さくらもちモチ

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第17話：逆転の一手*ネタバレあり　[アニナナ感想] [編集]

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」
第17話「逆転の一手」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。
私の推しはTRIGGERの八乙女楽くんです。

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第17話のあらすじはこちら。
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　八乙女事務所を守るため、宗助はTRIGGERとの契約解除を決意。だが、TRIGGERを名乗ることと既存曲を歌うことは許可した。その想いを受けて、天たちは3人だけで活動を続け、再びゼロアリーナを目指すと誓い合う。

TRIGGERのメイン回でした。
様々な出来事が紆余曲折の末に解決していく
この第3部の中でも
今回はTRIGGERが大きな転機を迎えるとあって、
三人の心の動きなどが
とても丁寧に描かれていたと思います。

Aパートの冒頭では、
TRIGGERの三人が突然の契約解除通告を受けて
激しく動揺し、怒りも露わにしていました。
三人がこれほど負の感情を表に出すことは
今まで無かったと思うので、
「こんな顔をする時もあるんだな」と
その意外性に対してしみじみと感じたと同時に、
それほど彼らは
今までの仕事に対して常に真剣に取り組み、
TRIGGERというグループや、自分以外の仲間を
深く愛して大事にしていたのだということが分かって
嬉しくなりました。
作画も良く、三人の鬼気迫る表情は
臨場感があって素晴らしかったです。

負の感情と言えば、
その後にテレビ局の廊下で
TRIGGERがŹOOĻと鉢合わせをしたシーンは、
冒頭以上に見応えがありました。
デビュー以降、
日本のトップアイドルとして常に先頭を走り、
多くの賞賛を浴び続けてきたTRIGGERの人気が、
現在、急落しているのは、
誰の目にも明らかです。
おとなげなくTRIGGERを煽ったŹOOĻの言葉は、
その少し前の三人が相手だったなら、
酷い屈辱を与えていたかもしれません。
でもその時のTRIGGERは、
確固たる自信と信念が心の盾となって、
ŹOOĻの悪意ある言葉をぴしゃりと跳ね返し、
逆に彼らを打ち負かしてもいました。
特に、この時の九条天くんは
むちゃくちゃ怖かったです……！

しっかりと覚悟して腹も括った上に、
頼もしい仲間が共にいるという自覚を持つ天才が
本気で怒ったんですから、
亥清悠くんが負かされたのは当然でした。
気構えが全く違うので、
はなから勝負になっていなかったです。

その悠くんは、
精神的にまだ未熟で、人として駄目なところが
逆に魅力になっていました。
楽屋でわんわん泣いているシーンがかわいくて、
私もつい笑ったほどです。

あんなふうに天くんに真顔で凄まれ、威圧されたら、
誰だってショックで泣くと思います。
悠くんは自業自得とはいえ、少し可哀相でもありました。

本当に本当に、天くんは凄いです。
上記のとおり、
私は楽くんのことが一番好きなので、
彼の強い言葉も大好きなのですが、
天くんの言葉は真理をずばり突いてくることが多く、
聞いているとはっとさせられます。
人として深く尊敬するばかりです。
現実の世界でも通用するほど
芸能人としての矜持や信念が実に素晴らしいです。



話を戻します。
芸能界に入った理由を三人で打ち明け合い、
初心に返ったところで、
これからについての意思を改めて再確認したTRIGGER。
やはりアイドルとして今後も活動し続けたい、
この三人でTRIGGERとして共に歩みたいとの望みが
共通であるとの認識を各々が持ったのは
感動的な流れでした。

言葉の受け取り方の違いで迷いこそ出たものの、
十龍之介くんの呼びかけがきっかけとなった後は、
自然に、しかも即座に答えを合わせて
きっぱりと決意を固めたあたりは
見ていて「さすがTRIGGERだ」と感嘆しました。
嬉しかったです。
TRIGGER大好き。



台詞での詳しい説明は無かったものの、
店名が印刷された箸袋が映されることによって、
姉鷺さんが運んできた美味しそうな天ぷらそばが、
実は八乙女社長の元奥さん
（楽くんのお母さん）からの差し入れだと
さりげなく分かるのも
良かったです。
加えて、このシーンでは、
八乙女社長と小鳥遊社長には今も交流があり、
いざという時に相談できる間柄なのだと判明しました。
とはいえ、八乙女社長の気難しい性格からして、
ちょっとした悩みで小鳥遊社長に連絡を取ることは
まずあり得ないので、
この時の彼はそれほど切羽詰まっていたのだという証にも
なっていました。



上記でも少し触れた、
TRIGGERのテレビの音楽番組への出演について。
普段から深い親交があるIDOLiSH7との会話は、
事務所からの独立を明かす前と後で二度ありました。
特にTRIGGERの三人については、
それぞれの時の感情の違いを
作画や声で表す必要があり、
色々と難しそうで、
制作スタッフさんはさぞや大変だったでしょう。
実際、ここは演出も含めて
随分と繊細に、丁寧に作られていて、
私もTRIGGERのいちファンとして
見ていてとても嬉しかったです。
ありがとうございました。

今回もBパートでTRIGGERの新曲の歌唱があり、
スタッフクレジットが流れるEDも兼ねていました。
聞き始めてすぐに「あれ？」と思ったのですが、
この「願いはShine On The Sea」は
歌の部分を録音し直していますよね？？
（確認していないので、違っていたらすみません）
前回の龍之介くん一人の歌唱も良かったですが、
三人での歌は更に素晴らしくて、
「やっぱりTRIGGERの曲は三人で歌わないと！」と
当たり前のことを改めてしみじみと思いました。



TRIGGERが八乙女事務所から独立する報告を
いきなり聞かされたファンは、
多大なショックを受けたようです。
テレビの音楽番組のカメラを介してとはいえ、
本人がファンに向けて直に発したのは、
厳しい現状を踏まえれば唯一の幸いであったものの、
ずっとTRIGGERを信じて応援し続けたファンにとっては
不安な出来事が続いた末にこれですから、
とても辛いことだったでしょう。
現実を受け止められない人もいたはずです。
最後にあった紡ちゃんによるナレーションの声も、
悲しさや淋しさが滲んでいるようでした。

でも！！
八乙女事務所という高くて立派な下駄を脱いで
ゼロもしくはマイナス状態から這い上がっていくのは
きっと楽しいことでしょう。
TRIGGERには、それを成せるだけの確かな実力が
ちゃんとあります。
どんなことを言われても歯を食いしばり、
顔をしっかりと上げて前を向く彼らが
これからも精一杯頑張っていくのなら、
私も温かく見守って応援していきたいです。
「野良TRIGGER」上等！
ミューフェスの出番を控えて舞台袖で待機している時に
三人が明るくハイタッチをしたシーンは、
ソシャゲのシナリオを既に読んでいるせいで
それがあると事前に知っていても
感動で涙がこぼれました。
とてもとても……とても良かったです。

八乙女事務所を辞めて
TRIGGERについていくと決めた姉鷺さんも、
凄く凄くチャーミングで格好良かったです。
報酬は出世払いだそうですが、
姉鷺さんの敏腕ぶりはTRIGGERもよく知ることなので、
いつか本当にドーンと賞与が贈られることを
期待しています。



アニメとして久し振りに第3部のシナリオに触れて、
私はやっぱりTRIGGERのことが大好きだと
強く強く実感できています。
アニナナありがとう。
大好きです！



続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第18話：Dear Butterfly*ネタバレあり】
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