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逆転裁判4第4話「逆転を継ぐ者」の感想*ネタバレあり [逆転裁判]

4/12に発売された
ニンテンドーDSのゲーム「逆転裁判4」の
第四話(最終話)「逆転を継ぐ者」の感想です。
遊び終えた時点での記述です。

プレイ日記でも感想を書いてますので、
そこと被ることはご容赦下さい。
ネタバレがあります。

逆裁4のこまごまとした感想は
プレイ日記としてカテゴリでまとめています。
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/archive/c5379945

────

まず、とても長かったです……!
これまで、シリーズ最長は「蘇る逆転」だったと思うのですが
今回はこれと同じか、もしくは超えているのでは?
プレイし終わった今、顔には酷いくまができてます(笑)。

第三話までの前振りと、この話のタイトルからして、
現在の事件と七年前の事件が交差するんだろうなとは
思ってましたが、
あのようにプレイヤーの意思で自由に(多少の制限はありますが)
行き来できるとは思ってもみませんでした。

話の作り方自体はとてもシンプルで、
逆裁3の時と同じなんですけど、話を別にするのではなく、
間に挿入した形になってました。

■まず現代(序盤〜中断直前)。

唐突な画面に「???」でした。
安っぽくてちゃちい攻殻機動隊かと(笑)。
ですが、タイムリーに“裁判員制度”をネタにしているのに
ちょっと感心しました。
私は、初日に限定版を買ってきてから
何も見ずにいきなり始めてしまったので、
先程まで気付かなかったのですが
実は取扱説明書の最後に、
このシステムについての説明が載ってるんですよね。
これを事前に読んでいなかったのもあって、意外に思えました。
(同じような人はきっとたくさんいると思います/笑)

最初の捜査ですが、
プレイ日記にも書きましたが、
関係者への話は聞けないはずなのに聞きまくりなので、
「あれぇ?」と何度も思いました。
また、なんだかんだいって親切にしてくれる茜ちゃんがかわいい。
みぬきちゃんの「女の人は褒められると嬉しい」云々の台詞が、
彼女のこれまでの苦労を表わしているような気がしました(笑)。
なんていうか、みぬきちゃんは世渡りが上手そうです。
彼女といる限り、成歩堂もオドロキくんも、食いっぱぐれない気がします。

最初の法廷から、
中断する直前(絵瀬まことさんが倒れる)までのゆったりとした流れは
好きです。
特に、まことさんが響也の顔を見て首を傾げるのは、
あまりにわざとらしい&お約束過ぎるんですが
これぐらいベタじゃないと、次に繋がらないのかなと思いました。
でもハミガキはキモい。
彼の“みぬく”は作中で一番難しいと思いますが、理由は、
動揺が出るのが分かりにくい場所の他、彼の顔にあると絶対に思います。

でもまことさんに関しては、困ったことがありました。
彼女はスケッチブックに絵を描いて感情を表現するのですが、
笑う時のニコチャンマークは良いんですよ! すぐに分かったので。
でも、片目(右目)だけ涙を流してるマークは、
私、全然違うものとして思ってました。
下に垂れ下がってる涙が、某人間みたいな人の略図で、
左目に当たるのが何かのマーク(クエスチョンマークみたいな)で、
これは何かを表わしているのかと。
お盆に描かれた日本画みたいなイメージがありました。本当に。
でもオドロキくんたちの反応があまりに普通なので、
ちょっと遠くを見るようにして、注目点を変えてみたら、
やっとそういう顔なんだって分かった次第で。
「このマークはなんだろう」ってずっと不思議に思ってたのが
一気に馬鹿臭く思えてしまいました。あぁ……。

■過去(七年前の事件の公判&捜査:成歩堂)

これもプレイ日記に書きましたが、
まさか成歩堂を操作できるとは思ってなかったので感激しました。
弁護士側に、青いスーツを着た若い彼が立つのを見るだけで、
「おおお」と興奮しました。泣きました。
私はやっぱりなるほど君が好きだよと、しみじみと思いました。
オドロキ君の目を通して見た時よりも、人として親しみやすいのは、
それがなるほど君自身の主観だからかなと思いました。
(オドロキ君にとってなるほど君は、尊敬とかの他、
この人って変わってるっていう感情が入ってると思うので)

負けるのが分かっている公判なので、途中から辛かったです。
真宵ちゃんや春美ちゃんや千尋さんがいないのも
淋しかったですし。
でも、イトノコ刑事が相変わらずな感じで出てきてくれて
ホッとしました。
髪の短い&サングラスの響也もカッコよかったですしね。
響也は、こっちの方がいかにもビジュアル系のバンドの人って感じがします。
外見だけで言うなら、若い方のが好きです。

法廷が終了したあとの説明(裁判員制度への参加)には、
思わず唸っちゃいました。
ナビゲーターがなるほど君ってことは、
法務局系のえらい人に認められているんじゃないかと思います。
(で、今回は出てこない御剣が一枚噛んでるんじゃないかと)
でも、凄く大事なことなのに(法整備に関わることなのに)
便所サンダルっていうのはないんじゃないかと……(笑)。
できれば、33歳の顔で青スーツ姿が見たかったです。

勿論(?)最初に、成歩堂法律事務所に行きました!
チャーリー先輩!
あと、千尋さんがポスターを貼った映画を
なるほど君がとうとう見たことに、「お、やっと見た!」と
嬉しくなっちゃいました。
いつ見るんだろうと思ってたので。
ホテル・バンドーも変わらないようで。
きっとあの元ボーイは、ゼネラルマネージャーとかやって
ワールドワイドな活躍をしているに違いないです。
最初は懐かしさに浸ってたのに、
みぬきちゃんの明るさが逆に痛々しかったです。
いたいけって言葉がぴったりだったとします。
なるほど君が引き取りたいって思う気持ちも、よく分かりました。
でも、「パパ」って呼ばせたがるのは、あまりに早過ぎです(笑)。
彼の中で、実はそういう願望が密かにあったんでしょうか。
給食費十ヶ月分未納には笑っちゃいましたが、
心が傷つけられた者同士、精一杯、楽しくやっていこうっていう
心構えも見られて、ほのぼのしました。
みぬきちゃんもいい娘だし、なるほど君もいいパパですよね。
結局、成歩堂のニット帽の説明は出てきませんでしたが、
みぬきちゃんが父の日用に編んだものがいいな。
↑時期外れがまずいようなら、クリスマスプレゼントでも。
成歩堂は「みぬき」と呼び捨てにしてたのに、
この頃はまだ「みぬきちゃん」なのが、二人の距離感が出てて好きです。
いきなりパパと呼んじゃうみぬきちゃんは素敵です。
仕種や、胸を張る笑い方がザックさんそっくりなのも良かったです。

サイコロックをまたやれたのは嬉しかったんですが、
今度は「つきつける」じゃなく「話す」にあるので
違和感を覚えました。
やっぱりあれは突きつけたいです(笑)。
あと、霧人先生のが特別な錠前で、笑っちゃいました。
彼のは結局、解除できませんでしたね。
豪華な独房で座り心地のいい椅子まであるのに
作業にはちゃんと参加させられている先生……免除されたかったでしょうに。

小さい頃のみぬきちゃんの衣裳は、お父さん仕様(ピンク)でしたが、
今はお母さん仕様(みぬき・ブルー)でした。
この転換期がいつだったのか、理由はなんだったのかが気になります。

いたいけと言えば、どぶろくスタジオにいる、少女時代の絵瀬まことさん。
父親の土武六さんが苦労してるのが分かるからこそ、
彼に喜んでもらえるのが嬉しかったり、彼の役に立てて幸せだったんだと
思います。
或真敷の記念切手を突きつけた時にはしゃぐ彼女は
かわいらしい反面、やはり痛々しかったです。
今回、どの話も総じてキャラがあまり幸せじゃないんですが
特にこの幼少時代のまことさんは、
自分が背負う罪を知らない分、見ていて辛くなりました。

腹灰が出てきたのには、意表をつかれました。
びっくりしました。嬉しかったですよー。

■現代(捜査:成歩堂)

現代は、まず牙琉弁護士の独房に行きました。
さすが霧人先生。悪人の匂いがプンプン(でも小物っぽい……)

現代で一番せつなかったのは、
ボルハチでのザックさんとの会話ですね。
この話を持って、第一話の「逆転の切り札」の見方が大きく変わりました。
そして、バランさんのために嘘の自白書を書くところで
泣きそうになりました。イイ人だー。
みぬきちゃんに会わないってのも、ポイント高かったです。

バランさんも、過去ではうさん臭そうだったのですが、
ザックさんの自白書を見破ってから、イイ人モードに入ってましたね。
自分から、現場を偽装してザックさんに罪を負わせようとしたと
ようやく自白したあたり
(警察に自首すると言ったところも)
好感度を狙ってるように思えました。
上手く言えないんですけど、スタッフ(タクシューさん)が、
彼を徹底的に悪者にしたくなかったんじゃないかと思います。
こういう人は、今回は、霧人だけで充分だと判断されたのでは。

それにしても、成歩堂で操作してると、台詞やモノローグもそうですが、
音楽が彼仕様(旧作で使用されているもの)なので、
本当に嬉しかったです。
逆裁3の最終話で、御剣を操作できた以上に嬉しかった。
あと、意外でした。
体験版がああだったので、もう無理だと勝手に諦めていたので。

■現代(終盤〜ラスト)

牙琉兄弟の会話がある他、
霧人先生の成歩堂への固執(というか、単なる逆恨み)が出てきます。
その、霧人と成歩堂、響也と成歩堂、霧人と響也の組み合わせが
ミョーに濃いせいか、
主役のはずのオドロキ君の影が薄いような気がしました。

響也、イイ子ですよね。検事としては優れていると思います。
でもオドロキくんと対峙するなら、
七年前の彼でも良かったような。
お兄さんみたいにオドロキ君を見守る立場ってのは分かりますが、
なんかこう、ある程度完成されちゃってるので、面白くないというか。
成長する部分を、もっと具体的に見たかったです。

兄の霧人は……ぐだぐだなのが小物っぽいんでしょうか。
でも、彼が凄む顔は怖いです。皺も浮かぶし。
あ! 霧人先生をみぬくところは楽しかったです。
やはり私はハミガキで心の傷を負ったようなので。
手の甲の傷については、
そうなったエピソードがいつか公式で発表されるといいなと思っています。
やっぱりボンゴレ(犬)に噛まれた痕なのかな。
響也は絶対、一度も噛まれたことがないですよ。
霧人先生、小物過ぎ!
七年間びくびくしてたのも含めて、すっかりネタキャラ化してますね。
(でもそこが好きだー!)

兄は……成歩堂へのわけの分からない恨みもそうですが、
正々堂々と戦いたいと望んだ弟からの善意を平気で踏みにじってるのが
凄いですよね。
弟に勝つために一千万円も払って、証拠品を偽造したんですよ?
そのくせ、自分が担当弁護士を外されると、
やっつけるつもりだった弟のところにいって、
成歩堂をハメる手助けをさせるとは。
綾里キミ子や美柳ちなみとは違った悪キャラのようですが、
執念深くてしつこそうなのは、彼女ら二人と同じかもしれません。
このまま突き進んで、悪の花を咲かせてほしい。

オドロキ君の過去が出たのは意外でした。
どう考えても後付け設定っぽいですが。
逆裁キャラは、血族系の話が好きですよね。
この世界の日本は、超能力者がいっぱいいそうです。
でも、オドロキ君とみぬきちゃんが、
自分らが兄妹だったり、実はお母さんと再会できてたりするのを
全く知らないでいる現状は、とても萌えます。
父親については明らかにされてませんが、
オドロキ君だって何か思う事はあったでしょうし、
みぬきちゃんも悲しい目に遭ってるんで、
この二人はセットで幸せになってほしいです。
勿論、お母さんにも!
これについては、最後の最後で本当に驚かされました。
ぎょっとしました。

前の感想やプレイ日記にも書きましたが、
やはり成歩堂は強烈なキャラクターなので、
彼が出ると、他のキャラが生き生きとしたり、
または存在感を失ったりしますよね。
この話でオドロキ君が後者になっているのを思えば、
「なるほど君ってば、出過ぎ!」とも思うのですが、
話にメリハリを付けるという点では、
成歩堂を操作できるパートを間にはさむやり方は
成功していると思います。
上記でも書いたように、これを話で区切るやり方は
逆裁3で既に行なわれていますので。

うん……でも、最後でオイシイところを持っていった事も含めて、
話の幕を下ろしたのは確かにオドロキくんだけれど、
この最終話の主人公はやっぱりなるほど君だという思いは
否めません。
でも、それは主役を交代するためのステップだからのはずで、
次回の「5」以降は、成歩堂の出番もかなり減るんじゃないかと
予想してます。
今回の多過ぎる出番は、そのための布石じゃないかと。

というか、タクシューさんは本当に成歩堂が好きだったんですね。
今回は
「彼に幕を引かせるための話&逆裁5への長い序章」だったと、
私は受けとめてます。

あと、上でも散々書いてますが
みぬきちゃんに対する見方を改めさせられた話でした。
これをやって、みぬきちゃんが本当に好きになりました。
というか、成歩堂との父娘コンビは素敵です!
私は逆裁の同人小説を書いているので、
早速、話をまとめてアップしていきたいと思っています。

────
第4話の感想は以上です。

これから二周目をやったあと、
「逆裁4」全体の感想をこのカテゴリでアップする予定です。


2007-04-16 01:24  nice!(0)  コメント(0) 
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