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感想:NHK朝ドラ「舞いあがれ!」第18週:親子の心*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第18週:親子の心
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1 NHKドラマ・ガイド

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  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/09/26
  • メディア: Kindle版

「舞いあがれ!」の初週と前週の感想記事はこちら。
【第1週:お母ちゃんとわたし 】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-10-07
【第17週:大きな夢に向かって】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-01-27-2



第18週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/maiagare/
 菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)から依頼された航空機用ボルトの試作品の品質試験に挑む舞(福原遥)。試験結果を待つ一方、うめづでは貴司(赤楚衛二)が短歌賞を受賞したことを祝う会が開かれる。貴司は勝(山口智充)、雪乃(くわばたりえ)に対し感謝の言葉を述べる。さらに、久留美(山下美月)が婚約したことを報告し、うめづのお祝いムードはさらに高まる。
 そんな中、めぐみ(永作博美)は店に居合わせた悠人(横山裕)の様子が気になる。

この週も色々なことが起きました。
舞ちゃんと貴司くんの関係に
IWKURAの航空機部品の試験製造、
久留美ちゃんの婚約、悠人くんの仕事……と
見どころが満載だった分、
ちょっと散漫な感じがしたのは否めませんが、
それは仕方が無かったかなと思えています。

まずは、舞ちゃんと貴司くんについて。
デラシネは、貴司くんが働き出したことで、
舞ちゃんにとっての第二の家になっていました。
それは勿論、貴司くんがそこにいるから……でしょうが、
舞ちゃんはそれを全く自覚していないようなのが
ちょっと歯がゆいです。
前にも書きましたが、
そんな舞ちゃんを大事に思っている貴司くんもひっくるめて、
私も好ましい気持ちで見守っています。

舞ちゃんがちょっと鈍かったり、
貴司くんが彼女に優しすぎたりするせいで、
もしも本当に二人が恋人になるとしても、
何か大きなきっかけがないと難しいよねと思っていたら、
次週予告に貴司くんを慕う女性が出ていたようで??
貴司くんの方からアプローチするのは
彼の性格的に難しそうなので、
新たな女性の登場に触発された舞ちゃんが焦り、
積極的に動く展開になればいいなと期待しています。

話は少しずれますが、
デラシネの庭が凄く良いので、
貴司くん込みで私もあの庭に遊びに行きたいです
ジブリ感がある雰囲気が、とても素敵です!
狸の可愛らしい置き物が、
実は貴司くんが旅行先で助けたタヌキが化けたもので、
彼を密かに見守っているのではないかと、
かなりファンタジーな想像が無理なくできる点も
好きです。



IWAKURAの仕事については、
無難なところに落ち着いたなと思いました。
特殊なボルトの試験製造のテストに成功して
菱崎重工から飛行機の部品製造への特化を持ちかけられた際は、
それを断っためぐみさんに対して、
また舞ちゃんがお父さんの遺志を理由にして
熱く反対するかと思ったので、
そうでなかったのが意外でした。
お父さんの夢の内容も、
それを継ごうとした舞ちゃんも素晴らしいですが、
経営者の家族として現実を見るのは凄く大事なので、
それができるようになった舞ちゃんには
成長を感じました。



次は久留美ちゃんについてです。
この週は、彼女の話が一番辛かった……。

まず、八神先生が場の空気を読めない人というか、
ちょっと無神経な人であるようなのが露呈したので、
私は週の始めの彼の再登場時から
「何? この人……」と戸惑ってしまいました。
しかも久留美ちゃんも久留美ちゃんで、
知り合いが一堂に会しているからこそ
あの場に婚約者を連れてきてお披露目をしたのでしょうが、
貴司くんのお祝いの場を実質的に奪ってしまったのは、
いくら幼馴染みの仲でもいけないことだと思います。

そして、問題だった両家の顔合わせ。
佳晴さんが久留美ちゃんを大事に思っているというのは
よく分かりました……が、
やることなすこと全てがずれていて、
目も当てられませんでした。
佳晴さんは久留美ちゃんのために、
自分が自然でいられる行きつけの喫茶店を選んだと言いましたが、
結局のところ彼自身のためですよね。
ラグビーの話をする云々についても、
圭子さんが唖然とするのも当然なほど意味不明でした。
佳晴さん自身が言っていたとおり、
「ドーベルマン望月」と称された過去しかない彼は、
未だにそれを心の拠り所としています。
今回も、それ以外では他人と対等になれないため、
自分の価値を少しでも高めるために
過去の栄光を持ちだそうとしたらしいですが、
言われる側の圭子さんにしてみれば、
初対面の相手に、
何の興味もないラグビーの話で
しかも何十年も前の自慢を披露されても、
「あ、そうですか」で終わるのは当然です。
逆に、自分らに話したいこと、自慢できることは
それしかないのかと受け取られてしまった結果、
笑われて馬鹿にされることも珍しくないのに、
佳晴さんはそういうことに思い至らず、
娘を口実にして自分の保身ばかりを気にしていたのが、
見ていて非常に不快でした。
本当に娘のことを思っているのなら、
慣れない料亭に頑張って行って、
大恥をかいてきてほしかったです。
本当に、両家の顔合わせの場として
佳晴さんがあの喫茶店を指定した時点で
全てが終わっていました。

佳晴さんが圭子さんの足にしがみついて
彼女を出ていかせまいとしたシーンも、
見ていて不愉快極まりなかったです。
いつ圭子さんが転んでしまうのではないかと
見ていてハラハラしましたし、
結果的に彼女のお尻のアップが長々と映されたのも
見ていられなかったです。
あの撮り方は、
圭子さんを演じた羽野晶紀さんに対して失礼でした。

圭子さんの言葉は確かに厳しかったものの、
その内容はごく普通のことでしたし、
あの場にちゃんとした格好で来てくれた時点で
誠意は見えました。
いくら佳晴さんが必死だったとはいえ、
その着物を乱す行為
(+転ばせる危険性があった行為)をした彼の方が、
本当にあり得なかったです。

八神先生なりの配慮が決定打となり、
久留美ちゃんは彼と破断しましたが……
彼女が佳晴さんを捨てられない以上、
こうなるのは必然だったのかもしれません。
この先、久留美ちゃんは、
佳晴さんが彼らしくいられる相手の人と
結ばれるのかもしれませんし、
一人で彼の面倒を見続けるのかもしれません。
それが良い事なのか悪い事なのかは
私には分かりませんが、
少なくとも彼女はそれを最優先としたいようなので、
当人がそれで満足するなら良いと思います。



最後は悠人くんについてです。
ここのところずっと物憂げな様子だった悠人くん。
まだ浩太さんが生きていた頃は、
彼の生意気な態度が目に余ったせいで、
私も「リーマンショックで痛い目に遭えばいい」と
失礼なことを思っていましたが、
彼が今でも繊細な性格をしていて、
不器用ながらもちゃんと優しい人なのだと分かり、
そして母親の提案に乗った形とはいえ
家業の工場の危機を救った件は
私の中で大きかったです。
できればあのまま最後まで突っ走ってほしかったけれど、
さすがに難しいようです。

時代の寵児だと過剰に持て囃された分、
今回の失墜は相当なものになるでしょう。
でも、彼がここまで頑張ってきたことは事実なので、
そこは正当に評価し続けたいです。



気付けば、この物語もあと二か月弱で終わるんですね。
夢を失った舞ちゃんが次にどう進むのかも含めて、
また以前のように続きが楽しみになっています。



続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「舞いあがれ!」第19週:告白*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-02-10



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2023-02-04 12:10 
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