観しているところが
この先の展開に大きく関わっているはずなので
見ていてドキドキしてしまいます。



カタロンのヨーロッパ支部からの補給を受ける為に
山脈の間を密かに移動するプトレマイオス。
ラッセ「情報をくれたカタロンに感謝しなきゃ。な(と言ってライルをちらっと見る)」
ライル「(肩をすくめて)言っとくよ」
アニュー「(小声で)ライルにも」



って、え? え? え?
ラッセは、ライルがカタロンのスパイって分かってるっぽいですよね。
アニューは頭が良い子らしいので、勘付いて当然でしょうが
ここでいきなりラッセって……。
ラッセが独自で気付いたのかもしれないし、
ライルの行動を案じたアニューが密かにスメラギさん達に相談してて、
その話がラッセにまで伝わってたのかもしれませんが。
(ここではスメラギさんの出番がないので分かりませんが)
もしかして、カタロンのスパイバレって
これで終わりなんでしょうか。
ライルがカタロンのスパイだったというのは
プトレマイオス内では暗黙の了解だったのでしょうか。
ティエリアの「僕はイノベイターです」打ち明け話スルーの時は、
スメラギさんの機転が生かされたって事で
いい感じになってましたが
もし仮にライルの正体バレがこの程度で済まされたとなると
ちょっと淋しいです。
とはいえ、今さら大袈裟に驚かれても
わざとらしいだけで、つまらなくなるだけだとは思いますが。
というか、そこを削ると、
ライル個人(ケルディムに乗らない時)のエピソードが減っちゃうので、
残念だなぁと思ってしまいます。
ただでさえ、ライルは一期の積み重ねが無い分、描写が少ないので
あるであろう機会が減らされるのはちょっと……。

ライルとアニューの恋愛についても
「アンタとはもう少し話がしたかった」と出た
以前の会話が、フラグ立ちの最初かもしれませんが
このアニューですら新キャラなので
二人の接近が唐突だとしか思えません。
勝手に現われて勝手にくっついて……という感じです。
せめて、アニューが視聴者にイノベバレしてなければなぁと
思ってしまいます。
アニューの髪の毛の色を普通の人間の色に変えて
視聴者にも彼女の正体を隠した上で、ライルとくっつけた後
「実はアニューはイノベイターで……」ってやった方が
意外性もあるし、盛り上がったような気がしてたまりません。
視聴者は、作中の登場人物と一緒に驚ける楽しみがありますし、
「誰がアロウズにトレミーの居場所の情報を流してるのか」が
全く分からないので、
他のクルーやライル(笑)にも嫌疑を掛けてしまうようになり、
話としても面白くなったと思うんですが……
それをやる尺が無かったのでしょうか。



スメラギさん、イアン、ティエリア、アレルヤの会話で
セラフィムガンダムに特性があるらしいと分かりました。
やっぱり、ただ出てくるだけじゃないんですね(笑)。
何かトライアルシステムみたいな
ヴェーダとのリンクが可能になった事で
初めて本領発揮するようなエピソードが
今後あるのかなぁと、期待しています。



今回はクーデターの詳細が明かされ、それによって、
窮地に追い込まれていたプトレマイオス&ガンダムが
結果的に助けられました。
一足先にそれを知ったセルゲイ大佐には、
さすがにアロウズに告げ口する気はなかったですね。
良かった良かった。
1/7の特番によると、軌道エレベーターは破壊されるらしいですが
今回は内乱部隊による占拠のみで済みました。
軌道エレベーターの経済効果を考えると
ここが一つでも落ちると、世界が破綻しかねないので
なるべくなら落とさずに済んでほしいのですが、どうなることやら。
ハーキュリー大佐の望みと
(手伝いの要請ではなく、関わらないでほしいという一方的な頼み)、
本当の意味で人々の役に立ちたいという彼の信念を聞いたことで、
セルゲイ大佐がどう変わるのかが、
今後の楽しみの一つに加わりました。
変わります……よね。きっと。
セルゲイが、ハーキュリーに挙げられた
「ホリン」だか「ホリー」という単語に反応してましたが
これが奥さんの名前でしょうか。
奥さんが亡くなった原因は明かされてませんが
その死には(アンドレイが誤解するのも無理がないような)
設定があるのでしょうか。



クーデター側とカタロンの対峙。
シーリンは溜め息を吐きっぱなしでした。
マリナ姫に仕えていた時といい、
こうしてクラウスを補佐している時といい
心配性の彼女に安眠の時はないみたいです。
でもこういう人って、それが性分だから
寧ろ心配してないと落ち着かないのかもしれません(笑)。



アンドレイとルイスの会話。
アンドレイは、女性に対して
「こうであるべき」とのはっきりとした理想があるみたいです。
(多分、母親に対する憧れが強いのかと)
ルイスにしてみれば「余計なお世話」でしかないのが笑えますが
アンドレイはアンドレイで、
好意を持っている女性を戦場に出したくない
(戦いは男の仕事だと思っている)
私怨まみれの世界で辛い思いをさせたくないことから
必死だっていうのは、よく伝わってきます。
アンドレイが沙慈に連絡を密かに取って
ルイスを彼の元に戻すっていう
王道中の王道な展開があるといいなぁ……。
そういうのを、この00で見たいです(笑)。
沙慈とルイスはとにかく現状が可哀相すぎるので
ベタベタのコテコテ展開でいいから
再会(復縁)劇を大袈裟にやってほしいです。

コーラは……どこまでいってもコーラでしたね。
そういえば、カティに邪険にされてるから忘れそうですが
彼はカティ以外の女性には
普通にモテている(簡単に落とせている)設定なんですよね。
ついうっかり
「お前が偉そうに言うな!」と
いちゃもんをつけるところでした。
ごめん、コーラ。大好きです。



カティとビリーの(久しぶりの?)再会もありました。
それぞれは敵がスメラギさんだと分かっているのに
(そしてお互いに、相手がそれを分かっていると知らないのが、面白いです)
その点は黙っていて、
内心に宿る戦意を高めていました。
今まではカティが心の中で呟くばかりでしたが
これからはビリーもそうなるんでしょうか。

……って、今、見直してて思ったんですが
カティとビリーって、他人行儀に挨拶をしてるっていうより
本当に初対面っぽく喋ってますね。
10話の冒頭であった過去(大学時)では
ビリーはスメラギさんと、
そしてカティもスメラギさんと喋ってましたが
もしかして、ビリーとスメラギさんは
直接喋ってない(顔見知りでない)のでしょうか??
私は今まで、この三人は同僚というか
仲間みたいに思ってたので、ちょっと意外でした。
でもあの映像なら、カティとビリーが
直接的な知り合いでない可能性もありますよね。
はー、納得納得。



私はロックオン(ニール)が好きなので
前回の“次回予告”で彼の足(パイスー)らしきものを見てから
勝手に注目していた刹那の過去回想も、ちゃんとありました。
親を殺そうとする子供時代の自分を無理に止める刹那。
ここが刹那の苦しみの発端であるのは間違いないので
彼は本当に辛そうです。
母子二人かと思いきや、父親らしき人がいたのも判明しました。

そしてロックオン(ニール)登場!
以前にティエリアが見た幻影のお陰で馴れたのか
今回はさすがに泣きませんでした。
でもニールを本当に好きなので、
新規映像&台詞を見聞きできて、嬉しかったです。

「刹那。過去によって変えられるものは、今の自分の気持ちだけだ。
他は何も変わらねえ。
他人の気持ちは……ましてや命は……」
「刹那。お前は変われ……変わらなかった俺の代わりに」

あああ、ロックオン(泣)。
ティエリアの時もそうでしたが
死して尚、皆を導いているんですね……。
どれだけ皆に影響を与えてたんだ、この人は。



夢の中でも子供達の歌を聞き、それによって目覚める刹那。
四年前の手紙の件を持ち出すマリナ。
そして、二人のやり取りを見聞きして、そっと気遣う子供たち。
「それはできません。ラブラブだから」
刹那とマリナの会話は
本人たちが恋愛を意識してないのに
(二人の間には、密かに恋心があるのかもしれませんが)
周りの子供たちが勝手に盛り上がってるのが
面白かったです。
多分、この00でのヒーローとヒロインの繋がりは
アレルヤとマリーのようなはっきりとした描かれ方ではなく、
こんな感じ(周りから固めていく)でこの先もいくのかな。

親殺しの過去をマリナに明かす刹那。
多分、刹那はこの出来事を誰にも言ってないはずなので
これで少しは気分的に楽になったかもしれません。
他人に話せるということは、
物事を整理できている事でもありますし、
これを経て、冷静に客観視できるようにもなりますので……。

マリナ姫の過去も、ちょっとだけ出てきました。
血筋が良いというだけで、普通の
(でもアザディスタンでは上流階級だと思います)家庭に育ったそうで。
無理をしてでも、自分にできることをやろうとしているのは
刹那もマリナ姫も同じですね。
自分を取り巻く状況に、背伸びをすることを強いられた──みたいな。



トレミーが、ヨーロッパ支部の補給を無事に受けられました。
それでも、潜水モード駄目、火器管制も駄目……と
不安がいっぱいです。
床で眠るミレイナに毛布をかけてあげるティエリアに
びっくりしました!
あのティエリアが!!!!
「ありがとう、君がいてくれて良かった」
凄い成長です。
他人を労って、しかも「ありがとう」との感謝の言葉を掛けるなんて。
それにそれに、女の子のミレイナだけでなく、
沙慈の分の毛布を持っているのも、
ティエリアファンとして嬉しかったです。
優しい子だなぁ、ティエリア。
変わってるよ。変化してるよ (`ωと)

でもその直後にミレイナが発した
「惚れては駄目です……」との寝言で、大爆笑でした。
いいぞ、ミレイナ! 大好きです。




アロウズの襲撃を受けるプトレマイオス。
アニューがイノベイターである事実や、
イノベイター同士が(特に対の存在が)位置を探れるとかを
ライルやプトレマイオスクルーが自然に知る事はまず無理なので、
今後は、アニュー自身が先に気付く、もしくは
自棄になったリヴァイブ(アニューの対)が通信で明かす
……という展開になるのかもしれません。
とにかく、プトレマイオスにアニューがいる限り
アロウズに位置を知られてしまうのは確実なので、
今後も(軌道エレベーターのテロが終結するまでは)
気が気でない状態が続きそうです……。

MSに乗せてもらえないコーラに笑ってしまいました。
不死身の点を挙げられて、
カティ達がいるメインの艦に乗せられていますが
これは次回以降の話に繋がるのでしょうか。
多分、危機に迫られたとしても
死なないでしょうが(笑)。
“死なない”言われを盾にしたコーラが
最期、カティを守って死んでいったらせつないなぁ。
敵とはいえ、
カティにもコーラにもビリーにも生きていてほしいです。
ビリーは……スメラギさんに心から謝ってもらったら
案外、コロッと軟化しちゃうような気がします。

トランザム化して狙撃の威力と距離を伸ばしたライルが、
自分自身の台詞として、ロックオンの台詞を口にしたシーンに
じん……と来ました。
「そうさ、狙い撃つぜ」
初代ロックオン(ニール)がいなくなったからこそ
この台詞はファーストシーズン23話以上に
重みが出たように思えます。

戦闘は、アリオスとセラヴィーが一時的ながら捕獲されてしまって
もうひやひやでした。
見てて怖かった! 嫌だった! ハラハラしました。
ファーストシーズンの人革連による鹵獲作戦を
初めて見た時みたいな心境になりました。
でも、GNまりもを解いた途端に(攻撃する為)
敵に蹴られるセラヴィーに萌えました……(笑)。
かわいい。

GNアーチャーのみが出撃可能という危機的状況になって
とうとうマリーが「私に行かせて下さい」と言い出しました。
そして、ルイスが乗るエンプラスを見て
「私の……機体……」と呟くマリーと、
ルイスの名を呼ぶ沙慈が、もうせつなくてせつなくて。
ルイスは、途中から金目ちゃんになってましたね。
リボンズとも繋がってるんでしょうか。

もうヤバいヤバいという時になって
カティの元に指令部からの緊急暗号通信が入りました。
それを受けて、これからという時にアロウズが撤退します。
この一方がフェルトによってトレミー内に流された時に
マリーがパイロットスーツへの着替えを終えていて
戦う気が固まっているのを見せているのが、とても印象的でした。
(しかも、アロウズの制服ですね。持ってきてたのか……)
アレルヤとセルゲイの約束を目の当たりにしていたのに、
マリーの中では、味方を守る為という大儀があるならば、
敵と戦う事に抵抗は無いようです。
今回の放送で、状況さえ整えば……という展開まで来たので、
マリーが乗ったGNアーチャーが
アレルヤの乗ったアリオスとドッキングするのも近いと思います。
その場合も、勝手に出撃したGNアーチャーがアリオスに迫って、
アレルヤは不本意ながら彼女と共に戦う羽目になるのかな……。
彼女を守りたいと思いながらも
それが許されない状況に身を置いていることに
(命を落としてしまえば、守る云々どころではない)
アレルヤは板ばさみになって、相当苦しむかもしれません。





さて、新ED
未来の、ガンダムのない(必要とされない)世界が描かれてます。


まずは美しい花畑と、
一瞬だけ刹那(子供時代)らしき少年の姿が出た後、
朽ちた三機のガンダム(ダブルオー以外)の映像が流れます。
ガンダムの絵はどれも辛く淋しい状況が描かれているので、
見ているだけで、心にぐっとくるものがありますが
一枚絵としてパソコンの壁紙にしたくなるほど
綺麗で圧倒的な迫力を持っています。

最初は、深い海底みたいな場所で堕ちているアリオス。
羽根にもなる鋏の部分が、突き刺さっているのが印象的でした。
海上からの淡い光に照らされているのが
せつない反面、美しくもあります。
次は、紅葉樹の中、広場みたいな場所で
(墜落の衝撃でそこだけ木々が吹っ飛んだのかも)
横たわっているケルディム。
銃痕……というか、ビームなどで撃たれまくったせいで
大きな穴が多々空いているのが、かなり怖いです。
それと、ここの映像は全体的に赤だけれど、
ケルディムの機体色は緑なので、
普通の色味で見れば、赤と緑の対比は凄いはずです。
コックピットは開けられているようですが
これ……分かり辛いんですけど、右目を酷くやられてますよね。
右目の損傷と言えばニールなので
ニールファンの私には、見ているだけで辛いです。
どこかの山頂にいるのは、オーライザーです。
こちらも突き刺さるように立っていて
コックピットが開いています。
そして最後は、
寒々しい星空&オーロラの下で氷づけになっているセラヴィー。
脇と、画面手前に突き立てられた
まっ二つに割れたツインバズーカらしき武器も泣けます。
氷壁にもたれ掛かっているのですが、
後ろの子(セラフィム)はいないみたいです。


その後は、前EDの映像のその後が描かれています。
静止画だった前回の絵が
今回のEDによって動き出した……という仕様です。
ここは「うわ」と見入ってしまいました。
前回の続きだなんて、演出が凄いですよね。

まずは沙慈とルイス。
ルイスが沙慈にぐいっと引っ張られてます。
この時の彼女が腰に巻いている黒い服が、
(後述します)沙慈のシャツと結ばれた服でしょうか。

次はティエリア。
鏡の中の自分を撃った後に踵を返し、
その場から立ち去ろうとしています。
ティエリアの背後にいるイノベイターの動きは一切ありません。
彼らの表情が失われているのが、気になっています。

手を繋いで向かい合って寝ていたアレルヤとマリーが
アロウズのMSが一気に撤退していく中、
更にくっ付き合ってます。
ここはラブラブでいいなぁ……。

ロックオン(ライル)と手を繋いでいた人はアニューでしょう!
コマ送りしたら、紫色の髪の毛がちらりと見えました!
アニュー、生足でしたよ……。全裸??
しかも、引き寄せた後もライルの頬に手をやってましたね。
白い布の向こうというのは死者を表わすイメージだけれど
今回、最後にシーツの一枚が吹っ飛んでいったことから
逆に生ある(洗濯物w)イメージが強まりました。
ライルは、片手で握っていた銃を捨ててますね。
良い事だ。泣ける。



次は、脱がれた服の映像です。
これもガンダムと同じ
「平和になった事で不要となった物」を表わしているようです。

最初のジャケット&半袖のインナー(黄色)は
アレルヤとマリー(ソーマ)。
次の、明らかにCB制服のジャケットだと分かる二着は、
置かれているのが紅葉の上であることから
(上記参照。ケルディムがいるのが紅葉の中)
緑がライル、ピンクがアニューでしょうか。
ピンクだと、フェルトの可能性もないわけではないですが
上記の手繋ぎの相手がアニューだと、
やっぱり彼女だと考える方が自然な気がします。
次は、紫だったので、
一瞬、ティエリアかと思ったんですが
これ、ジャケットじゃなくて沙慈が着てるシャツですよね。
となると、その先に、
まるで沙慈のシャツが追いかけるようにして結んである黒いのは
ルイスのインナーだと思えました。
背景も、オーライザーがいる場所と同じ、どこかの高地っぽいです。
そして最後のティエリアは
眼鏡と一緒に、ジャケットが水の中に沈んでいました。
なんか、他は対なのにティエリアだけ一人なのが
彼の孤独も表わしているようで、せつないです。
でも、それまでの三つが“対”で描かれているのを考えると、
この眼鏡はリジェネの物かもしれません。
彼はイノベイターとしても別格ですし。
何よりティエリアの対なので、切っても切れない存在ですし。

苔が生えて、すっかり遺跡状態になっているダブルオーの前に
銃を持って佇む少年兵。
こちらは冒頭にも出てきた、子供時代の刹那だと思います。
但し、刹那自身でもあるし、
刹那のような子供でもあるという、暗喩のような気もしました。
ダブルオーも、他の三機のガンダム同様、
かなり酷い状況ですが
機体の表面に苔が生えている上に、
日中(明るい日射しが降り注いでいる)からか
他の機体ほど暗いイメージは受けませんでした。
まさに、遺跡を見た気分でした。


そして最後は、
まるでGNフィールドのような球体である地球を背景にして、
剣が突き刺さる花畑に佇むダブルオーの姿でした。
冒頭もそうなんですが
ただの花畑ではなく、湖みたいになっている
(表面に波紋が浮かんでいる)のが
とても神秘的で、素敵でした。



ちょっと気になったこともあります。
マリーの名前って、
今までずっと「ソーマ・ピーリス」だったんでしょうか。
まぁ同一人物なので、表記がどっちだろうと同じですが
今回見てて、「あれ? ソーマ?」とひっかかりました。
着替えた彼女がもうソーマの人格になっているわけではないでしょうが。





最後のCパートにて、とうとうマスラオが登場しました!
正義に燃える刹那の心情を読んでの待ち伏せ!
しかもトランザム化!!!
やったね、ビリー(笑)。
嫉妬心は、技術屋としての彼をも大きく成長させたか……凄いなぁ。
そして、戦いそのものも気になります。
ミスターブシドーにとっては、待ちに待ったダブルオーとの一戦です。
でも刹那は手負いですからね。どうなることやら。
もしミスターブシドーがそれを知ったとしても、
一度やっているので二度目の寸止めはないでしょうし。





次回は、刹那対ミスターブシドーの戦い、
そしてクーデターの顛末が主でしょうか。
キャラクターの言動も勿論ですが
00という話そのものが面白くて、この先がとても楽しみなので
来週が待ち遠しいです。




(1/20)追記

放送後、ちょっと最初から見直してみようと思い、
この二期を第一話から見直してみました。
一話ずつリアルタイムで見た時は、
その話を一生懸命読み取るので手一杯でしたが
こうしてまとめて見ると、話の流れをよく感じられて
「やっぱり00は面白いよ!」と実感しました。
特に1〜3話は、展開がジェットコースター並みに速いし、
ガンダムもまだアロウズに圧倒されてないので
娯楽として純粋に楽しめました。

マキシシングル化も決まったらしい
マリナ姫と子供たちの「ゴロゴロしたい〜♪」歌ですが
(ソレステラジオでの発表がありました)
これ、ピアノバージョンが
初期からずっと使われてたんですね。
マリナ姫が連邦の収監施設から助けられた後、
刹那との会話をする時に流れているのがそれだったので、
曲そのものは前からあったんだと分かりました。
(歌詞は、少し変わったそうです。
これもソレステラジオで
ゲストだったマリナ姫役の恒松あゆみさんがおっしゃってました)

そして、この歌によって
刹那がサーシェスにとどめを刺せなかった件は、
私はすっかり忘れてたのですが、
プトレマイオスにいたマリナに
「私と一緒に来て」と言われたのを思い出した刹那が、
アロウズとの水中戦で、一瞬、敵を倒すのに躊躇したシーンと
繋がってたんですね。
あの時は、「目標を……」で言葉に詰まり、
歯ぎしりをするのに合わせて一瞬だけ手が止まるんですが、
その後すぐに「目標を駆逐するッ!」と言い直し、
目の前の敵を撃破しています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-27

その時は駄目だったけれど、
今度は思いとどまった──しかも相手は仇敵のサーシェスで、
というのが、重いです。



それと、今回の放送で
マリナと刹那が無理をしていると分かりましたが
それは彼ら二人に限らず、
この00の登場人物のほとんどがそうなんだなと、改めて思いました。
なんていうか、
“自分にはできる事だから、やりたくない気持ちを無理に殺して必死に頑張っている”点が
皆、同じなんだなぁと。

刹那:戦いたくないのに、戦える(戦う事しかできない)から戦場に出てる
マリナ:音楽家として穏やかに暮らしたかったのに、
王家の血を引く者として他の人にはできない事ができるから
皇女として活動している

は、上の感想でも挙げてますが
他のクルーやマイスターにしてもそうですよね。

スメラギさんが戦場から逃げたのは
2話「ツインドライブ」でのエピソード通りです。
でも“戦術予報士”として誰かを救えるかもしれないから
また頑張っています。

アレルヤは、
彼自身は戦場にいる事にそれほど抵抗は無いようですが
(戦いが無いのに越した事はないと思っているけれど、
世界をそうさせるに自分が戦う事には、
彼は刹那ほど抵抗を持ってないように見えます)
大好きなマリーを戦場に置いておきたくないのに、
彼女と離れて暮らすつもりは二度とないから、
その板挟みになって相当苦しんでいるはずです。
マリーにしても、本当は優しい子とのことで
戦場にはいたくないでしょうが
その思いよりもアレルヤと一緒にいたい気持ちが強いから
プトレマイオスに留まっています。
アレルヤと一緒にいるのだから戦うとの覚悟も決めています。

ライルは……先に挙げた他のマイスターとは違って、
彼は、“ロックオン”の名を継いだ事が大きいように思えました。
二代目としてCBから必要とされた話に乗る事は、
カタロンにとって価値があることだったので
(活動家としての自分にとっても大きかったでしょうが)
逆にCBを利用するつもりで加入したのは、
過去のエピソード通りから伺えます。
でも、そこにやっぱり無理があるのは、
CBの皆から、自分にニールを重ねられるのを嫌がったり
(任務に徹していられたら、そんな事は気にならないかと)
そうしなかったアニューに好感を抱いたりした事で
表に出ているのかなと思いました。

ティエリアの、思わず言ってしまった「人間宣言」にしても、
改めて放送を見直してみると、
彼が放った心からの言葉というよりも、
ブリングへの反論で勢いでつい言ってしまったように思えるので
無理があると感じられます。
ぼそっと呟くように言っていたら、また違ってたんでしょうが……。
ティエリアがイノベイターであるのは変えられない事実なので、
彼がイノベイターを否定する意味で「人間だ」と言うのではなく、
イノベイターをも受け入れた上で同じ事を言えるようになったら、
その無理が消えるような気がします。


……ううん、書いていて、自分でも混乱しそうなんですが、
要するに、“平和”の為にCBの皆が無理をしてるのは
最初から明らかなんですが
それが歪みとなって表われてきているのかなと
感じてしまったわけです。

皆が恒久平和・紛争根絶を望むのは変わらないとしても、
それぞれが変な無理をしないで
(できるから無理にやるのではなく、
できないかもしれないけれどやりたい事を行なう形で)
頑張れるように変わっていくのが
この00という話のテーマのような……
最後の結末に繋がるような題材なのかなと、思いました。



それにしてもティエリアは、
他のマイスターの過去を今さらなぞっているように見えて、
ちょっと怖いです。
ヴェーダという“神”を失い(刹那)
ブリングという同胞を殺し(アレルヤ)
次は復讐(ロックオン)かな……?
刹那とサーシェスの戦いは、前回のラストで
刹那が圧倒的優位に立ちながらもとどめを刺さなかった件で
もう終わりだと思うので、
もしかしたら、サーシェスとの決着は
ティエリアに回されたのかもしれませんが……
ティエリアが仇を撃つことは、ロックオンは望んでないと思うので
もしそれが実現しちゃうと、せつないです。
仇を取りたいティエリアの気持ちは痛いほど分かるけれど、
復讐は、ロックオンがあの世に一緒に持っていきたいものだと
思うので。
(それはニールの生前の感情であって、
彼が死んでしまった今、もう変えることはできない。
たとえば、ティエリアに限らず、
誰かがニールの為にサーシェスを仇として撃ったとしても
生きていない以上、ニールの気持ちは絶対に変わらない
──これは、今回の刹那の回想で出てくる言葉に繋がります)



それとEDのアニュー&ライルは、
前半のOPではアニューの手が出ていただけの止め絵で
誰がライルに触れているのかが分からず、
私は彼の母親&妹のエイミーの手かと想像したのですが
ライルの中で過去の為ではなく未来の為に戦うとの信念があるからこそ、
相手は(恋愛関係にまで発展しそうな)アニューなのかなと思いました。
もし、あれがライルでなくニールだったら、
彼は過去に囚われていた人なので
それこそ母親&エイミーだったという想像で正しかった気がします。



序盤の話に戻りますが
前期のOP(儚クモ〜)の映像って
物凄く細かい部分で修正されてたんですね!
最初に気付いたのは、
白い花が映ったあと、地上でマリナ姫が見送る中、
ダブルオーに乗った刹那が飛翔するシーンで、
(歌詞でいうと「あぁ、何度でも探し出すよ」の辺り)
刹那の背後に映るコックピット越しの空の色が全然違うんです。
最初の頃は、目が痛くなるような水色の空だったのに
(↑その前に出てくる王留美やネーナがいる時のような空の色)
後の回になると、彩度が少し抑えられた青色になっていて
「あれ?」と思ったのでした。
そうして見ていくと、本当に些細なのですが
「ここ、違う……?」と思える点がいくつかあって
面白かったです。



そして11話冒頭を見て改めて思ったことは
トランザムがたった3分(180秒)って短いですよね。
戦闘シーンは、映像で尺をたっぷりと取って長く描かれていても
実際の時間で考えると10分もないとは
よく言われてますが
(だから戦闘中に出てくる単位はほぼ「秒(セカンド/セコンド)」)
こうして数字として出されると、しみじみとしてしまいます。
補佐があるとはいえ
そんな短時間で目まぐるしい戦闘を強いられるんだから
ガンダムマイスターや、アロウズ等のパイロットは凄いんだと
改めて思いました(笑)。

マスラオのトランザムはどうなんでしょうね。
トランザムって
動力源が無限である太陽炉ならではの能力だと思うんですが……。
有限である疑似太陽炉だと
トランザム中に何が何でも敵を倒さないと、
自力ではチャージできないんだから
諸刃の剣である特性が悪い方に出ると思うんです。
それを上手く生かせるほど
ミスターブシドーが強いということなんでしょうか。





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感想は以上です。
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続きの第16話「悲劇への序章」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-27

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-01-20 14:36  nice!(1)  コメント(0) 
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