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感想@ドラマ「スクール!!」第1話:本気で怒れ笑え泣け ガテン系の熱血民間人校長がやって来た!!*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「スクール!!」の感想です。
今回は初回の第1話
「本気で怒れ笑え泣け ガテン系の熱血民間人校長がやって来た!!」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめていきます。
テレビドラマ感想一覧:2011年1月 放送開始作品

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面白かったです。
小学校の生徒たちの言動にムカついてしまって、
放送を見ていたら、
とにかくあの小学校全体が気持ち悪いと思えてなりませんでしたが、
多少、誇張表現はあったとしても
今の小学校は
もしかしたら本当にこんな酷い現状なのかもしれないなぁと
思えました。
「はいはい、ドラマドラマ」で済ませられないリアル感が
確かにあったと思います。


教室内のイジメは勿論のこと、
家庭の問題、
家庭と学校の連携が上手く取れていない問題、
授業についていけない子供への対処、
現場の教師の間に漂う諦めの雰囲気……など、
諸問題があれこれ詰め込まれていましたが、
押し付けがましいところもなく、面白かったです。
ただ、子役さんの演技が上手過ぎて、
見ていて本気で腹が立ちました。
放送前のフジテレビのCMで散々流れていた
「生徒には『さん』付け!」という指摘も
ドラマではさらに気持ち悪かったです。
何なんでしょう、あの生温い感じは……。
学校も一つの客商売で、
事なかれ主義でやっていかなければならないからこそ、
生徒や親の機嫌を損ねないように
学校側が過剰に気を遣うという愚かな現状があるのでしょうが、
「こんな学校だったら嫌だ」と思える要素が多々あって、
見ていて嫌な気持ちになりました。


だからこそ、主人公の成瀬誠一郎校長の熱血さに
ホッとできました。
下宿先の雰囲気も良いですね〜。
あの場面になった途端、
「暫く、小学校の嫌な空気を見なくて済む」と
リアルに安堵しました。
武市幹城という登場人物も素敵です。

成瀬校長が、子供や他の先生を説得する為に、
安易に嘘を吐いちゃうのがかわいいです。
これから先、彼は「××の鬼と呼ばれていた」と
一体何回言うんでしょうかww
そして、「トンネル」との単語は
作中で何百回も出てきそうですよね。
終盤、自宅で居留守を使っていた男子生徒が
握っていた包丁の刃を
成瀬校長が素手で握って〜というシーンは
ありきたりで、ちょっと興奮が冷めましたが、
その後、彼と一緒に走って九九を覚えるシーンは
感動しました。
最後に彼が母親が姿を現わした時は泣きそうになりました。

桐原伊織のキャラも凄く良かったです。
成瀬校長の言葉を頭ごなしに否定せず、
それなりに理解がある様子を見せているけれど、
根本的に彼は成瀬校長を否定していますよね。
最終的に、彼は成瀬校長の強い味方になってくれると思うので、
彼の変わる様を見守っていきたいです。


それにしても、今の子供は(大人もでしょうが)
安易に死を選びそうになるんですね。
なんかもう、あのエピソードに限らず、
子供全体に危うさを感じてなりませんでした。

学校って、まだ対人スキルを取得してない子供が
大勢の中に放り込まれる場所なんですよね。
大人(先生)が介入できているうちは良いけれど、
子供だけで過ごす時間はそれなりにあって、
そういう時、子供は神経をすり減らしながら
他の子供と付き合わなければなりません。
私も、学生生活は、
中学校までは面倒臭い人付き合いに悩まされて、
本当にしんどかったので、
高校に上がった事で、そういうウザさから解放されて
物凄くホッとした覚えがあります。
いわゆる進学校だったので、
人付き合い云々よりも、勉強する場として学校がありました。
学校としては駄目かもしれないけれど、
その人付き合いに疲れていた私には、
最低限の友達とさえ仲良くできていれば良かったので、
嫌いな子/苦手な子と無理に付き合わなくて済む高校以降は
本当に楽だったんです。

学校って、勉強する場であるのは当然なのですが、
人付き合いにおいて
まるで苦行に励むかのように辛い事も多いので、
子供たちが参ってしまうのも仕方が無いと思います。
また、今回の男子生徒のように、
家庭にも逃げ場がないのなら、余計にそうです。

なので、ドラマという架空の話ではありますが、
今後、成瀬校長が、あの病んだ小学校を治すのかと思うと
物凄く嬉しいです。
次回も楽しみ!


以下は、放送中に呟いていた実況ツイートの転載です。

  • sa9raribbonsa9raribbonこの気持ち悪さがこのドラマのウリなんだろうけど、本当にこの小学校が気持ち悪い。見てて嫌な気分になってくる。自分の時代はもうちょっとまともだったから、まだ良かったんだなぁ
  • sa9raribbonsa9raribbon身体を動かしながら暗記ものの勉強をやるのって、“ドラゴン桜”の英語の授業であったね
  • sa9raribbonsa9raribbonベタベタでコテコテな展開の終わり方だったけど、いい先生だと思った。教師ものは、見てて「この先生に教わりたい」と思える事が重要だから、いいドラマなんじゃないかな。子役さんの演技も秀逸なのが素晴らしい。
  • sa9raribbonsa9raribbonあぁ……最後の最後で忙しいお母さんも来た!泣かせるなぁ(´ωと)
  • sa9raribbonsa9raribbonでも校長先生がこういう事を丁寧に続けてたら、「あの先生は特定の生徒にえこ贔屓する」とかお門違いなクレームをつける親や子も出てくるんだろうなぁ……
  • sa9raribbonsa9raribbon番宣で事前に流れていた放送では、あのムカつく女子児童たちも普通に良い子だったから、こうやって見てて嫌な感じがするのは、子役さんの演技力や、スタッフの演技指導や演出のたまものなんだろうな
  • sa9raribbonsa9raribbonで、こうやって任意の順番で虐められる生徒が決まっていくとなると、物語の後半では、あの虐める側のリーダーだった女子児童も虐められる側になるのかな
  • sa9raribbonsa9raribbon面白かったし、主人公が担任でなく校長先生というのが新鮮で良かった。視聴率も高いといいけど、イジメのターゲットとして“空気”という単語が一般化するのは嫌だなぁ。悪い意味を含む言葉は流行ってほしくないので。

この放送枠の“パーフェクト・リポート”は
社会派ドラマを作ろうとして空回りしていた感があり、
それが視聴率の低さに繋がっていたような気がしますが、
今回のこの“スクール!!”は、是非、成功してほしいです。


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2011-01-17 21:12  nice!(1) 
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