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感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第9話:VS“傘” [ハイキュー!!]

テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期の感想です。
今回は以下の話について記します。
第9話:VS“傘”
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私の推しは青葉城西の及川徹さんです。
原作の漫画は最後まで読み、
アニメも視聴済みですので、
以下の文章では先のことについて触れる可能性があります。

関連記事
【ハイキュー!! 記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/HQ

【テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期】
以前の感想記事はこちら。
第1話:レッツゴートーキョー!!
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-18
第2話:直射日光
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-19
第3話:“村人B”
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-19-1
第4話:“センターエース”
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-20
第5話:『欲』
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-25
第6話:テンポ
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-26
第7話:月の出
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-03-07
第8話:幻覚ヒーロー
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-03-08-1



第9話のあらすじはこちら。
 合宿遠征も三日目。烏野高校排球部は暑い中繰り返されるペナルティ地獄に悩まされながらも、練習の成果はわずかながらも確実に表れてきていた。
 しかし、日向と影山の間にいまだ会話はなく、新しい速攻も成功の気配が見えない。周囲の成長をひしひしと感じるなか、自分だけ前に進めていないという状況に苛立つ日向……全員に変化が見え始めてくる。

以前に続き、
烏野が梟谷グループの合同合宿に参加している回です。

一つ前の話で月島の掘り下げが一旦終わり、
物語の視点が再び日向に戻ってきました。
しかし、日向と影山が必死に挑戦している新速攻は
そう簡単には成功せず、
二人はまた別れて練習に励むこととなりました。
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影山は特に精密さが求められるとあって、
尋常でない集中力も必要なはずですが、
今はまだ成果を出せていないとはいえ
地味な練習をひたすら続けられる時点でもう凄いです。
失敗が続いたなら、
誰でも普段以上に苛立ちやすくなります。
つい感情的になった挙句、
練習でなげやりになってもおかしくないです。
なのに、影山は集中を全く切らさず、
意味のある失敗を続けていました……。
影山の素晴らしさは
バレーの技術だけでなく心の強さでもあるのだと、
まざまざと見せつけられた気になりました。



そして、日向も加わった第三体育館組が熱い!
ここはもう原作を何度読み返しても、
アニメを何度見直しても楽しいシーンです。
黒尾さんと月島、
木兎さんと日向という師弟コンビの会話が
たまらないです。
特に、それに参加させてもらう直前の日向は、
成長著しい烏野の部員の中で
置いてけぼりを食らっていると感じてしまっていて、
彼にしては珍しく負の感情を表に出していましたが、
そこで木兎さんたちにたくさん教えてもらえたことで
息抜きができただけでなく、
現状突破の打開策も得られていたのが
とても良かったです。
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途中で月島が黒尾さんに疑問をぶつけていたとおり、
もし公式の試合でゴミ捨て場の決戦が実現したなら、
学校が異なる二人は戦う相手となるのに、
わざわざその相手を強くするだなんて、
普通はやらないですよね。
しかも元から仲が良かったならまだしも、
この二人の場合、
第三体育館での練習に月島が誘われるまでは
挨拶以外の会話はほとんど無かったようですし。
勿論、黒尾さんが説明したとおり、
彼が月島の練習に積極的に協力したのは
恩師の猫又先生の夢を叶えるためでもあるのでしょうが、
やはり、黒尾さん個人の気質が元というか、
面倒見の良さが理由の一つとしてあると思います。
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それと、黒尾さんはやはりバレーボールが大好きなんだと
改めて強く実感しました。
バレーで出来る事が増えれば楽しい、
技術を身につけて強くなれれば楽しい、
試合で勝てれば楽しい……からこそ、
多くの選手はそれらの「楽しい/面白い」を掴むために、
普段から的確な練習をする必要があるわけで。
黒尾さんの指導を受けた月島にしても、
彼の尖った性格を思えば、
いつもならもっと煙たがったかもしれませんが、
この時は黒尾さんの注意に納得しているようで、
他人に突っかかることが多い彼にしては
珍しいと言えるほどおとなしくそれを受け入れていました。
自分に必要な練習(問題・課題)が分かってきて、
それを地道にこなした結果、
自分の実力として身に付いたのが分かるんですから、
この時はまだバレーに対して素直になれない月島でも
頑張ってしまうようになったのは
当然だったかもしれません。
そして月島がその後もバレーの技術を磨いた先が、
春高でようやく実現したゴミ捨て場の決戦における
「おかげさまで」の言葉に繋がるかと思うと、
自分がそれを言われた黒尾でなくても
感無量になってしまいます。
こういう月島への丁寧な指導もそうですし、
黒尾さんの未来の職業からしても、
彼は幼少期から自分を楽しませてくれたバレーボールに対して
彼自身の人生を使って恩返しをしているように
見えます。

根っからの煽て上手な日向によって
すっかり気分を良くした木兎さんが、
スパイクでのリバウンドを教えた後、
日向が傘のような三枚ブロックを
無意識ながらも見事に利用して
ブロックアウトにしてみせた流れも、
見ていてワクワクしました。

バレーをよく知らない読者/視聴者でも
木兎さんの説明はとても分かりやすいと思います。
その直後にある
木兎さんと赤葦さんの「そんなことない」の会話も
非常に秀逸で、
何度聞いても笑ってしまいます。

月島も日向も、ここで鍛えてもらえなかったなら、
間違いなく春高予選の対白鳥沢戦で負けていた
(もしかしたら対青城戦も危うかった)はずなので、
二人は彼らに足を向けて寝れないと思います。

公式戦で一つでも多く勝つというのが
全ての部の目標である以上、
どうしたって学校別で語られるようになるのは
仕方が無いのですが、
この第三体育館組は
その区切りを無くしたただのバレー好きの集まりという感じが
いつになく強いのが、
最大の魅力だと思います。
本当に面白いエピソードです。



そして、話は合宿最後の試合に移りました。
始まる前に対戦相手を聞いた梟谷の部員たちが、
烏野の名を聞いた途端に嫌そうにしていた点に
烏野の成長を感じられて、
このシーンを見る度にちょっと嬉しくなります。
全国レベルの実力を誇る梟谷の強さを思えば、
まだ各自が成長中のため不安定である烏野が相手となると、
試合での勝利は始める前から確定したようなものです。
実際、梟谷の皆は勝敗に触れていないので、
そこは全く気にしていない(疑っていない)のだと分かります。
でも、誰かが言っていたとおり、
何をしでかすかが分からない烏野との試合では、
心身共に消耗が激しいんでしょう。
「まぁ負けないだろうけど、やりたくない」という気持ちが、
あの一瞬でよく表れていました。

一方、合宿練習を頑張ったご褒美として
バーベキューの準備がなされていると知ったことにより、
喜びの舞いを披露した烏野……!
積極的に踊っている日向たちだけでなく、
少し離れたところで影山も体を動かしているのが
本当に可愛いです。
原作の漫画でこのシーンを初めて読んだ時は
「影山もお肉が食べられると知って喜ぶんだ?!」と
本気で驚いたのが、ちょっと懐かしいです。
影山が、バレーについては
まるで修行僧のような厳しさで彼自身を追い込んでいる分、
たまにこうして年相応の言動を見られる機会があると、
そのギャップがたまらない魅力として目に映ります。
大好きです。



続きはこちら。
【感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第10話:歯車】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-04-14



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2023-04-12 16:47 
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