SSブログ

感想@アニメ「おおきく振りかぶって」第4話:プレイ*ネタバレあり [おお振り:アニメ感想]

4/12よりTBS深夜に放送されています
アニメ「おおきく振りかぶって」(以下、おお振り)の感想です。
今回は第四話「プレイ」です。

私は原作派で、本誌アフタヌーンも購読しています。
単行本の先の話を出す可能性がありますので
ネタバレを嫌う方はご遠慮下さい。

アニメの感想は、カテゴリとしてまとめます。
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/archive/c5379946

原作漫画アフタヌーン掲載分感想はこちら*ネタバレ注意
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/archive/c338259

単行本の感想はこちら*ネタバレ注意
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/archive/c5381037

────
前回で挙げた今回の注目点です。

・三橋の球と織田
・田島の打ち方(ステップ)
・花井(打席後のモモカンの話も含めて)
・一人だけ必死になってる叶

以下は、これを含めて感想を書いていきます。

まずは冒頭のボール回し。
この辺はさすがに漫画じゃ分からないので新鮮でした。
ファーストの沖くんが中心なんですね。

マウンドに上がる三橋を気にする時の畠の声が
本当に苦々しそうで。
よほどミハシを嫌ってたんだなというのが
よく分かります。

アナウンス役の千代ちゃんに群がる
三星(多分、一年生)部員。
三星って、校舎が別になってても
基本的には共学だから、
純粋な男子高よりは
女子に飢えてないイメージがあったんですが
この食い付きっぷりを見ると
そうでもないんでしょうか。
織田も阿部と三橋を羨ましがってましたしね。
机にへばりついてキューキュー鳴いてるアイちゃんが
かわいいです。

宮川くんへの第一球。
「全力投球してもいいんだ」って猫目になってる三橋が
かわいいです。
本当に嬉しそうだ。
彼なりに、阿部に「全力投球するな」って言われてたのを
気にしてたんでしょうか。

阿部の作戦が当たって、
宮川くんが三橋をちょっと見直している一方で、
当の三橋が、暴投寸前だった自分の投球にビビってるのが
おかしいです。
やっぱりズレてるなー。
すかさず、内野バックから声がかかるのは良いですね!
さすが、野球経験者が多いチームだと思いました。

・三橋の球と織田
織田が語っているせいで、
柊くん・吉くんの打席がすっかり霞んでます。
何の前情報も持ってないせいか、
この時に語る織田の感想が、
「野球経験者が持つ三橋の球の純粋な感想」になりますね。
というのも、夏大の初戦の桐青戦でも
辛うじてこれを見聞きすることができますが、
今後、西浦が勝って目立っていくと、
他のチームに攻略されてしまう分、
「三橋のはクセ球だ」っていう先入観を
必ず持たれると思うんですよ。
で、三橋の球が本当の意味でどんななのかは、
私ら読者(視聴者)は、描写や登場人物の感想でしか
分かることができないので……。
この先も、三橋の球についての感想が
色んな人からなされますが、
織田のは、物語の序盤に登場することもあり、
結構、貴重なんじゃないかと思いました。

田島の打席の直前、
栄口くんに「ナイピ!」と声を掛けられている三橋が
とてもかわいいです。
彼にしてみたら、皆にされる何気ない事が
とても嬉しくてたまらないんでしょうね。

・田島の打ち方(ステップ)
これ、実は原作を読んだ時も、意味が分かりませんでした。
なので、以下は私の推測が主となります。
野球に詳しい方がいらっしゃいましたら
是非、この推測に対するご意見をお寄せ頂ければ有難いです。

私は、打席に立ってフォークボールを見たことがありません。
ナマで見たことも、多分、無いです。
(球種が何であるかを見分けられないので、
もしかしたら見た可能性もあるというわけです)
プロ野球の中継などで、「あぁ、これが」と思う程度です。

フォークは、なんといっても球の落差に魅力があると思います。
投手(投げ方)によって角度が違ってくるならば、
その角度を事前に研究して、身体で覚えて打つのが
基本的な対策かと思います。
または、「フォークがあるぞ」とわざと脅した上で
ストレートなどを投げて、
打者に球の下を振らせるフェイント策の材料としてとか。

ただ、今回、田島は初打席です。
事前の練習で、叶が三橋に特別に見せた一球だけを見ています。
いくら田島が天才でも、これだけで叶の落差を見極められたとは
とても思えません。

で、畠が「慎重なのかしらんけど、
そんな後方に立ってたら叶のフォークは打てないよ」と
言っています。
叶に限らず、フォークは、
やはりバッターボックスの後方に立ってたら、
打てないものなんでしょうか。
落差に目や身体(腕)がついていかないから?

逆の、前方に立ってたら打ち辛いというのは、
球速や、ボールに対する打者の見極めといった理由を
一応は挙げられるんですが。

確か、投手が投げてから、バッターの横をボールが通り過ぎるまで、
コンマ数秒の世界なんですよね。
つまり、ボールが投げられてから対策を取ろうとしても
普通はできない、と。
なので、ある程度は読みを利かせて、
狙い球が来た時に上手に対処する必要があるのは、分かります。

今回の田島の場合、
次にフォークが来ることは分かってます。
ステップをする利点って、
後方に立つことでボールの見極めをギリギリに行なう他と、
ボールを打つに当たって。タイミングを上手に取るためも
挙げられるような気がしますが、
これは打者としてバランス感覚が優れてないと、
逆に身体がふらついて(腰の辺りが安定しない)
スイングがめちゃくちゃになりそうな気がします。

ううん……でもやっぱりよく分かりません!
唯一分かるのは、田島が普通のバッターじゃないらしいってことですね。
原作でもアニメでも、ここは「すごいらしい」とは分かるんですが
どうすごいかは説明されてなかったので、
もうちょっと読者(視聴者)に優しいと嬉しかったです。

「ほらねー!」は子供っぽくて良かったです、かわいい。

初「ナイバッチ!」は、
もうちょっとベンチ内にドタバタ感があると思ったんですが
意外にゆっくりで。
「ナイバッチ」自体も勢いが無く、
失礼ながら拍子抜けしてしまいました。
もうちょっと、初のタイムリーで沸いた感があるかと思ったんですが。
私の脳内では、ベンチ内の「どど、どうする」〜の説明や
「ナイバッチ」の声かけは、
アニメの1.5倍ぐらいの速さだったので。

でもゾクゾクするモモカンには共感しました。
実は、私、幼い頃から高校野球のファンで、
それこそ子供の頃は、千代ちゃんや花井母みたいに
独自の対戦表を作って、やぐらに赤ペンで線を引いていきました。
(新聞を切り取ると、親に怒られると思ってたので)
高校生の時は吹奏楽部でフルートを吹いていたので、
応援でスタンドから演奏したこともあります。
でも、その後はあまり熱心でなく、
(テレビで甲子園大会をまめに見る程度)
このおお振りにハマったのをきっかけに、
球場に行って高校野球を観戦する魅力を知りました。
でも、私がよく行く地方大会では、
「ナイバッティング!」とはよく言われるんですが
「ナイバッチー!」は全然聞けなくて。
いつだったか、どこかの学校の試合で初めて
「ナイバッチー!」と聞けた際には、
ちょっと感動してしまいました。
モモカンのようにゾクゾクとはしませんでしたが、
「いいわー」とは思いました(笑)。
今回、アニメを見てて、これを思い出しちゃいました。

その前のシーンになりますが、
畠にょる「中継三つ!」との台詞が入ってます。
おお振りでは、よく出てきますので、
もしご存知でない方は覚えておいた方がいいかもしれません。
二つはセカンド、三つはサード、四つはホームです。
あまり聞きませんが、上記でいくと、
一つはファーストとなります。
勿論、具体的に
「セカンド!」や「サード!」と言う時も、あります。
でも、他の指示と混同される場合は
こうして日本語での指示が飛ぶようです。
言う方も言われる方も反射的に行なうことなので、
頭によく叩き込んでおく必要がある──というか
日々の練習を繰り返していくうちに、
嫌でもそうなっていくんだろうなって思えます。

・花井(打席後のモモカンの話も含めて)
田島の打席直後に、スイングしている花井は
本当に打つ気が満々ですね。
もし阿部が敵チームのキャッチャーで、彼と対戦したならば、
入学式直後の三打席勝負の時みたいに、
あっさりと花井を負かせられそうな気がします。

無意識に田島と争ってるのが、幼いですね。
まだ完全に、
自分と田島の力の差を認められてないというか、
田島に打てるならオレにも打てるだろっていう
変なやる気でいっぱいです。
というか、田島があまりにも易々と
フォークを打っちゃったので、
花井は誤解“させられた”のかもしれません。
これも、花井が下手にいいバッターだからなんでしょうか。
(そもそも、バッティングに自信がなきゃ
「フォークを打とう!」だなんて
前向きなことは思わないと思うんです。
決め球でフォークが使われてることが分かってるなら、
2ストライクで追い込まれる前に
何とかするんじゃないかなーと。)

「あ、当たらねぇ」で膝をつく花井も
なさけなさっぷりがかわいいです。
打席前のやる気満々な気持ちと、
打席後の、この落ち込みっぷりの落差がいいなと思います。
花井は、良くも悪くも負けん気の強さが魅力的なので、
多分、三年間、彼は自分のこの気持ちと、
“天才打者・田島”を相手に、戦っていくんでしょうが
頑張ってほしいです。
今はまだ、田島に完璧に負けてますが、
競争することで、二人とも伸びていってほしいし、
何より花井は田島がなれないかもしれない
「ホームランバッター」に化ける可能性も高いので、
田島とは違う素晴らしい打者に、成長してほしいです。

たとえば
足の早い田島がヒットで二塁まで出て
(普通ならシングルヒットだけど、彼なら二塁まで行ける)
花井が長打・またはホームラン一発で
田島を塁に返すっていう打線の繋がりを想像しただけで
うっとりとしちゃいます。

西浦は、なにげに阿部の打率が良かったりするんですが
やはり彼はモモカンが度々言っている通り(原作)
捕手の役割を担う方が大きいので、
攻撃の要は田島と花井なんですよね。
田島は天才であり、努力の天才でもあるんですが
花井もそれっぽいので、地道に頑張ってほしいです。

……でも、打者・花井に焦点が当たる崎玉戦の前で
アニメは終わっちゃいますよね。
今月末に発売される単行本にも、まだ入らないと思うので
(おそらく九巻)
本誌派じゃない方はじっくりと待ってみて下さい。
崎玉戦で葛藤する花井は良いですよ!
漫画喫茶などでアフタのバックナンバーがありましたら
是非、チェックしてみて下さい。

ここでのモモカンの嫌味(笑)もいいですね。
内容は結構きつかったりするんですが、
他の部員の前で聞かせて、答えさせてもいい感じに
上手く言ってるなーって思います。
というか、たまたまなんでしょうが、
後半で「皆も聞いて」と言っている通り、
花井とのやり取りは、
最初から皆に聞かせるつもりだったんだろうなーと
思います。
花井の結果がああなったので、
スケープゴートじゃないですけど、
「皆にも聞かせちゃえ」みたいな。
でも、「打てると思ったなら打ってもいい」と言われて
「打とう!」という気になれるのは、
この頃の西浦だと、
やはり田島しかいないんじゃ……と思います。
(↑初回の打席前だったなら、花井も含まれますね)
その後、すぐに気持ちを切り替えているのが
花井らしくて良いです。
悔しそうなのが男らしいですねー惚れ惚れします。

そして、今はまだ
選手の一人であるだけなんだなーと思いました。
ネタバレになりますが、この後、暫く先において、
主将決めが行なわれて、花井が皆から推薦されます。
夏の県大会初戦以降では、“主将”として
試合中に皆にかいがいしく気を配る花井を
たくさん見られるので、
純粋に選手として集中している彼を見られる点で、
この三星戦は貴重かもしれません。
(その後の練習試合は、原作では省かれてしまっているので)

それにしても、花井の打席でサインを送ったあと、
硬球のバント云々と語っている時のモモカンの胸は
すっごいですね。
スイカが二個、肩からぶら下がってるみたいで。


ボール回しで巣山から声を掛けてもらってる三橋がかわいい。
あと、「データ」云々と阿部と話してる場面も。
逆に、こういう顔を見てると不憫にも思えますが。
今回、この場面を見てて改めて気付きましたが
巣山は背が高いんですねー。
三橋と並ぶと、巣山が大きく(ひょろっとしてる)見えます。

・一人だけ必死になってる叶
これには織田も関わっているので、彼についてもここで書きます。

初打席の織田は、飄々としてますね。
勝ち負けが関係ない練習試合で、しかも、
三星の部員らが抱える因縁と関係ないからか、
いち打者として試合を楽しんでいる感じ。
いえ、試合というより、三橋の球に限定しても良いようです。

大きくファールされた後の三橋のびびりっぷりと、
それを怒鳴って注意した阿部の差が素敵です。
辿々しいけど、一応、
バッテリーとして成りつつありますよね。
(阿部の狙いが三橋に伝わってると思います)

織田の気持ちが分からないから、
考え過ぎてしまう部分がある阿部には、
彼の「まっすぐ放ってぇな」発言は
本当に訝しいものだったんでしょうね。
見られているのが分かっているからこそ見せないとは、
さすが阿部だなーと思いました。

今回、たまたまなのかもしれませんが、
織田の打席の後に沖が声をかけてますよね。
なんか、原作だと
栄口くんや田島がよく声をかけてるイメージがあったので
これもちょっと意外でした。
沖くん、いい人だ(笑)。
でも、畠の名を聞いてびびってるあたり、
せっかくのリラックスが緊張で消えてそうです。
どんなに怖くても投げる・投げたいと思うのは
やはり三橋の強味ですよね。
どこまで投げるのが好きなんだ、この子はって感じです。

叶くんの、三橋のストレートに対する説明は
分かり辛いと思います。
というか、ここだけでなく、
三橋の球を理詰めで説明しようとすると
必ずどこかで躓いちゃうんです。
まぁ、漫画の中で成立してる魔球みたいなものと判断するのが
一番精神的にすっきりするかなーと思います。

織田が口を滑らした後に豹変する叶が、
生真面目な彼らしいと思います。
叶は叶で、三星の皆から変に認められているのが
(三橋より実力があると思われているのが)
辛かったんでしょうね。
言っても誰もまともに取り合ってくれなさそうっぽかったんで、
そのうち、彼も一人で悶々としていたかと思うと、
三橋とは別の意味で、かわいそうな中学時代だったなと
思います。
三橋と一緒で、
コンプレックスに近い思い込みもあるみたいですし。

なんか、三橋たちの中等部時代は、
良くするのを誰もが諦めちゃったから
物事の全てが悪い方へと進んじゃったって感じですかね。
こうなると、監督や顧問教師は一体何をやってたんだって
思います。
畠なんか、根はいい人っぽいから、
この試合のあと、
当時のことを寝る前とかに不意に思い出しちゃって、
「ワーッ」叫びたくなったりしてそうです。

投げたあと、ガッツポーズをする三橋は
とても珍しいですよね。
田島に肩を叩かれてびっくりしてるのがかわいい。
そして、嬉しい感情のまま
「ピッチャー楽しい」って言ってるのがいいなー。
ここ、震えながら言ってるんですよね。
感動で震えるのって、滅多にないことだと思うので
三橋は余程、嬉しかったんだろうなと推測できます。
こころなしか、ここで返事をする阿部は、
いつになく表情が柔らかいです。

次回予告は……前回同様、
千代ちゃんがネタバレをし過ぎな印象を受けました。
でも、今回のもそうですが、
一話通して試合なので、こうしないと
予告として成り立たないのかなとも思いました。

今回の感想は以上です。

ここまで読んで下さってありがとうございました。


2007-05-16 18:12  nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。