SSブログ

感想:大河ドラマ「天地人」第35回 家康の陰謀*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

NHKの大河ドラマ・天地人
第35回「家康の陰謀」の感想です。
ネタバレを含みます。


前回の第34回「さらば、越後」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-24

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-07-4


────

直江兼続が、いくら特例で領地を与えられた身分でも、
大老の筆頭格である徳川家康の言葉を途中で遮って、
彼に進言するのはいけないと思います。
せめて家康の発言が終わってからにしないと、駄目ですよね……。
そして、兼続ではなく景勝に言わせないと。

兼続には主人公補正があるとはいえ、
主君を飛び越えて、主君と同格の戦国大名を相手に
(しかも年齢は家康の方が格段に上)
発言するなんて、もっての他です。
家康の発言を遮った後、兼続は景勝に
己が発言する是非の伺いを立ててますが
順番が逆です。
このシーンは、本気で「ちょww」となりました。



また、家康に「舅殿」と言って
彼の肩を揉む伊達政宗も出てきましたが、
生意気で底の浅いこわっぱにしか見えませんでした。
縁戚関係を強調したいのでしょうが、
なんか宜しくないシーンだなぁと思いました。



松方弘樹さんの徳川家康は
大袈裟過ぎる演技が気になる時もありますが
私は好きです。
彼が出ない他のシーンがぬるいので、
あれぐらいで丁度良いと思ってしまいます。
そして、以前の感想でも触れましたが、
豊臣秀吉の死によって、
とうとう家康の頭のこぶが露になりました!
家康はこのこぶにコンプレックスを持っていたそうで、
前回までは、小さくて丸い布で覆っていたのですが、
今回、ようやくお披露目されました。
特殊メイクのスタッフさんは大変だったと思います。

家康が北政所に擦り寄るシーンは良かったです。
あそこだけ、「あぁ大河ドラマっぽい」と思いました。
また、前田利家の老けっぷりも良かったなぁ。
前々回の話にあった
兼続達が五大老五奉行制を進言する為に、
前田利家を頼りにするシーンでもそうでしたが、
孫がお祖父ちゃんにお願いごとをするように見えて
なんか微笑ましかったです。
利家の登場は、
兼続や三成との年齢差が出ているのが良かったなぁ。

一番頼りにしていた秀吉の死で
嫌でも強くならざるを得なかった淀殿も良かったです。
子供の秀頼が頼りなさそうなのが、
彼女の強さへの強調になっていたと思います。



そして、今回、一番良かったのが秀吉の最期です。
三杯の茶(三献茶)のエピソードが入りましたね。
かつて寺の小姓だった三成が、
たまたまそこを訪れた秀吉に目を掛けられる逸話です。
来客である秀吉に対して、三成は茶を出すのですが、その際、
一杯目は飲みやすいように、温度はぬるめ
二杯目は、お茶そのものの味がよく分かるように、温度はやや熱め
三杯目は、舌を火傷するほど熱く
……と替えました。
機転の利く三成の才覚に気付いた秀吉は
彼を取り立てたわけです。

まさに、秀吉を心から尊敬していた三成にとって
これは大事な過去です。(創作という説もあります)
あのやり取りを、死の間際に秀吉に再びやられたら、
そりゃ三成も泣きますって……。
悲しいけれど、三成は本当に嬉しかったでしょうね。
小栗さんもそれが分かる演技をしていて、本当に良かった。
私の涙腺も弛みそうでした。

以前に「三成の涙」というタイトル回がありましたが
(兼続と無二の親友になった際に、三成が泣いた)
そのタイトルは今回使えば良かったんじゃないかと思えるほど
良い涙でした。



私の中ではすっかり出来の平均点が低い「天地人」ですが、
今回はまだ見られた方だと思います。
特に、上記の三献茶のシーンで泣く三成をもう一度見たいと
本気で思いました。



────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


続きの第36話「史上最大の密約」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-09

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-08-30 21:44  nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。