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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#13 メメントモリ攻略戦 [ガンダム00:アニメ感想]

テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第13話「メメントモリ攻略戦」です。


前回の第12話「宇宙で待ってる」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-12-21
第11話「ダブルオーの声」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-12-14
以下はいつも通り長文ですが、宜しければおつき合い下さい。

ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

コミケ当日(しかも00に割り振られたジャンル日)にあった
放送分の感想です。
日曜日はイベントで外出してる事が多いので、
リアルタイムでの放送を自分が見られるまで
時間が空いてしまうのが悔しいです。

ちなみに今回は、徹夜してコミケに行ったので
放送翌日である29日のお昼に見ました(笑)。
あまりにも疲れ過ぎていて、
帰ってすぐに見るどころではありませんでした。

見た後で、「あ、もっと早く見ておけば良かった」と後悔しましたが……。
理由は勿論、面白かったからです!



今回はスメラギさんが特にカッコ良かったです。
戦術予報士としてカティ大佐と戦果を競う羽目になったのを始め、
ファーストシーズンでのガンダム鹵獲作戦とか
終盤の壊滅っぷりとか、
彼女なりに頑張っている(決して手を抜いているわけではない)んだけど
結果がついてこなくて、結局、負けてしまった
(間違ってしまった)戦いがあった中、
自身の命も非常に危ないのに、
動じずに凛として皆に指示を与えているスメラギさんは
とってもカッコ良かったです!
漢(おとこ)を感じました。
惚れ惚れとしました!

今回に限らず、スメラギさんって
腹を括ると大胆になるのが良い結果に繋がる事が
多いのかもしれません。
カティ達が(相手がスメラギさんだと知らない頃から)
その戦術を「大胆かつ繊細」と
相反する二つの表現を挙げて高く評価していましたし。
大胆=大雑把ではないんですよね。
大胆だから、時には実行部隊であるマイスターズは
度胸を伴った覚悟を強いられると思うんです。
でも、昔はともかく今の彼らは、
かつて文句ばかりを言っていたあのティエリアですら
スメラギさんに全幅の信頼を寄せているので、
「スメラギさんが立てた戦術予報に従えば大丈夫」と
疑いもなく信じているんでしょうね。
で、彼らの厚い信頼を感じているからこそ
スメラギさんも頑張る……というように
良い感じで思いの循環が出来ているのかもしれません。
特にティエリアの場合、
スメラギさんの凄さを目の当たりにして彼女を認めた部分が
他のマイスターより強いと思うので
(今の彼ならば、過去の彼女の間違いについても、
かつてロックオンが言った事と同じ発言をすると思います)
ティエリアのお世辞を言わない性格というか
生真面目さも相まって、
彼に評価されている=スメラギさんの実力が確証されている
みたいな設定もほのかに感じられるので
見ていて嬉しくなってしまいます。



それにしても……今回の戦いみたいに、
襲撃でも正面からぶつかっていくのを見るのは
心臓に悪いです(笑)。
CM明けの後半・Bパートはまさしく
息を詰めてドキドキしながら見ていました。
どうなるんだろうと緊張しながらも、
ここぞという時はきっちりと決める彼らに
爽快感を覚えました!

一期の中盤までのように、
圧倒的戦力差があった上で
ソレスタルビーイング(以下CB)のガンダム各機が
優位に立てていたら、
今回みたいな真っ当過ぎる戦法でも、
余裕がかなりあったはずですし、
ミッション成功の確実性も高かったはずです。
でも、双方の戦力差がほぼ無いというか
アロウズの新型(イノベ機)を含めたら
下手をすると向こうの方が上で、
しかも数の上で圧倒的に負けている現状を考えると
この策はどう考えても無謀です。
本来、CBは、
その存在すらなるべく見せないようにして
敵の油断をついた奇襲をしかけないと
この戦力差ではまず勝ち目が無いんです。

でも“メメントモリの破壊”は
絶対に行なわなければいけない事です。
紛争根絶を掲げているCBの思想を考えれば、
彼らが近い内に必ずメメントモリの破壊行動をすると、
誰でも予想ができます。
リントみたいに正統派すぎる戦術しか取れない人間でも
それに対する策を事前にたっぷりと練って備えます。
(リントは愚かなのではなく、
古典的というか基本に忠実なんだと思います。
カティやスメラギさんが天才過ぎるというか、
天才が天才たる所以は、
策を立てるのに柔軟な考えを元にしている事と、
臨機応変に動く事が可能で、
その場その場で適確な指示を出せる事だと思います)
つまり、奇襲が奇襲でなくなり、
戦いを仕掛けた当初からCBの優位はありません。
また、CBの戦力がアロウズ並に豊かだったら
ダブルオーみたいな機動性の高い機体を中心に編成して、
ガンダムSEEDの最後がそうだったように
施設内に飛び込み、内部から破壊
──という手も取れたのでしょうが
とても無理ですしね。
↑それにこれは数が物を言うので
当然、破壊部隊を護衛する周りの機体は
捨て石のような役割をさせられます。
仮に可能だったとしても
スメラギさんはあまり選ばない策かもしれません。
でも、今回みたいに遠くから狙撃手が撃つよりは、
メメントモリの破壊を成功させる確実性が高いと思います。

今回、リントが取った策は決して間違ってなかったと思います。
相手(CB)の最終目的がメメントモリの破壊だと
よく分かっている以上、アロウズは、
彼らの出現位置とメメントモリの間に迎撃部隊を厚く置いて、
彼らを徹底的に攻撃すればいい
──なにせ、
的であるプトレマイオスは勝手に近付いてくるわけですから、
彼らが現れた時点でアロウズの勝ちだったわけです。
当然、スメラギさんもそれをよく分かっている。
カタロンの護衛を見込めない以上、
敵の裏を突くような奇襲もできず
プトレマイオス+ガンダム四機で
(しかも刹那はヒリング機に対する囮役を務めるので実質三機)
何とかしなくちゃいけない──
最終的に、ガンダムの持てるだけの機能をフルに使った正攻法に
なったんですね……。
諸刃の剣であるトランザム化も、
不利でしかなかった戦況を互角近くまで持っていけるという
ストーリー状の利点と、
いつ切れるか、必ず切れるはずだからその後はどうなるのかという
視聴者のハラハラ感を煽れった点で
非常に有効だったと思います。

そう、一期の後半で
スローネを相手にした刹那が始めてトランザム化したのを見た時は
「主人公機体ならではの特性キター!」と思い、
その圧倒的な強さに狡さを感じました。
でも、効果がすぐに切れる&その後に機体が弱体化という設定に、
あんまり意味が無いんじゃ……とも思ったのですが、
このセカンドシーズンに入ってからは、
スメラギさんがトランザムの特性を上手く使う場面が増えたお陰で
(トランザム化を前提にした新機体という設定もあって)
一期よりもこのトランザム化が面白くなっている気がします。



私はティエリアが好きなので、セラヴィーも好きです。
対艦対施設用に特化した機体……のはずなのに、
その性能を生かせる機会(セラヴィーならではの見せ場)がなくて
淋しがっていたのですが、
今回は(ライルに狙撃をさせる為の布石とはいえ)それがあって
とても嬉しかったです。
あのセラヴィーの尋常でない火力
(しかもハイパーバースト完全解放)をもってしても
全部を壊せなかったということで
メメントモリの硬さがよく分かりましたし、
逆に、そんなに凄い施設なのに一撃で
電磁波光共振部(レーザーを作る部分)を露呈させられた点で
セラヴィーの良さも出ていたと思います。
何が起こっても一切動じず、ひたすら待って待って、
スメラギさんに名を呼ばれて砲撃というのも
格好良かったです。

あ、そうそう
「光共振部」がなんとなくでしか分からなかったので、
いい機会なので調べてみました。
【光共振器(Wiki)】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%85%B1%E6%8C%AF%E5%99%A8
あれだけの出力を可能にするには、
元となるレーザーを生み出した後に
増幅させる必要があるみたいですね。
よくオペレーターが「チャージ完了」と言ってますが、
私はこれまで、水を注いでコップを満たすように、
同じ質量のものを少しずつ溜めていく
(電池に充電していくみたいな感じ)のかと思ってました。
でも、増幅させているとなると、
レーザーを溜めていくのではなく、
強め続けたレーザーの力が規定値まで達したら
「完了」になる……という解釈で良いのでしょうか。
SFとかレーザー工学には疎いので、ちょっと勉強になりました。



リントは、あの状況だと
お亡くなりになってると考えた方が宜しいようですが、
だとすると、惜しい……惜し過ぎる。
最初に登場した頃(カティを莫迦にした時)は
うざいな〜なんて思ってたんですが
そのお間抜けさも含めて、彼が愛おしいです(笑)。
できれば生きていてほしい──ですが、
もう二期も折り返しを過ぎちゃいましたからね。
どうなんだろう。



刹那のダブルオーライザーが、
前回以上にとてもとてもカッコ良かったです!
前々回まで、CBの各機ガンダムは
アロウズ新型のイノベ機に負けっぱなしとあって、
彼らとのタイマンの戦闘となると
見ていて不安になる事が多かったのですが
今回は前回の対リヴァイブ戦のように
安心して(リラックスして)見ることができました。
というか、ダブルオーライザーや刹那が画面に出てきただけで
ホッとできました。
なんというか……安堵できるんですよ!
プトレマイオスが危機的状況にあるのもあって、
唯一、優位に立って戦闘を務めている
(囮役を成功させている)刹那を見ると
「あぁ、まだ大丈夫。大丈夫」と思えたんです。
さすが主人公機だと思いました。
私、今回は、刹那に全幅の信頼を置いてました。
多分、スメラギさんを始め、
各ガンダムマイスターや各トレミークルーも
同じような気持ちでもって
刹那やダブルオーライザーの活躍をモニターで見ていたと思います。
でも、ダブルオーライザーでトランザムすると
脳量子派が使えるのと同じ状態になる設定だと、
刹那が考えてる事が敵にだだ漏れ……ですよね。
戦術がそこから漏れる心配はないんでしょうか。
それが気になってます。



刹那が活躍した一方で、
とても淋しかったのが、アレルヤとガンダムアリオスです。
で……出番が……あれだけ……とは。
アレルヤファンでなくとも、ちょっと凹みます。
あれじゃトランザム要員じゃないですか!
あの状況では、アリオスが単独で出撃しても無意味なので、
(せいぜい、プトレマイオスの護衛を務められるぐらい)
それならプトレマイオスのトランザム化に太陽炉を使うのは
自然なことなんですが、
それって、アリオスじゃなく、
機体に組み込まれている太陽炉が求められているんですよね……。
展開上、仕方ないとはいえ、
マリーの一件(七話)以降、
アレルヤとアリオスは全く見せ場がないので残念です。
この分だと、マリー(というよりピーリス?)が
GNアーチャーに乗る時まで
彼らはこんな調子なのでしょうか……。
尤も、各機体の新装備のお披露目が進んでいるので、
GNアーチャーのお披露目も近い内に必ずあるはずですが。




さて、今回はライルをメインにした回でもありました。
ケルディムの新装備・シールドビットのお披露目&
皆からの「ロックオン呼び」&難しい狙撃の成功です。

まずはシールドビット。
ハロがロックオンのサポートにつくのは同じですが
デュナメスのフルシールドと違って、
自由自在に動き、組み合い、
全方位での防御が可能になっているのが利点です。
実は、デュナメスにフルシールドが付けられた際に
一番大事なコックピットが守られないことが不思議だったんですが
あれは、今思えば、
デュナメスが後方支援に特化していたからなんですよね。
フルシールドでの防御に限界を感じるほど敵に追い込まれると
想像してなかったせいもあるでしょうが。
勿論、ケルディムはデュナメスを継いだ発展型なので
後方支援を担当するのは変わりません。
寧ろ、格闘用武器を持たなくなった点では
デュナメス以上にそうなったと言えるのですが
(ケルディムはビームサーベルを装備していないんです。
格闘戦になった際はピストルの下部で敵の攻撃を受け止めます)
防御に関しては、
敵の攻撃が激化しているのを開発の段階でちゃんと踏まえているのが
このシールドビットから伺えます。
ただ、ケルディムの機体に外付けしている物を剥がすという点で、
今回みたいにシールドビットがぼろぼろになった後の
ケルディムの装甲が大丈夫なのかなと思いました。
アニメではよく分かりませんでしたが、
既に発売されているケルディムのガンプラを踏まえると、
シールドビットが出ると、両足だけでなく、
どうも太陽炉が剥き出しになるようで、ちょっと怖いです。

あれが、少しずつ崩れて壊れていく様は
見ていて本当にドキドキしました!
アロウズの戦力も凄いんだってのが、見て取れました。
もし一期の中盤までだったら、
あのシールドには傷一つ付いてなかったかもしれません。
最後、数枚(1〜2枚)残った状態で
ティエリアの名前がスメラギさんから呼ばれた際には
「よ……良かった。辛うじて保った」と、本気でホッとしました(笑)。

ライルも……
アロウズの集中攻撃をシールドビットで受けていた中盤こそ
スメラギさんに泣き言というか文句を放ってましたが(笑)
本気で腹を括った後は、
自分に言い聞かせるように「まだだ」と言っていて
とても格好良かったです。
フェルト以外の皆から「ロックオン」と呼ばれ、
最後にティエリアから「ロックオン・ストラトス!」と呼ばれた際には、
それまで溜まっていた感情が出てしまったようで
私もほろりと泣いてしまいました。
良かった……。
なんというか、「ロックオン・ストラトス」は、
単なるコードネームではなく、
その意を継ぐ者を表わす名前なんだなと、改めて痛感しました。
ティエリアがそう呼んだ事で、特に強く思いました。

上手く言えないんですけど、
ライルが「その名の通り」と言ったのは、
わざわざそうやって口に出す事で、
彼が彼自身に向けて意思表明をしているように思えました。
ニールがその名に込めた思いを
ライルが彼なりに受け止めて、行動に移していくという事を
(強制や感傷でそうするのではなく、自分の意思で行なう)
彼自身に言っていたのかなぁと。
通信で皆に聞かれている事ぐらいはライルも分かってるでしょうが、
あの場は、他の誰に言うのではなく、
ライルが彼自身に宣言しているように感じられました。
そして、皆があの時「ロックオン」と発したのは、
単純にライルを応援する気持ちがあったのは勿論ですが、
その「ロックオン・ストラトス」という名が持つ価値
(平和を本気で望んでいたニールの優しい性格や、
ずば抜けて優れていた狙撃の実力など)を認めた上で、
「お前も“ロックオン”なんだから必ずできる」という願望が
あったのかなと、思いました。

「お前も“ロックオン”なんだから必ず成功させなければならない」
というような、
勝手な強制力を持つような願いではないです。念のため。

フェルトは、ライルを、
ロックオンの名に特別な思い(恋心)があったからこそ、
ニールとの区別をつけるために、
あの場でもまだライルと呼んでいるのかなと思いました。
あそこでフェルトがライルをロックオンと呼んだら、
それこそ、フェルトがニールへの恋心を完全な過去
(思い出)にした証になったはずです。

ライルが自身や皆の思いに押しつぶされず、
しっかりと役目を果たしたのは流石です。
でも、普通の人ならとてもできない事を
さらっとやってのけたのが気になります。
スメラギさんが見ていたライルの戦闘能力のデータも……。
単に、あれが、
ライルがカタロンからのスパイである点を表わすだけなら
問題ないのですが。

そうそう、これは私が実際に見たわけではないのですが、
ティエリアが「ロックオン・ストラトス!」と叫んだ後の台詞から、
字幕での表記が「ライル」→「ロックオン」に変わったそうですね。
こちらも嬉しいです。
これで本当にライルはロックオンになったんだなと
しみじみと思いました。



さて、ネーナと留美。
留美のしたたかさからいって、
ネーナの性格や行動に問題があるのは、よく分かってると思うんです。
二人の兄を目の前で失ったからといって、
ネーナのそれが直ることはないという事も。
そして、ネーナが脳量子派持ちなのも知っているので、
それを持たない自分と紅龍の会話が
彼女に丸聞こえなのも、分かっているはずなんです。
それでも留美は敢えてネーナを泳がせているのか……
もしや本当にネーナの裏切りを分かってないのか、
未だにはっきりとしていないのが、もどかしいです。
個人的には、
留美はネーナに裏切られている事を予め想定した上で
(具体的には知らないけれど、裏切られる事そのものは予想している)
あれこれと彼女を使っているのかなと想像しています。

この辺は、ヴェーダとCBの関係と同じっぽいなと思いました。
ヴェーダは、CBの中に裏切り者がいても、
計画の完遂に大きな支障が起きないと判断した場合は
いちいち目くじらを立てずに(笑)放っておいたらしいです。
ただ、CBの場合は、
裏切りの度が過ぎた場合は自浄作用が働くので(暗殺とか)
良いのでしょうが、
留美の想像を超えてネーナが暴走した場合、
彼女を止める力は留美自身にはないので
(CBなど誰かを使わないとできない)
全般的に留美は不利だなぁと感じています。
そして、以前の二人の会話で伺えたように、
留美はネーナを小馬鹿にしてますよね。
果たして留美は、
ネーナから同じように莫迦にされていると分かっているのでしょうか。
私には、留美が分かっているような気もしますが、
それが正しい(当たっている)事には
全く気付いてないように思えます(笑)。
こうやって外から二人を見てみると、本当、
どっちもどっちですよね。
でも、頬を赤く腫らして膨れっ面をしてる留美はかわいかった!

ネーナがビームで刹那を助けるところは、
一期で二人が初めて会ったシーンを思い出しました。
(タクラマカン砂漠の戦闘でネーナが刹那を救った)

タクラマカンと言えば、単語の並びに自信がなかったので
こうして書く前にネットで調べたんですけど、
知名そのものも“死”を表わしている凄い場所だったんですね。
【タクラマカン砂漠(wiki)】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%B3%E7%A0%82%E6%BC%A0
ダブルオー作中では、
砂漠という、人が住むのにただでさえ辛い場所
+ウラン埋設地域だった上に
ガンダムを鹵獲する(CB実行部隊を壊滅させる)予定の場所として
まさしく死の砂漠という設定だったわけですが
“タクラマカン”という言葉そのものにも
“死”の意味が含まれているとは、
思ってもみませんでした。

話を戻します。
以前の通り、ネーナはまだ刹那をよく思っているみたいですね。
それが恋心なのかどうかは分かりませんけど、
追い込まれていたのが刹那の機体だったから助けたという意思が
ネーナから感じられました。
あの場は、確かにダブルオーがちょっと不利だったものの、
援軍を必要とするほど切羽詰まってたわけでもないので、
他のガンダムだったら間違いなく放っておいただろうな(笑)と。

結果的に、そのネーナが情報を勝手に横流ししたからこそ、
CBはメメントモリの撃破に成功しました。
あれがなかったら、本当に無理だったと思います。
CBが作戦開始前に
留美にコンタクトを取ろうとしてもできなかったのは、
当人がイノベ宅(リボンズやリジェネのいる場所)にいたからで、
紅龍の元に戻ってきた留美が、CBの狙いを知りながらも
それを早々に指示するようなシーンがなかったことから察するに
やはり彼女は、
ネーナが勝手にそうするのを見越していたんでしょうか……。
とはいえ、こう想像すると、
私が留美を買いかぶり過ぎているような気がします(笑)。
もしかすると、留美にとってメメントモリは
それほど重要なものではなかったのかもしれません。
CBが絶対に壊しに向かうのは想像できていたはずですが、
留美はそれが成功するか否かに興味を持ってないというか、
失敗してCBが壊滅したらそれまでだと思えるほど
彼らを見限っていたのかもしれません。
とはいえ、
リボンズを利用してやろうという留美の魂胆が
視聴者にミエミエなのを踏まえれば、
彼らに対する唯一の対抗策とも言えるCBを失うのは
彼女にとっても多大な痛手でもあるんですよね。
うーん……今に始まったことではないですが
留美関係は真面目に考えると、必ずどこかで行き詰まります。



そうそう、沙慈とマリーの会話も少しだけありました。
大量破壊兵器をどうにかしなきゃ!という切羽詰まった状況になっても
自分(とルイス)の事だけを考えてる沙慈は
よくも悪くも“沙慈・クロスロード”という人間なんだと
改めて思いました(笑)。
前回だったか……沙慈は刹那に
「あんたらだけで勝手に戦争をやってろ!」みたいな暴言を
吐いてましたが、
いくら反省したところで、やっぱりこれが彼の本音ですよね。
いや、ガンダムマイスターやCBの皆が
あまりにも“自分の幸せ<<<<世界平和”の考えを露にしているので
沙慈の考えは異様に浮きまくっていて、非常識とさえなってますが、
それまで戦争に関わってこなかった民間人が
いきなり戦場に放り込まれたら、
こう思ってしまうのは当然のことだと思います。
メメントモリの怖さについて、沙慈は頭で理解しながらも、
ルイスを目前で逃した悔いを考えれば大した問題じゃないと
感じているみたいですし。
私は、やっぱりマイスター贔屓ですし、
彼らを含めたCBの皆がどれだけ苦労し、
辛い思いをしているのかを見てきましたので
どうしても「沙慈のバカ」と思ってしまいますが(笑)
現実世界での自分と戦争の関わりを考えると
沙慈の考えや言動を否定することは絶対にできません。
組織同士の戦争より、大事な人の安否を気にする方に重きを置くのは
軍人だったらあってはならない事で、それこそ降格ものでしょうが、
民間人ならそうであって当然です。
そして沙慈は、ダブルオーの世界で生きている
“戦争に巻き込まれた一般人”の代表なので。



さて、ラスト。
セルゲイ大佐の元に新キャラクターが登場しました。
ハング・ハーキュリー大佐です。
会話から察するに、彼は
“ロシアの荒熊”だった頃のセルゲイをよく知る上官なのでしょうか。
「久し振り」との単語が出てきたことから
ハーキュリーは「元大佐」なのかもしれません。
そして、反アロウズ心を
ちゃくちゃくと溜め込んでいるっぽいセルゲイの元に
新たなキャラが現れたということは、
彼がアロウズで内乱でも起こす(セルゲイが助ける)んでしょうか。
カタロンが、戦力的にも立場的にもちょっと不甲斐ないので、
もし上記の通りになるなら、彼とカタロンが組んでほしいです。



次のタイトルが「歌が聞こえる」なので、
マリナ姫の唄を刹那が聞く展開になるのは確実です。
唄……というと、
どうしてもSEEDのラクスやマクロスFの二人の歌姫のように
世界を巻き込んだ音楽展開があると思ってしまい、
(全世界の人に、マスメディアを通してその歌を聞かせる)
事実、私はそれをどう実現するのかと散々考えてきたのですが
この展開でこのタイトルが来るとなると、
どうも違うみたいですね。
前回でマリナ姫が子供達に向けて歌をうたっていたように、
ものすごくマクロなレベルで事が運ぶのかもしれません。
(そこで、マリナなりに覚悟を再び決めて立ち上がる……みたいな)
つか、刹那はまた地上に戻ってくるんですね。
刹那とマリナは、恋愛感情の有無はともかくとして、
ヒーロー&ヒロインとしてもっとかかわり合ってほしいので
とても楽しみです。



そして最後の最後で笑ってしまいました。
何故、オレンジハロさんの声を、
高山みなみさん(赤ハロさんの声)が担当されてるんですか(笑)。
都合がつかなかったのかなー。
高山さんも似せてらっしゃるんですが
オレンジハロさんの声とはやっぱり違うので
どうしても笑ってしまいます。

そしてお年玉プレゼントクイズへの応募の電話!
有料電話なので私は掛けてませんが、
これに掛けると、それぞれのマイスターが出てくれるみたいですね。
ロックオンそしてティエリアと電話で話したいです(笑)。





────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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続きの14話「歌が聴こえる」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-12

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-01-04 12:38  nice!(0)  コメント(0) 
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