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感想:ドラマ「相棒 Season8」第3話 ミス・グリーンの秘密*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

テレビドラマ「相棒 Season8」の感想です。
今回は第3話「ミス・グリーンの秘密」です。

相棒 Season8 DVD-BOX1

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下記にはネタバレを含みます。


前回の第2話「さよなら、バードランド」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-21-4

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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この“相棒”は、
これまで放送されてきた回数が多いので、当然の事ですが、
脚本によってムラがあるというか
割と真面目な回とおちゃらけ回に別れる他、
当然、当たり回、ハズレ回があります。

このシーズン8は、
私には第1〜2話があまり面白くなかったので、
第3話になってようやくキターという感じでした。
今回のお話は、大物女優さんがゲスト、
しかも、作中での彼女のあだ名がタイトル、
そして主要登場人物の数が少ない事から、
放送前から、彼女が犯人であるのは明確でした。
よって、ドラマを楽しむ醍醐味としては、
犯行の方法や動機、アリバイ崩しに絞られるのですが、
今回は、それら全てが早い段階で全て明らかになっても
最後まで楽しく視聴できました。

これは何だろう……やはり、
ミス・グリーンの魅力に尽きるんでしょうか。
人としての品の良さも素敵でした。
でも、最大の理由は、やはり、
このシリーズの他の作品でも多く描かれている
“事件が解決しても虚しさが残る”部分でしょうか。
ミス・グリーンが犯した罪は重いとは分かっていますが、
やはり心情的には、
“根本的に悪いのは動画マニアの方”だと分かっている事が
大きかったです。



足を悪くしていたミス・グリーンと違って、
亡くなった妹さんの方は、もう少し自由に動けたようですが、
それでも、年老いたミス・グリーンの行動を見る事によって、
バッグを落とされてしまった際の妹さんが
大変な思いをしたであろうことは、充分、察しがつきます。
たとえ回想シーンが無かったとしても、
この辺はよく理解できたと思います。
だから結果的に、生き残った方の動画マニア君が、
下手をしたら執行猶予付きで保釈されそうなのが
本当、辛いです。
ミス・グリーンが神戸警部補の説得によって折れた時も、
彼は、自分が犯した罪の深さを知らないからか、
とんでもない目に遭ったのを怒りに変えていて、
まったくもって被害者然としていました。
二人が全く同じではないかもしれませんが、
最初に亡くなった動画マニア君が、
ミス・グリーンに問い詰められた際に
「自分は悪くない」としていただけでなく、
彼女からオルゴールを奪い取って
証拠隠滅を図ろうとしてましたので、
生き残った彼も同じような物の考え方をするんだろうと
思ってしまいました。

せめて、取り調べや公判の最中に、
彼がその罪の重さを知るようになると良いですね。



さて、二話(+前シリーズの最終話)を経てようやく、
最後のオイシイ部分を神戸警部補が担当しました。
亀山さんがいた頃も、彼のメイン回が度々あったので
嬉しいです。
といっても、“相棒”の目玉でもある
右京さんの恫喝シーンがその後にあったので、
締めを飾ったのは、やはり右京さんでしたが……。

神戸警部補がミス・グリーンに軽口を返していたように、
私も、彼が「新芽」呼ばわりされた時は、
「ちょww ミッチー今年40歳!」と
ツッコミを入れてしまいました。
大学卒のホヤホヤ君ならともかく、
もうイイ年のミッチーは新芽じゃないと思います。
せめて、「花が咲いている」とか「実をつけている」とかに
してほしかったです。

でも、ミス・グリーンの説得をするに当たって
その話を使ったのは上手いなぁと思いました。
緑を愛する人だからこそ、
緑にたとえられちゃうと
神戸警部補を巻き込めなかったんですね。



神戸警部補が、ミス・グリーンを撃たせない為に
わざと彼女の前に立った点での説明は
別に要らなかったような気もしますが
(回想でも出ていた、
銃で狙う側にとって神戸警部補の身体が邪魔になっていたシーンが
結構、印象にちゃんと残っていたので)
彼が最後の右京さんの問いをはぐらかすシーンを入れる為に
ああいう右京さんの種明かしが入れられたのだと思います。
そのお陰で、
あそこですぐに認めるのが亀山さんで、
認めないのが神戸さんだよなぁと、
二人の違いを強く感じる事ができました。



────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第4話「錯覚の殺人」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-11-5


2009-10-29 02:23  nice!(0)  コメント(0) 
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