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アニメ「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」感想:第8話 嫌な男*ネタバレあり [ハイキュー!!]

NHK BSプレミアムにて再放送中の
テレビアニメ「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」の感想です。
今回は第8話「嫌な男」についてです。
以下の記述にはネタバレを含みます。

原作の漫画については、一部を除き未読です。
アニメ3期については、劇場版総集編「コンセプトの戦い」を視聴しました。
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-07-04-2
好きなキャラクターは、及川徹くん(青葉城西)です。


関連記事
【アニメ「ハイキュー!!」】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-02-11-4
【ねんどろいど 及川徹(ハイキュー!!)その1】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-05-15

アニメ3期初回と前回の感想記事はこちら。
【アニメ「ハイキュー!!」3期感想:第1話 ごあいさつ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-06-09-2
【第7話 こだわり*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-07-21-1



今週もチーム対チームの総力戦で、見どころ満載でした。
朝から熱い!

当然、触れておきたいことも多くて迷ってしまいます。
気になったことを冒頭から一つずつ挙げていこうかとも思ったのですが、
今回は、一番心にきた鷲匠先生の過去とモノローグについて
最初に触れます。

実は、一昨日(7/28)の再放送をリアタイで視聴した時、
最も感動したのは、烏野・烏養コーチの
「下を向くんじゃねぇ! バレーは常に上を向くスポーツだ!」の
名言でした。
対白鳥沢戦の終盤でこの台詞が出てくる点については
数年前の放送で知っていて、
当時も深く心に突き刺さったのを今でもよく覚えています。
また、劇場版「コンセプトの戦い」でもありましたので、
私の記憶に新しい場面・台詞でもありました。
加えて……烏養コーチの声優さんが亡くなられたそうで、
これが最後の台詞だという逸話をネットで見かけたことがあります。
今回の感想記事では、そういった諸々のことを踏まえて、
この件についてあれこれ書くのかなと思っていました。

しかし、記事にする為に自分の中の思いを整理していくうちに、
それ以上に心に引っかかっていると自覚できたのが、
白鳥沢の老将・鷲匠監督の過去です。
ここは、私が原作の漫画をまだ読んでいない部分である上に、
「コンセプトの戦い」では削られていたシーンだったので、
こういうエピソードがあることに驚いたのも勿論なのですが、
彼に挫折の過去があったことが、大変意外でした。

スポーツに限らず、芸能などでも言われるように、
人を指揮したり育てたりする点で天才が凡人に劣るというのは、
現実世界でもよくある話です
天才と呼ばれたプレイヤーが、
監督やコーチとしても成功するかというと
決してそうではないからです。
(尤も、それだけ監督・コーチ業が難しいという話であって、
凡人だったプレイヤーが凡人の監督、凡人のコーチになる例は
それ以上に多いですが)
この「ハイキュー!!」でも、確か烏養コーチは万年ベンチで、
スタメンになれたのもたった一回だけだったとの過去があります。
原作の漫画で、IH予選の対青葉城西戦の前夜だったか、
町内会の後輩に撮ってもらった映像を部屋で見返している時に、
床にコーチング系の本が積んであったのを見て、
「分かってたけど、この人は本気なんだ」と嬉しくなりました。

私立の名門バレーボール部の監督である鷲匠監督。
監督になってからの成績が優秀であろうことは当然として、
現役時代の彼にも相応の高い実績があったはずです。
よって、人並みの苦しさをそれなりに体験してはいても、
特筆すべきことは無いという思いこみが、私にはありました。

でも、よく考えてみれば、
鷲匠先生の現役時代にはリベロがいなかったんですから、
背が低い選手が強いられる苦労や悔しさは
きっと今以上に大きかったでしょう。
しかも鷲匠先生もモノローグで吐露していたように、
彼の周囲にいた他の背の高い選手は、皆、優秀で、
強くなるための努力を惜しまなかったようですから、
監督は自分を売り込める機会が無い状況でした。
(バレーにおいて同じ能力値を持つ選手が複数いるなら、
背の高い者を選ぶ方が、リスクは格段に少ない)
そういう悔しい過去を持つ鷲匠監督の場合、
体格に恵まれていない日向くんが、リベロでなく、
高さを求められることが多いMBで活躍している様には、
思うことが必ずあるでしょう。
また、作中で描かれていたように、
立派な体格も実力の一つとして
勝利に向かって常に猛進する牛若くんに対して、
自分もそうでありたかったという憧れを抱くのも
無理ないことです。
こういう経験が、選手の個性を否定することなく、
高い能力を進んで生かして強いチームを作るという、
鷲匠監督の采配に繋がっているんだと、強く実感しました。

この件については、
三年生の瀬見くんのモノローグとも関係がありました。
今の白鳥沢で強いチームを作るとなると、
牛若くんを主軸とするのが最優先です。
セッターとして瀬見くんの方が多少優れているとしても、
牛若くんに尽くすタイプの白布くんをスタメンにする方が、
チームの勝率は確実に上がるだろうと、
鷲匠監督は考えたようで。
他の監督であれば、
牛若くんを立てるようにと瀬見君に強いたかもしれませんし、
スタメンになるためだと割り切って
瀬見くん自身が進んでそう変わったかもしれません。
でも、そうしないのが白鳥沢なんですね。
そういう鷲匠監督の方針が徹底しているだけでなく、
選手にも理解されているからこそ、
皆、腐らずに自分の役割を全うできているのかなと思いました。
それを嫌だと思う部員は、知った時点でバレー部を辞めるか、
ベンチ入りを目指すことなくだらだらと続けるでしょうし。

あと、個人的に「あぁ……」と感慨深くなったのは、
鷲匠先生の過去のシーンだけ、ボールが白かった件です。
私も、リベロの制度が無かったり、
白いボールを使用したりしていた時代に学生だったので、
「そうそう、昔はこうだったよ」と、変に懐かしくなりました。
ちなみに、「ハイキュー!!」が初めてアニメ化された頃に
ボールがカラフルになっているのを初めて知って、
「え? 今のバレーボールってこんなんなの?」と驚かされました。
また、「ハイキュー!!」に本格的にハマった今年になって、
春高バレーの開催が今は春休み中ではないことも知りました。
昔は、平日のフジテレビ(もちろん地上波)で、
午後三時半ぐらいに試合の中継が放送されていましたよね。
ジャニーズ事務所のデビューしたての若手グループが、
特別応援サポーターを自称していて、
試合前にコートで歌を披露していたのを、よく覚えています。



さて、今週も我らが主人公の日向くんは、
影山くんの絶妙トスを受けて速攻を決めたり、
レシーブやブロック(?)で頑張ったりと大活躍でした。
タイトルの「嫌な男」については、放送を見る前は、
白鳥沢の誰かに対する賞賛
(悔しいぐらいに上手くて嫌なヤツという意味)かと思っていましたが、
実は、日向くんに対する牛若くんの評価で、
天童くんに指摘されていた素の感情だったんですね。
私は体育の授業でちょっとやったぐらいで終わっており、
バレーボールにおける
「よく分からないけどなんとなく嫌だ」という体験もしていないので、
想像ぐらいしかできませんが、
がむしゃらに動いて自身の限界も突破する日向くんのプレイは、
単純に、次に何をしてくるか分からない
びっくり箱のオンパレードでもあるのですが、
それ以上に、相手を圧倒するものなんだろうなと感じられます。
以前の合宿の最終日に、
次の相手が烏野だと分かった梟谷の面々が、
確か木兎さんと赤葦くん以外はうへぇという顔をしていましたが、
それが日向に特化したものを牛若くんは感じていて、
不快になっているのかなぁと。
これまでの牛若くんが、ただ対戦相手を黙々と倒していたのが、
ここで「こいつは嫌だから倒したい」との欲に変わっているのが
とても興味深かったです。
以前は、良くも悪くも
対戦相手には全く興味が無さそうだったのを踏まえると、
牛若くんは、人間的に大きく変わったようだと分かりました。
もしかすると、これまでの牛若くんは、
試合の結果について感情を表すことはあっても、
「こいつには絶対に勝ちたい」というプレイヤー個人への執着は、
今まで一度も持ったことがなかったのかもしれません。
そして、殺気という形で
その相手(日向)をびびらせていたのが、可笑しかったです。
あれは本当に怖そうでした。



影山くん、そしてツッキーの復活(予定)は嬉しかったですし、
「わー、来た来た!」と興奮しましたが、
途中でピンチサーバーとして登場した山口くんの安定っぷりが
ここでも非常に頼もしくて、胸も目頭も熱くなりました。
準決勝の対青葉城西戦でもそうでしたが、
前はあんなにビビッていたのに……と、
ほんの少し前の過去といちいち比べずにはいられません。
山口くんは本当に凄い!
烏野の他の一年生の眩い活躍が目立つ中で、
地道に自分の武器を磨いた彼は、
立派だと思います。



そして、冒頭で挙げた烏養コーチの励まし。
まさにその通りだからこそ、とても重い言葉でした。
しかも、くたくたに疲れている体を
気力だけでなんとか動かしている時に
こんなことを熱く言われたんですから、
烏野の皆にも普段より深く沁みたはずです。
これでまた、烏養コーチに対する部員の信頼は、
一段と篤くなったでしょう。
私も「良いコーチだ……」と頷いてしまいました。



いよいよアニメ3期の放送も残り二週!
予告の最後が及川さんだったので、
そういう意味でも楽しみです。
(ちょっとでも彼の出番があると嬉しい……ありがとうございます)



【今週のおまけ】
先日入手しました、にとたんの孤爪研磨くんです!
今回は、音駒の子が来たら絶対にやろうと思っていた、
我が家の愛猫ノビタとの撮影です。
01kenma.jpg
にとたんの独特の表情のせいか
研磨くんがびびっているように見えて、
撮影時は笑いが止まりませんでした。

(追記)
研磨くんのみの写真を掲載しました。
【ハイキュー!! にとたん 孤爪研磨】
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-08-26

猫との画像だけの記事も改めて掲載しました。
【ハイキュー!! 孤爪研磨くんと猫】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-11-17-2



感想記事の続きはこちら。
【アニメ「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」感想】
第9話 バレー馬鹿たち*ネタバレあり
https://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2019-08-04



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2019-07-30 14:47 
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