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感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第2話:直射日光 [ハイキュー!!]

テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期の感想です。
今回は以下の話について記します。
第2話:直射日光
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私の推しは青葉城西の及川徹さんです。
原作の漫画は最後まで読み、
アニメも視聴済みですので、
以下の文章では先のことについて触れる可能性があります。

関連記事
【ハイキュー!! 記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/HQ

【テレビアニメ「ハイキュー!!」第2期】
初回の感想記事はこちら。
第1話:レッツゴートーキョー!!
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-18



第2話のあらすじはこちら。
 圧倒的な経験不足に悩む烏野のもとに舞い込んだ、音駒の監督・猫又からの合宿のお誘い。大喜びしたのも束の間、学生である彼らの前には期末テストという大きな壁が立ちはだかる! 赤点組は日向・影山・田中・西谷……烏野に欠かせないこの四人も連れて全員で東京へ行くべく、チーム一丸?となって試験勉強に取り組む一方で、マネージャーの清水も新マネージャーの勧誘に奔走していた。
 春高、そしてその先を目指して本格的に動き始める。

マネージャー候補の谷地さんが登場しました!
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ハイキュー!!に出てくるのは男子ばかりである上に、
烏野の紅一点の潔子さんは
簡単には手が届きそうにない高嶺の花だったので、
もっと普通の女子キャラを新たに投入して
作品のテコ入れを図るのは、
連載が長期になると確定した時点で必須だったはずです。
でも、主要人物に非常に近い立場の女子の追加となると、
一部の熱心なファンの不興を買うのは必須でしょうから、
キャラメイクは相当難しかったと思います。

谷地さんの場合、見た目も声もとても可愛らしい上に、
勉強ができて、デザインのセンスに優れている
(しかも実は行動力もある)という長所が目立ちますが、
・バレーには全く詳しくないが積極的に学ぼうとしている
・思い込みが激しく、挙動不審な言動をする
・恋愛要素は皆無
という設定が上手く作用した結果、
彼女もファンから愛されるキャラになりました。
特に、三つ目の影響は非常に大きかったでしょう。

本来は、二次元のキャラクターを相手に
ガチ恋も何も無いのですが、
推しキャラに恋人や結婚相手がいると公式で判明するのは
一部のファンにとってはとても辛いことです。
恋愛が主題だったり、
それに準ずる人間関係が深く描かれる作品だったりするなら
まだしも、
そこに重きを置かない作品であれば、
恋愛要素をばっさりと排除する
(入れたとしても軽く済ませる)に越したことは無いと
私は思っています。

ハイキュー!!では、
作者の古舘先生や担当の編集さんが
おそらく徹底して心がけていたのでしょうが、
潔いと思えるほど主要人物の恋愛の描写がありません。
一部の他校には恋人がいる生徒がいたものの、
グッズが常に販売されるような特に人気のキャラは、
彼らが大人になった未来を含めて、
恋愛要素が皆無でした
(田中先輩以外は結婚もしていないのが凄いです)。
強いて挙げれば、
潔子さんに憧れる田中先輩と西谷先輩の言動が
それに当たるのかもしれませんが、
あれはもう最初からお約束のネタとなっていたので、
いちいち目くじらをたてるファンはいなかったでしょう。
また、この先の話において、
どうやら恋人に振られたらしいと判明する及川さんの件は、
その言葉通り過去でしかなく、
しかも甥っ子からの暴露だったので、
ファンが受けたダメージは小さかったと思います。
そして道宮さんや叶歌ちゃんの場合は、
その感情は完全に恋!だったものの、
彼女らの相手である大地さんや田中先輩は
一方的に思いを寄せられただけで、
彼らの気持ちが彼女らに向かうことはなかったので、
恋愛としては成立しませんでした。

谷地さんの設定や描かれ方を見ていると、
作者によるファンへの配慮を強く感じます。
谷地さんがいわゆる「夢女子」の敵にならない存在として
作られたのは、
烏野のキャラ人気だけでなく、
作品全体の人気も保つためという狙いがあっただけでなく、
ファンの感情を不必要に煽らない優しさでもあると
私は考えています。
作中では
谷地さんが日向や山口と親しく会話をするシーンもありますが、
私は許容範囲内だと思いました。
(ただ、あれですら許せないという人もいると思います)

キャラの恋愛や結婚に関する設定、エピソードは、
驚く程度で視聴者(読者)の感情が治まるのなら
まだ良いのでしょうが、
推しに関係してくると気持ちが大きく萎えますよね。
そのキャラを好きな気持ちは変わらないけれど、
「もういいかな……」と思うようになったり、
本当にキャラや作品から離れてしまったりすることも
決して珍しくないので、
キャラメイクや話の匙加減は本当に難しいと思います。
上記のとおり、
ハイキューでは恋愛要素が徹底して省かれているので、
私は今日も妄想する楽しみに浸れています。
ありがとう、ハイキュー!!
ありがとう、独身の及川さん!



さて、今回のもう一つの見どころは、
試験勉強に励む日向と影山たちの姿でした。
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高校生にあるまじき勉強の出来なさっぷりは、
漫画やアニメ特有の誇張表現でしょうが、
皆が出した珍回答の面白さは、
子供だけでなく大人にも通用するものだったと思います。
特に「鬼の目にも金棒」は、
一枚絵の衝撃が凄かったです。
(尤も、今回最も衝撃だったイラストは、
潔子さんが部員勧誘用に配ったチラシの絵ですが……)

少し先の未来において
日向も影山も外国で生活するようになり、
その土地の言葉で普通に会話ができているのを思うと、
勉強で苦労していたこの頃が
特別な時間だったように思えてなりません。
未来の二人は
必要に迫られたからこそできるようになったのでしょうが、
そんな彼らには
「本当に大人になったんだね」と感慨深くなりますし、
今の彼らには
「未来では大丈夫そうだから、今はとりあえず頑張って」と
応援したくなります。

勉強の出来なさでは西谷先輩も負けていないようですが、
未来の彼が国内外を自由気ままに旅をするなら、
最低でも英会話ぐらいは堪能でないと
不便極まりないと思います。
学校での勉強は試験の為のものだから
西谷先輩もやる気が起きないだけで、
好きなことなら努力を惜しまないだろうと思うと、
やる!と決めたら一心不乱に頑張るのかなと想像しました。

菅原さんが感心していたように、
日向のコミュニケーション能力は非常に高いですが、
影山もぶっきらぼうではあったものの
谷地さんに対して最低限の礼儀を見せていたのは、
ちゃんと評価したいです。
影山には年の離れたお姉さんがいることもあって、
女性に慣れていないわけではなく、
愛想が無い性格が言動に出ただけというのが
ポイントだったと思います。



次回は、その谷地さんに更に焦点が当てられます!
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何をやるにも消極的だった彼女が、
日向の影響により優れた行動力を見せるところが、
視聴していて気持ちが良いシーンなので、
見るのが楽しみです。



続きはこちら。
【感想@アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第3話:“村人B”】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-19-1



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2023-02-19 17:38