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感想@映画「東京公園」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「東京公園」を観ましたので、感想を記します。

東京公園 [DVD]

東京公園 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

主なキャストさんはこちら(敬称略)
志田光司:三浦春馬
富永美優:榮倉奈々
志田美咲:小西真奈美
初島百合香/志田杏子:井川遥
初島隆史:高橋洋
高井ヒロ:染谷将太


以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の小説は未読です。


————

こちらの作品、劇場でチラシを最初に見た時に
割と好みそうだと思えたんです。
東京には大小様々の公園がありますので、
夫婦、親子、恋人、友人……といった
様々な人間関係が主人公の写真を通して描かれるのかと
想像していました。
しかし、カメラマン志望の主人公が、
たまたま知り合った男性に妻の写真を隠し撮りしてほしい
(行動を見張ってほしい)と頼まれ……というあらすじを見て、
「あ、これは私が観たいものとは違うな」と思い、
止めました。

今回、たまたま新聞のテレビ欄を見ていたら、
BS日テレで放送されると知り、そこそこ期待して視聴しました。
結果は……「劇場で観なくて良かった」と思いました。



この作品には、三人の女性が出てきます。
まずは、亡くなった親友の恋人・富永美優(榮倉奈々さん)、
二人目は、義理の姉・志田美咲(小西真奈美)、
三人目は、撮影対象である初島百合香(井川遥)です。
この三人の女優さんは、
素敵に撮ってもらっているなぁと思えました。
公園で子供と戯れるシーンでの初島百合香は、
彼女の夫からの依頼が無くとも
思わずレンズを向けてしまいそうなほど美しかったです。
私もテレビ越しの彼女に見とれてしまいました。
志田美咲は、些細な仕種がなんとなく色っぽくて、
決していやらしい感じはしないのですが、
女の私でも、少々ドキッとしました。
こんなお義姉さんがいたら
普通の青少年はコロッと参っちゃうでしょう。
そして、親友の元恋人の富永美優はかわいかったです。
ちょっと勿体ぶって言うところとか、
感情表現が豊かなところとかが、素敵でした。

主人公の志田光司(三浦春馬さん)も良かったと思います。
カメラを構えるシーンは、一応、さまになってましたし、
彼自身がとてもイケメンさんなので、格好良かったです。



でも、肝心のお話が全然面白くないんですよ……。
退屈で、途中で「もう観なくていいかな」と思ったぐらいです。
というのも、この作品、
幹となるエピソードが大黒柱のようにバーンとあって、
他の小さなエピソードが枝葉のようにお話を彩る作りではなく、
幾つかの小さなエピソードの集合体で一つのお話を作っているので、
インパクトが無いんですね。
しかも、それぞれのエピソードがちょっとずつ進んでいくので
散漫になってしまっています。
具体的に挙げると、
・志田光司と高井ヒロ(染谷将太さん)、富永美優の話
・志田光司が初島百合香の隠し撮りをする話
・志田光司と志田美咲の話
この三つです。



唯一、面白いなと思ったのは、
志田光司と富永美優の距離感です。
普通なら、彼らが恋人同士だという説明が
なされてもおかしくないほどの仲良しっぷりですが、
お互いに恋愛感情は無いんです。
尤も、こんなにしょっちゅう部屋で会っていて、
富永美優からのスキンシップも凄いのに
付き合う気配は微塵も無いですし、
実際、いつまでたっても恋愛対象にならないというのは
ちょっと不思議なので、
非現実的だとも言えます。

高井ヒロは、
二人のちょっと変わった関係性を作る為だけに
死んでいるようなものだと考えると、不憫ですね……。
また、幽霊の彼がふっといなくなるシーンは
よく使われる手法で撮られていたのが残念でした。
あれでは展開が読めてしまうので、
驚きを感じることができません。

また、志田光司と志田美咲が初めてキスをする時、
すごく長い間がありまして、
その長さに凄くリアリティがあるなと思いました。

公園の雰囲気も良かったです。




2013-07-30 23:58  nice!(0) 

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