感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_19(シェリプラス2022年11月号掲載)*ネタバレあり [ギヴン]
シェリプラスで連載中の漫画「ギヴン」の感想です。
今回は、以下の号について記します。
・柊mix_19(シェリプラス2022年11月号掲載)
以下の記述にはネタバレを含みます。
ギヴン(8)【電子限定おまけ付き】 (ディアプラス・コミックス)
- 作者: キヅナツキ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2022/10/07
- メディア: Kindle版
「ギヴン」にハマった際の記事
【感想@テレビアニメ「ギヴン」第9話 冬のはなし】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-05-30
前回の記事
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_18】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-08-06-2
柊くんたちのライブが、いよいよ始まりました。
立夏くんの手を借りて完成した由紀くんの遺作が、
新曲としてファンの前で初披露となり、
その曲を初めて耳にした真冬くんが、
そこに今でも由紀くんがちゃんといることと、
立夏くんの思いにも気付くという
非常に感動的な内容になっていました。
この作品は隔月発売の雑誌での連載で、
一度に掲載されるページ数もそれほど多くはない中、
少しずつしか進まない展開に対して
焦れたり苛立ったりすることもあって、
ここまでが本当に長かったのですが、
待った甲斐はありました。
本当に素晴らしかったです。
この新曲「夏へ」は、
未完成の状態で残されていた由紀くんの曲を、
柊くんの頼みにより
立夏くんが完成させたという経緯があります。。
なので、かつて由紀くんと行った冬の海の思い出が
真冬くんの心の中で鮮やかに蘇ったのは当然としても、
その直後に、真冬くんが立夏くんと一緒に行った
みなとみらいの海での出来事(告白)も、
ちゃんと引き出されてくるのが
とても良くて……。
ここを初めて読んだ時は、私も感極まってしまい、
泣きそうになりました。
人生は、常に選択の連続です。
真冬くんが不安に思っているとおり、
決して後戻りはできず、
取り返しのつかないことも多いです。
真冬くんはずっと、
決して失いたくないものを再び無くすことに怯えて、
足を止めてしまっていましたが、
その時点でもう既に
自分がその選択をしているということに気付くのは
いつなんだろうなぁと、
今月号の冒頭を読んでぼんやりと思いました。
でも、こうしてやたら不安がり、
怯えて逃げて、散々悩むからこそ、
ようやく結論を出せた後の真冬くんは、
他の誰よりも強い心で行動できる気がします。
次号では、真冬くんが立夏くんと
久し振りに正面からぶつかる
(まともな会話をする)ところを、
是非見たいです。
それにしても……
登場人物の楽曲に対する思いが強すぎるだけでなく、
キヅナツキ先生の漫画での表現も素晴らしいので、
以前の曲が各メディアで具体化された時も
「これってこういう曲だったんだ……」と
深く感動したものですが、
もしこの曲もいつかそうなるのなら、
楽曲の担当者さんはさぞご苦労されるかと思います。
でも、できることなら
この「夏へ」も実際に聴いてみたいです。
真冬くんの感動を、疑似体験したいです。
続きはこちら。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_20(シェリプラス2023年1月号掲載)*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2023-01-5
2022-10-12 17:24
共通テーマ:コミック
共通テーマ:コミック