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感想@「逆転裁判」ジャズアルバム [逆転裁判]

オーケストラアルバムに続いて、
ジャズ版の逆裁サントラが
3/31に「たのみこむ」より発売されました。
http://www.tanomi.com/saiban/
早速、聞いてみましたので、感想を書きます。

ですが、普段の私はジャズを全く聞かないので
当然ながら専門的な知識はありません。
逆裁好きのシロウトがこれを聞いたらどう思うかという目線で
感想を書いておりますので、
同じ状況で、ご購入に迷ってらっしゃる方のご参考になれば
幸いです。

尚、オケ版と同様に、
最初に聴いた時の印象を書き留めておくことを
目的としていますので
褒め言葉だけではないことをご了承下さい。
客観的にこれは良いか悪いか、優れているか否かでなく、
私の好みに合うかどうかに重きを置いています。
多少、感想の言葉がきつくなりましても、
その作品を否定することでは絶対にありません。

オケ版の感想はこちらです。
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2006-10-01

────
上記にも書きましたが、ジャズは私の日常に無いので
たのみこむさんのメールでこれを最初に知った時には、
「じゃ……ジャズぅ?」と、ちょっと驚いたのでした。
でも、逆転裁判の世界が大好きなので、
関連商品で心惹かれるものはとりあえず揃えておきたいのと、
基本的に音楽が好きなのと、ジャケットで(笑)
即、購入を決めました。

リンク先のたのみこむさんのサイトでジャケット画像が見られますが、
今回の編成はカルテットです。
*曲を実際に演奏されているのはジャズバンドです。
サックスセクション2+リズムセクション2(ピアノ&ベース)
+ゲストのホーンセクション2(ペット&トロンボーン)

なるほどくんがドラム、真宵ちゃんがピアノ、
(真宵ちゃんの足が届いてないのが可愛い)
御剣検事がウッドベース、ゴドー検事がサックスという仕様です。
すっかりノリノリのゴドー検事に、
カモメが頭に乗ってる成歩堂……という対比が面白いです。
ゴドー検事は例のマスクがあるので表情が分からないのですけど、
中のライナーノーツのタクシューさんのお言葉によれば、
「ハシャいでいる」んだそうで。
やはりゴドー検事は嬉しかったみたいです(笑)。

あと、CDそのものの表面が、使い回しながら、
成歩堂と御剣検事の顔で、嬉しかったです。
ライナーノーツに“判決”の文字が大きく印刷されているのも
小技が聞いてて良かったです。

────
では、曲の感想に入ります。

実は、今回は現時点(2007/03/31)で未発表である
「逆裁4」のみぬきちゃんのテーマが特別に収録されているということで
まず最初にそれを聴いたあとに、一曲目から通しで聴きました。
ここでは分かりやすいように、普通に一曲目から書いていきます。

01「逆転裁判〜開廷のブルーノート・スケール」
「逆裁1」BGMの印象的な主題を切り貼りした、
いわゆるメドレーです。
最後の「みぬきのテーマ」を聴いた時も思ったのですが、
こんなに軽快な(アップテンポな)曲でもジャズと言って良いんだ?と
驚きました。
私は、ジャズというのは
煙草の煙が目にしみるような薄暗い部屋で、
ロックのバーボンの氷がグラスの中で溶ける小さな音でさえも響くような
斜に構えたシチュエーションが似合う
いかにもハードボイルド!な感じの曲を差すのかと思っていました。
トレンチコートの探偵が出てきそうな感じの。

しかも、ゲームでジャズと言えば、
作品でのBGMが最初からジャズという「神宮寺三郎」があります。
(こっちはまさに、そういう探偵が出てきます。)
この作品のBGMは、
ジャズ素人の私でも凄く聴きやすいほどの名作揃いである上に、
そういう“いかにもジャズっぽい”のを求めるユーザーの期待に
見事に応えてくれています。
今回のジャズ版の発売を知った時は、
「きっとああいう感じ(それこそ神宮寺みたいな)の曲調になるのね!」と
思ってましたから、
そうでないリズム感溢れる曲だったので、少し戸惑いました。

しかも、大変なさけないことなのですが、
私は逆裁のサントラを全て持っていて、たまに聞く上に、
ゲームも何十回と遊んでいるわけですけれど、
「これ、何の曲?」と分からない部分がたくさんありました。
なので、法廷での尋問シーンのBGMのモチーフが出てきた時は、
とてもホッとしました。
「あ、本当に逆裁のサントラだ!」って。

軽快と言っても、
「みぬきのテーマ」は
おそらく原曲の明るさをそのまま出しているんでしょうが、
こちらはもう少し重いです。
重いといっても、暗いのではなく、
厚みや奥行きがある感じで。

アルトサックスの滑らかな主旋律が、
聴いていて、気分が良いです。
逆に、サックスが伴奏を弾いて、
ポロポロと流れるようにピアノが主旋律を弾く場面も
心地よいです。
やっぱりサックスとピアノの組み合わせっていうのは
色っぽくもあり、せつなくもあり、素敵です。
そして、他のアレンジと違って、
ジャズっていうのは打楽器(ドラム)が
本当に味付け程度にしか入らないんだーと実感しました。

02「成歩堂 龍一〜異議あり!」
(この曲は、上記たのみこむさんのサイトで試聴できます)
こちらは、お馴染みの曲ですね。
前奏は、サックスがあの印象的な伴奏を奏でます。
(レソレレソレ……)
それに、リズム隊のピアノが加わってます。
これの主旋律を聴くと、
やっぱりトランペットはカッコイイなーと思います。
なんかね、「孤高の勇者!」って感じがしました。
サックスはもう少し音が柔らかいですからね。
こちらは、二周目のアドリブが入ってるようなメロディが
たまりません。
ジャケット絵のようにゴドー検事が吹いてるとか想像したら
かなり萌えました。
この曲みたいに、ペットがパキパキとした音を短く出していて、
それに乗りかかる形でサックスが優雅な旋律を奏でるのは
好きだなーと思いました。
全体のアレンジも、メリハリがついているので
とても聴きやすいです。

間違ってるかもしれませんが、
これ、最後の方でトロンボーンが主旋律を弾いてます……よね?
トロンボーンが表に回るのって、私は滅多に聴かないので
(ジャズでは珍しくないのかもしれませんが)
思わず「お?」と思っちゃいました。

03「大江戸戦士トノサマン」
この曲になった瞬間、びっくりしました。
「The★ジャズ」という感じです!
やっぱり、この曲は正攻法でいかないと駄目なんだなーと思いました。
なんていうか、他の曲だったら、上記の1や2みたいに
“ジャズっぽい”感じにまで崩せると思うんですよ。
でも、この曲は元がかなりコミカルなので
(というか、トノサマンの印象があまりにも強い)
中途半端にやると、お笑いになっちゃうと思うんです。
今回は、これぞジャズって感じで正統派に仕上げられています。
まさにハードボイルドです。ウィスキーと煙草の世界です。
逆裁を知らない人がこれを先に聴いて、
その後に普通のサントラでトノサマンのテーマを聴いたら
逆の意味で驚くと思います。

……でも私は、トノサマンがトレンチコートを着て、
バーボンをあおってる姿を想像してしまい、
笑ってしまいました。
ハードボイルドに、私が徹することができませんでした。

でも渋くてカッコイイ、素敵なアレンジです。
これは是非、逆裁ファンに聴いて頂きたいです。
良い意味で、想像を裏切りませんよ。
たとえれば……ゴドーのテーマ(普通のサントラ版)を
もっと渋く、大人にした感じです。

04「逆転裁判2〜開廷のブルーノート・スケール」
うおー! ベースがカッコイイです!
ジャケット絵で御剣がコントラバス(ウッドベース?)を持ってますが
御剣がこんな風に指で弾いてたら萌えるかも。
こちらも、正統派のジャズアレンジです。
でも、オケ版であった荘厳さ(重厚さ)は
ちょっと欠けるかもしれません。
弦(ヴァイオリンとか)が無いせいかもしれませんが。

あと、今までの曲と比べて、
ピアノが効果的に使われている印象がしました。

05「御剣 怜侍〜大いなる復活」
ど、ど、どこの正義の味方のテーマソング?と思いました。
御剣怜侍という男をジャズで表現すると
こんな感じなんだ……とも思いました。
ピアノの低音の伴奏がカッコイイです。

原曲より、かなりテンポアップしています。
ちょっとレトロ感のあるシンセサイザーの音が
クローズアップされています。
サックスによる和音もイイ感じです。
そうだな……
昭和といった、ちょっと懐かしい時代を題材にした
推理ゲームの探偵パートに使ったら、
いい感じかもしれません。

今、ふと思ったんですが、
少年・御剣怜侍が学級裁判で弁護士をやるゲームを作るなら、
この音楽を是非BGMにしたいですw
オケ版とは違う大袈裟さが、
あの蝶ネクタイの少年に似合うかもしれません。

06「芝九蔵 虎ノ助〜スウィンギン・ゼニトラ」
トラ様(笑)。
伴奏のベースといい、メロディのサックスといい、
怪しさ満点です。
でも、こちらも正統派のジャズアレンジですよ。
トラ様のキャラクターを知っているせいで
うさん臭さを感じてしまうのが残念でなりません。
いい感じの曲に仕上がっているのに。

そう、普通に聴くと、
とてもカッコイイジャズナンバーなんですよ。
でもあの赤い顔を思い出してしまう……と
そのカッコよさが裏目に出てしまいます。

これは原曲よりも好きです。
それだけにトラ様が頭に浮かぶのが……惜しい!

07「逆転裁判3〜開廷のブルーノート・スケール」
こういうベースを聴くと、
いかにも本格化なジャズって感じがして
私はホッとするんだなと思いました。
でも、曲調が単調すぎて面白味が無いです。
ずっと聴いてきて疲れが出てきたのかもしれませんが
なんか眠くなってしまいました。

08「ゴドー〜珈琲は闇色の薫り」
残り二曲を残してますが、
今まで聴いてきた中でベストかも。
これも良い意味で期待通りです!!
ピアノとサックスの絡みは勿論のこと、
さりげなく土台を支えてるベースとドラムの音が
せつないです。
普通のサントラより何倍も色気があります。
どっかのバーで、バーボン系の茶色いお酒を呑みながら
これを聴きたいです。
でも、最後、フッと途切れる場面が二ケ所あるんですが、
そこで酔いから覚める感じがするので
勿体無い気がしました。

09「蘇る逆転・終幕」
ベースがひたすら奏でる主題が印象的です。
ここは原曲通りですね。
でも、原曲そのものの印象のせいかもしれませんが
なんか間延びしている感じが否めません。
やはり、アレンジがどうこうというより、
原曲に対する好み具合で評価が変わってしまうのかもしれません。
あとは、原曲がジャズに向いているか否かも。

10「みぬきのテーマ〜魔術の子」
上記でも挙げましたが、実は最初に聴いた曲です。
真宵ちゃんに次ぐ新しいヒロインのテーマソングとあって、
あの音楽っぽいのかなーと想像してたのですが、
やはりそんな感じです。
アップテンポの明るい曲調で、お気楽〜な印象です。
きっとみぬきちゃんも、
性格がいいおしゃまな子で
元気がいいんだろうなーと思いました。
ゲームの性質上、殺人を扱う場面では暗くなったり、
捜査時や公判中は、オドロキ君のテーマソングみたいに
やや緊張感のある音楽が主になるはずなんですが、
息抜きとしてこういう曲があるなら嬉しいなと思いました。

王泥喜君のテーマが太陽の熱さと厳しさを表わすなら、
こっちのみぬきちゃんのテーマは
ポカポカの日だまりみたいな感じです。
早くゲームで聴きたいです!

感想は以上です。
かなり片寄った内容になってしまいましたが
笑って読み流して頂ければ有難いです。


2007-04-03 22:10  nice!(0)  コメント(0) 
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