感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第5話:『欲』 [ハイキュー!!]
テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期の感想です。
今回は以下の話について記します。
第5話:『欲』
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私の推しは青葉城西の及川徹さんです。
原作の漫画は最後まで読み、
アニメも視聴済みですので、
以下の文章では先のことについて触れる可能性があります。
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【テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期】
以前の感想記事はこちら。
第1話:レッツゴートーキョー!!
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-18
第2話:直射日光
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-19
第3話:“村人B”
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-19-1
第4話:“センターエース”
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-20
第5話のあらすじはこちら。
合宿二日目は音駒との対戦から始まる烏野。昨日は2戦とも負けているが、力を出し切れば十分戦えるはず、と烏養は話す。日向と影山にとっては久しぶりの音駒戦。相手コートには初めて対戦する194cmという長身のリエーフの姿があった。リエーフから宣戦布告された日向が闘志をみなぎらせて試合に挑む。
引き続き、合同合宿のお話でした。
この回は未だに、
漫画でもアニメでも息苦しさを強く感じます。
それはきっと、日向と影山それぞれの気持ちが
痛いぐらいよく伝わってくるからでしょう。
まず大前提として、
変人速攻の際に日向が目を開けてもいいか否かについては、
私も影山に同意します。
できるかどうかも分からない
(という言い方は日向に考慮したものであって
ぶっちゃけて言えば「できそうにない」)事を、
春高予選を数か月後に控えた今から始めるのは、
あまりにもハイリスクです。
結果から先に言えば、
日向と影山は周囲の助言を受け、
少し手直しした上で短期間で見事に成功させますけれど、
普通であればまず無理だというのは
誰の目にも明らかだと思います。
特に日向の場合は、
サーブ、レシーブ、スパイク、ブロック……など
バレーの基礎的な技術がまだ身に付いていないので、
それらがある程度できている上で新たな事に挑戦する
烏野の先輩たちとは
状況が大きく違うんですよね。
日向には変人速攻以外にもやらなければならない事が多く、
できもしない事に貴重な練習時間を多く割くのなら、
これまでの変人速攻に磨きをかけたり
基礎的な練習により励んだりしろというのは、
至極真っ当な意見です。
言っている内容が正論である上に、
それを発した影山が冷静だったとくれば、
菅原さんも烏養コーチも彼に賛同するのは当然です。
烏野の戦力の一つとして日向を見るならば、
彼の希望(新たな挑戦)についてはとりあえず置いておいて、
得意とすることを伸ばしながら能力の底上げを望む方が、
烏野のためになると思います。
しかしそれでは、
そう遠くない未来において日向の存在意義は確実に薄れ、
最悪の場合、失われてしまうかもしれません。
バレーを本格的にやるには向かない小柄な体格に、
知識が無く、基礎的な技術もまだまだ未熟で、
やる気と根性だけで突っ走るしかない日向の唯一の武器が、
変人速攻です。
しかし強豪校を相手とした試合では、
変人速攻への対策が早々に練られてしまい、
総じて途中から通用しなくなりました。
日向が無名の状態でこうだったんですから、
インハイ予選での彼の活躍によって
「烏野の10番」の名がそれなりに知られた今後は、
変人速攻がより効かなくなるのは明白です。
そして烏養コーチが
試合の途中で「変人速攻を使わない」と判断すれば、
元々セッターとして優秀な影山はそのままコートに残される反面、
それ以外で他の部員に劣る日向はお役御免となるでしょう。
日向自身が誰よりもそれを痛感しているからこそ、
今、猛烈に焦っているんですよね……。
自分が今、危機的状況にあるのだということを
日向が強く実感しているのは、
辛い現実がよく見えている証なので、
そこは高く評価されるべきです。
しかし、日向の望みを実行するか否かは別問題なので、
烏野というチーム全体のことを優先した途端に、
「今はそれをやる時じゃない」となるのは
自然の流れだと思います。
それが、私にはとてももどかしかったです。
それにしても、「できたら凄い」ことを
「必ずできる」「やってみせる」と考える日向は
重圧を感じる余裕も無く、
ただただひたすら頑張るんですよね。
なんだかもう、こういう前向きな気持ちでいられる時点で、
もう半分以上は「できている」気がします。
日向と影山が取っ組み合いの喧嘩をするのは
ここが最初で最後だった気がします。
尤も、ハイキュー!!では彼ら二人に限らず
誰かが喧嘩をするシーンがまず無いですし、
彼らの場合は絶対に譲れないこと同士の衝突で、
言わばこれも心と心の接触なので、
寧ろ本気で喧嘩ができるようになったのは
逆に微笑ましいと思えなくもないのですが……。
日向も影山も真剣にぶつかったからこそ、
それを目の当たりにした谷地さんは
心底怖かっただろうと思います。
あの時、問答無用で二人を黙らせられる田中さんがいて、
本当に良かったです。
そうそう、合宿からの帰りの車中にて、
烏養コーチがぼんやりと
祖父の烏養元監督が退院する旨を口にしているのも、
大きなポイントでした。
日向のこれからの活躍は
烏養元監督の指導を受けた影響がとても大きいのを思うと、
行き詰った早い段階で彼と出会えたのは
彼のバレー人生を語る上で大きな幸運だったと
言えるはずです。
それと、ボールを追うのに夢中になった日向が
旭さんと接触して以降、
旭さん自身も、それ以外の烏野の部員も、
ガツガツとした日向の貪欲な向上心に触発されて、
更なるやる気を見せていたのが
大変良かったです。
それまで各々がぼんやりと抱いていた危機感が、
相手チームからではなく、
味方からの刺激で煽られたというのが、
とてもハイキュー!!らしかったです。
未熟な主人公の影響力が凄い点も、
いかにも少年誌らしくて良いと思います。
次回は、道を模索していた日向と影山が
それぞれ別の人物から助言を受けるのが見どころです!
私にとっては推しキャラの貴重な登場シーンも
注目ポイントです。
及川さん!!!!!
続きはこちら。
【感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第6話:テンポ】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-26
あぁ……及川さんがぽんこつ可愛い。
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2023-02-25 22:49
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