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感想「アイドリッシュセブン」第5部 第2章:車窓の如く*ネタバレあり [アイナナ第5部 感想]

アプリ「アイドリッシュセブン」第5部の感想です。
https://idolish7.com/campaign/fifth_chapter/
今回は、第2章「車窓の如く」について記します。
第1話:喪失経験者
第2話:定義と資質
第3話:かけがいのないもの
第4話:7人の時間
第5話:新しい仕事

私の推しキャラは、TRIGGERの八乙女楽くんです。
以下の記述にはネタバレを含みます。
この記事を書いている今は第6部の途中まで読み進めているため、
先の展開について前置き無しで触れることがあります。
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【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/i7

【感想「アイドリッシュセブン」第5部】
第1章:時代
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【第1話:喪失経験者】
前章の最後で少しだけ登場していた
Haw9こと九条鷹匡さんと紡ちゃんの会話でした。
双方とも相手に聞きたいことがあるということで、
じゃんけんで順番を決めるだけでも微笑ましいのに、
紡ちゃんが潔くいきなり始める派で、
九条さんが「最初はグー」との前置きが欲しい派で……と、
二人の性格がしっかり出ていたのがおかしかったです。

アイドルとして順調に売れているIDOLiSH7に対して
漠然とした不安を感じているらしい紡ちゃん。
彼女はIDOLiSH7を心から大事に思っているからこそ、
人気絶頂状態で突然失踪したゼロと、IDOLiSH7を、
どうしても重ねてしまうのかもしれません。

また、紡ちゃんは、
多くの人にIDOLiSH7が愛され、求められる中で、
皆の期待に応えようとした彼らが
無意識にIDOLiSH7らしくしているのではないかとの心配も
しているようです。
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これについては、かつて百さんが言っていた
「アイドルを苦しめるのは、いつだって好きの感情なんだよ」
との台詞を思い出しました。
素の自分をそのまま他人に愛してもらえたなら
最も楽に生きられるのかもしれませんが、
他人にもっと好かれたい、
自分を好きでいて良かったと思われたいとして
他人から期待される方に自分の言動を寄せるのは
誰にでもあることです。
寄せられる期待の種類も
一つあたりの熱量も多いアイドルなら、
それは尚更強いと思います。
なので、ある程度はもう仕方が無いこととして
敢えて割り切る必要があるとは思いますが、
紡ちゃんは「IDOLiSH7に最も近しい他人」なので
どうしたって心配ですよね。
寧ろ、当人たちより俯瞰でIDOLiSH7を見れる分、
たとえ無駄でも彼らを心配する立場でいることが
紡ちゃんの役目なんだろうとも思います。



【第2話:定義と資質】
ライブ終演後の楽しそうなIDOLiSH7の描写があった後で、
再び紡ちゃんと九条さんの会話に戻りました。

自分らしくいられない日にも
自分らしい自分であるようにいるのは辛いけれど、
アイドルはそれが仕事だと言い切る九条さん。
彼は更に、資質の問題だとも加えます。
私もこれには同意見でした。
アイドルは、ぶっちゃけて言えば
「容姿に優れたマルチタレント」なので、
歌唱にダンス、演技、話術……など
多種多様に輝ける場が用意されやすい分、
全てにおいてある一定以上の出来を求められます。
しかしそういった才能や実力より重要なのは、
当人の性格や心持ちがアイドルに向いているか否かでしょう。
しかも、他の職業以上に
個々の向き不向きの差は大きいとの印象があります。

九条さんが例として挙げた
「ステージでファンの歓声を浴びた瞬間に花開く」云々の話は、
まさに九条天くんだなと思いました。
アニナナ第1期で
四葉環くんに背負われてライブ会場に向かった時の天くんは
彼と喋るだけでも相当辛そうだったのに、
ライブが無事に始まった瞬間、
自身の体調不良をファンに全く気付かせないほど
普通に動けていました。
それは勿論、天くんの日頃からの努力と、
我慢と集中と執念の賜物でしょうが、
自分を見て喜ぶファンの顔を見たり歓声を聞いたりしたら、
それまで悩まされていた体の辛さがすっと消えたところも
実はあったのではないかと思っています。
あの時の天くんは、ライブが終わった途端、
舞台袖でぶっ倒れてしまった
(そうなるまで全力を尽くした)のも含めて、
まさに彼はアイドルだと思っていたので、
今回の九条さんの説明には頷くばかりでした。

九条さんは、
そんな「完璧なアイドル」の天くんを使って、
かつて完璧なアイドルだったゼロを蘇らせるつもりのようです。
この第5部を読み終えた今は、
九条さんの愛(歪んでいるけれど一途ではある)を
素直に認めることができますが、
シナリオ初見時は、
彼の狂気さをまた見てしまったと思えてならず、
天くんのことが心配でならなかったです。



【第3話:かけがいのないもの】
物語の視点は、
IDOLiSH7の単独ライブ終演後のTRIGGERに移りました。
今のTRIGGERは窮状から脱しているものの、
普段から目をかけていた可愛い後輩に
大きく先を越されてしまっています。
それに対して何も思わないわけではないけれど、
事実を素直に受け止め、
頑張った後輩の成果を心から祝った上で、
自分たちもより頑張ろうと発奮していた三人を見ていたら、
私も改めて彼らを応援しよう!と思いました。
前向きな気持ちが自然に出てくる彼らのことが
とても誇らしいですし、
もうもうもうもう大好きです!
そして、三人を励ます姉鷺さんからは、
変わらずの深い愛を感じました。

そんなTRIGGERは、
新たなお仕事が決まったそうです。
何やら思わせぶりな感じで、
初見時はちょっとドキドキしました。



【第4話:7人の時間】
タイトルから伺えるとおり、
IDOLiSH7が主演を務めるドラマの撮影現場にて
七人が楽しそうに会話を交わすという内容でした。
しかし七人が楽しそうであればあるほど、
今も同じ寮に住んでいるにもかかわらず、
こうした仕事の場でないと全員が揃うことはなく、
まともに会話もできないという現状が
より浮き出たように見えました。
また、与えられた仕事をひたすら頑張っていくうちに
世間に認められた結果、個々の仕事が増えていき、
七人が主演を務められる作品はおそらくこれが最後で、
この先、七人の共演も確実に減っていくだろうと
自然に気付けてしまっているのが、
読んでいて淋しかったです。
現実のアイドルグループの多くが自然な形でそうなっているので、
きっと二次元のアイナナの世界でも同様なのでしょうが、
これまで七人の心の結びつきをずっと見守ってきた分、
彼らが一緒にいることへの思い入れが深いので、
それを受け入れることにはやはり抵抗があります。

この時点ではまだ表面化していないとはいえ、
寮の転居問題もあるので、
大和さんの家を建てる云々の話が出た時は
私も一瞬だけ胸が痛みました。

さて、やりたいこと(作曲)を見つけた逢坂壮五くんと、
「俺も早くやりたいことを見つけないと」とこぼす環くん。
作中で環くん自身が言っていたとおり、
彼がアイドルになった理由は
理ちゃんと再会する手段を得るためだったので、
やりたいことを見つけるのが他のメンバーより難しいのは
無理もないことです。
だからこそ、彼がアイドルを辞めようとは思わずに、
引き続きアイドルとして頑張っていくとの決定で
気持ちが全く揺らいでいない点には
ホッとしました。

個人的に、この第2章で一番笑ったシーンはこちら。
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私も大好きです!



【第5話:新しい仕事】
新しい連続ドラマの仕事が決まったŹOOĻ。
グループ全員で同じドラマに出るとなっても、
IDOLiSH7は笑顔の裏で
「七人で一緒に出演できるのはこれが最後かも」と
感傷的になっていたメンバーがいたのに、
まだ新人で全てがこれからというŹOOĻには
純粋な期待と喜びしかなく、
二グループの心情の差が酷だなと思いました。
ŹOOĻの楽しそうな会話を読んでいたら、
「昔はIDOLiSH7もこんな感じだったよね」と
懐かしくなったと同時に
「いつかはŹOOĻもIDOLiSH7みたいになるんだよね……」と
少々複雑な心境にもなりました。

派手なアクションが多めらしいこのドラマで、
体を張るシーンではスタントマンが付くという事実に、
御堂虎於くんがもうこの時点で
しっかりと残念がっているんですよね。
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初見時も「あぁ、虎於くんは自分でやりたい派なのかな」と
思っていましたが、
まさか後々まで引きずるとは想像もしていなかったです。

さて、大和くんには新たな仕事が舞い込みました。
なんと「三日月狼」のリメイク映画の主演です。
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大和くんが役者として実績を積む中で
千葉志津雄さんとの関係も内々で露呈した際に、
きっと誰もがこうなることを予想したでしょう。
私もそうだったので
「とうとう来たか!」と思いました。
しかもその役(主役)は、
八乙女楽くんが舞台版で演じたばかりなので、
大和くんには更に重圧が掛かる状況であるのも好きです。
頑張れー!



続きはこちら。
【感想「アイドリッシュセブン」第5部 第3章:白羽の矢*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-15



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2023-04-13 19:52 
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