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アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第28話:変わる景色*ネタバレあり [アニナナ感想]

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」第2クール
第28話「変わる景色」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。
私の推しはTRIGGERの八乙女楽くんです。
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アイドリッシュセブン Third BEAT! 8 (特装限定版)(Blu-ray)

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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコフィルムワークス
  • 発売日: 2023/02/24
  • メディア: Blu-ray

関連記事
【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/i7

アニナナ3期 第1クール初回と前回の感想記事はこちら。
【第1話:星を覆う雲】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07
【第27話:引力】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-07



第28話のあらすじはこちら。
https://idolish7.com/aninana/
 『Friends Day』でのライブが反響を呼び、IDOLiSH7とTRIGGERは「MOP」で3位を競うほど人気を増した。1位のRe:valeは後輩に舞台を譲るため辞退を表明するが、2位のŹOOĻも辞退したことで流れが変わってしまう。

これまでの話でも
アニナナはアイドルアニメらしからぬ話で
私たち視聴者の心を激しく揺さぶり、
たくさんの感動と興奮を味わわせてくれました。
しかし、あの「ベランダ事件」がとうとう描かれる今回は、
3期放送の決定を知った時から予想していたとおり、
思わず「アイドル……アニ……メ……?」と
疑ってしまうような内容で、
面白いと同時に辛かったです。
もう本当にしんどい!!



副題そして和泉一織くんの予言通り、
Friends Dayの終了から一夜が明けると、
IDOLiSH7を取り巻く世界が変わっていました。
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既に寮の場所を一部のファンに知られていたせいで、
七人が外に出られないほど
寮の前には人が屯していました。
TRIGGERファンらしき女性の三人組から
名指しでお礼を言われた七瀬陸くんが、
満足げに微笑んでいましたが、
その様子からは今の状況を理解していない危うさが
伝わってきて、
見ていてちょっとひやっとしました。
もしもあのまま陸くんが前進し、
ファンの群れに向かって手を振ったらどうしようかと
懸念もしそうになりました。
とりあえず今回は大きな問題は起こらずに済んだので、
幸いでしたが……
ああして大勢のファンが同じ場所で長時間も集ったり、
その一部が感情に任せて大声を発したりしたのでは、
そのうち近所から苦情が寄せられるのは明らかで、
油断はできなかったです。

これはアプリ第4部のシナリオにも関わることですが、
既に人気アイドルになっているIDOLiSH7にとって、
寮の引っ越しは、
済む場所を変えるだけでは解決しない問題です。
既に収入面ではそれぞれが容易に独立できるため、
また七人で同じ建物に住むのか否かという選択を
まず強いられます。
誰か一人でも「自分は一人暮らしをしたい」と望めば、
今の寮生活は過去のものとなるでしょう。
特に最近は、同じ寮の中で寝起きしていても
SNSで他のメンバーの近況を知ったり、
メモを残すことでしか交流が成せなかったりと、
皆がすれ違うばかりだったのを思うと、
たとえ近所でも別の建物で暮らしていけば、
今以上に会えなくなるのは想像に難くないです。
デビューする前や直後の頃は、
ひたすら上を目指すだけで良かったけれど、
いざそこまで到達すると、
思ってもみない弊害に悩まされる羽目になるのは
現実と同じでした。



絶対王者のRe:valeは
MOPの途中経過でもずっと一位の座にいましたが、
千さんの提案により、
今回は後進に譲ることにしました。
他の誰かから頼まれたり強いられたりしたわけではなく、
千さんが自主的に切り出したというのが
まず良かったですし、
それを聞かされた百さんと岡崎さんが快く了承したのも、
素晴らしかったです。
何より、千さんの言い方がとてもスマートで、
年上の先輩らしい余裕と格好良さが伺えたので、
「さすがRe:vale!」
「さすが千さんと百さん!」
「さすが岡崎事務所!」と思いました。

二人のいちゃいちゃも凄かったですね……。
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これをまともに見られる岡崎さんは凄いww
私は赤面してしまいました。
是非もっとやってください。



だからこそ、Re:valeのMOP出場辞退を逆手に取り、
賞レースにおけるMOPの格を著しく下げることで、
それに参加するIDOLiSH7とTRIGGERの価値を下げようとした
月雲了さんのやり方には、
不快感を覚えると同時に、
悔しいけれど「上手いな」と思いました。
了さんの命令により
ŹOOĻもMOPを辞退する羽目になったというのに、
狗丸トウマくんだけが了さんを問い詰めて、
他の三人は我関せず……といった態度だったのは、
とても残念でした。
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そしてŹOOĻもMOPを辞退したという報は、
了さんが意図的に書かせた嘘の煽り記事により、
再度のTRIGGER叩きに繋がってしまいました。
陸くんがFriends Dayで発揮した訴求力のお陰で
IDOLiSH7だけでなくTRIGGERも
かつてのような絶大な人気を取り戻しつつあっただけに、
こうなったのは私も悔しかったです。
特に、TRIGGERの痛車をたまたま見かけたことで
反射的に喜びを露わにした若い女性や
それを車中で知って嬉しそうにしていた三人の姿が
とても素敵に描かれていた分、
姑息で容赦のない妨害工作をする了さんと、
それによりあっさりと手の平を返す世論が、
恨めしかったです。
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しかし、そこで諦める彼らではありません。
小鳥遊社長の助言を受けたIDOLiSH7は、
疑惑を持たれたからこそ真摯にやろうと決めます。
勿論、TRIGGERもこんなことで屈服するはずはなく、
更に意思を固めて闘志を燃やします。
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そして、それぞれにMOP用の新曲が与えられました。
IDOLiSH7が「ナナツイロ REALiZE」、
TRIGGERが「DAYBREAK INTERLUDE」です。
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特に後者は、作曲家が
「音楽シーンで一時代を作り上げた作曲家」だそうで、
子供の頃にTM Networkが好きだった私は
顔がにやけてしまうのを抑えられませんでした。
その作曲家がTRIGGERに感動したという設定も、
大変嬉しいものでした。



アニナナ3期の物語は佳境に入り、
どんどん進んでいきます。

Bパートは、棗巳波くんと六弥ナギくんが
雑誌の取材で撮影・対談をするシーンから始まりました。
当初こそ和やかな雰囲気で進められていたものの、
巳波くんが痛烈な皮肉を交えながら、
ノースメイアの王政と王族について語り出すと、
ナギくんの顔が急に強張りました。
口調も、以前の記者会見に挑んだ時の彼のようで、
迫力がありましたね。
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この時の巳波くんは、ここぞとばかりに
ナギくんに喧嘩を売っていました。
さすがのナギくんもたまらず反論しますが、
結局、軍配は、
言うだけ言った巳波くんに上がったようなものでした。

そしてナギくんは、
「Sakura Message」の歌詞には暗号が秘められており、
その内容は自身への脅迫であることを知ります。
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衝撃的な事実は「ショートコント」での誤魔化しも効かず、
ナギくんは呆然とします。
今まで見たこともない顔で驚くナギくんには、
私もびっくりしました。

「Sakura Message」の暗号については、
アプリ第3部の感想記事で既に触れていますので、
今回はその部分を転載します。
【感想「アイドリッシュセブン」第3部】
第20章:見据えて未来だけ――
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-01-12
まず、冒頭の歌詞に注目します。
「たった二文字だけでいいかも
 だけど言葉 迷い探したよ
 一週間後にまたその先の音 書き足して…」

ここで大事になるのが、
具体的な数字が含まれる二つの単語です。
・二文字→2
・一週間後→7

漢字を読みに準じた音数とした上で、
歌詞のそれぞれの行の七つ目の言葉から
二文字ずつ抜き出していくと、こうなります。
(小書き文字の「っ」は省く)
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サクらはるキをひ閉じ地にしたから言うコトき消
 ↓
さくらはるきをひとじちにしたからいうこときけ
 ↓
桜春樹を人質にしたから言うこと聞け


問題が発生したのはここだけでなく、
別の場所でも起きていました。
了さんの言動に我慢できなくなったトウマくんが、
彼に内緒で百さんと密かに会い、
今後の計画の一部を伝えます。
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しかし、悪いお友達を連れた了さんの登場で状況は一変し、
トウマくんを庇った百さんは自宅へと連れていかれました。
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咄嗟に嘘を吐いてトウマくんを守った百さんには、
感動と感謝ばかりが募りますが、
できればもっと彼自身を大事にしてほしいです。
百さんがここまで顔を引き攣らせたのは
初めてではなかったでしょうか。
こんなことを続けていたら、
いつか本当に不慮の死に遭うのではないかと、
私もはらはらしました。
本当に命の危機に瀕した時に
これだけ危なっかしい行動を迷わず取れるのなら、
千さんが普段から過剰に百さんを心配するのは
無理もない話です。



百さんは、了さんの部下に連行される形で
自宅マンションの部屋に戻りました。
室内の電気は点けられないままという状況のせいで、
ここからは画面が終始暗く、
視覚では非常に分かりづらいのですが、
百さんはガチで危険な状態でした。

そんな中、百さんからの問いに答える形で、
アイドルを嫌う理由を苦々しそうにまくし立てた了さん。
案の定、それはとても身勝手な内容で、
私も了さんにただただ呆れるばかりでしたが、
いわゆる推し活をしている人なら
誰でも抱きがちな不満だとも思えました。
了さんの場合、特に根に持つ性格であるのと、
悪い意味で自身の感情にとても素直であり、
思いついたことをすぐに実行に移せる環境に
身を置いていたのが
問題でした。

百さんに激怒している了さんは、
奪った彼の携帯電話をベランダの外から落とし、
彼の死に方はこうだと示しました。
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ここに来て本気モード全開の了さん。
ガチでヤバい人というか、
絶対に怒らせてはいけない人が怒った感があって、
この先の展開を知っている私でも
ここはかなり怖かったです。
了さんが、自身を裏切った百さんを懲らしめることに
もう迷いが無く、手段も選ばなくなっているのが
本当に恐ろしかったです。
本編の最後でずらりと並ぶお酒の瓶が映された時は、
私も思わず「あぁ……」と声を漏らしてしまいました。



非常に大変な状況ですが、
次週は更に十龍之介くんの怒りが爆発します。
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龍之介くんは、作中の主要人物の中で
最も温厚だと言えるほど優しい性格の人物ですが、
そんな彼が珍しく
(というか、ここまでなのは初めてというぐらい)
激しい怒りを露わにします。
好きなキャラクターの意外な面を見れるのは、
通常であれば嬉しいことですが、
さすがにこれは「楽しみ」とは言えません。
でも、視聴しないという選択肢は無いので、
次も心して観る予定です。



続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第29話:掻き混ぜ零れゆく*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-22
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覚悟はしていたとはいえ、色々としんどいです。
心がもたない……。



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2023-02-13 20:11 
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