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感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第24週:ゆし豆腐のセレナーデ *ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第24週:ゆし豆腐のセレナーデ
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NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック

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  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/05/27
  • メディア: Kindle版

初週と前週・前々週の感想記事はこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第1週・第2週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第22週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-09
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第23週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-18



第24週のあらすじです。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/
 暢子(黒島結菜)は無事に男の子を出産した。和彦(宮沢氷魚)とふたりで、健やかに育つようにと「健彦(たけひこ)」と名付けた。時は流れて…1984年4月。暢子の沖縄料理店「ちむどんどん」は多くの客でにぎわい、健彦は名前の通りすくすく元気に成長していた。一方、和彦は仕事で少し不満があるようで…。そんな中、連休を使って暢子たちは沖縄やんばるに里帰りすることに。この里帰りがきっかけで暢子の人生は大きく変わることに…。

前週の暢子の出産から、数年が経過しました。
作中でいきなり時代が飛ぶのはよくあることですが
その前も年月のショートカットが目立っていたので、
正直「またか」と思いました。
どうでもいい描写をこれでもかと入れてくる反面、
もっと丁寧に描いてほしいと思うところはカットされるのが
何度も何度も何度も何度も繰り返されるあたり、
「ちむどんどん」の作り手さんと私の感性(好み)は
本当に合わないんだなと改めて思います。
そして、年を重ねたにもかかわらず、
赤ん坊だった暢子の息子が大きくなっただけで、
暢子を始め他の皆の外見の変化が全く無いので、
年月の経過に対する実感がさっぱり持てません。
特に暢子は、もう三十歳手前だと思うのですが、
高校時代の彼女と比べても差が見えないので、
今週の息子と一緒に沖縄に帰ったシーンでも、
母と子というより、
近所か親戚の子と遊んでいるように見えました。

智がようやく歌子にプロポーズをしようとした際に、
暢子が横からしゃしゃり出てきて台無しにしたシーンも、
悪い意味で彼女らしかったです。
ただ、その時に「おとなしくして!」と怒った博夫さんは
とても良かったです。
こうして作中の誰かに敢えて厳しく言わせることで、
視聴者の溜飲を下げるというか、
ガス抜きを図っているのが透けて見えてしまいますが、
これがあるのと無いのとでは
視聴中の気持ちが全然違ったと思います。
実際、その後にプロポーズが上手くいった直後に、
和彦が「暢子のおかげ」と何故か称賛した際は
当の暢子が首を傾げていたにもかかわらず、
私の中では不快感が募るばかりで、
「はいはい、何でも『暢子のおかげ』ね」と
より呆れるばかりでした……。



智のプロポーズの時は、
歌子が唐突に歌い出したので、
私も面食らったと同時に
「いきなりどうしたww」と笑ってしまいました。
ここは感動するシーンなのでしょうが、
歌子の歌には飽き飽きしている部分があるので、
「またか……」と思う方が圧倒的に強かったです。
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沖縄に帰ってきたことで、
急に沖縄に対する執着を強めた暢子。
ここにきて急に
「畑!」や「やんばるの野菜!」とこだわるのなら、
幼い子供時代や高校生の時から
畑仕事を手伝うシーンを入れれば良かったのにと
思わずにはいられません。
そして「自分がちむどんどんするかどうか」を
一番に考えて行動するというというのは、
これまで身勝手な行動ばかりを続けて
周囲に多大な迷惑をかけてきた暢子の人生を思うと、
悪い意味で、
彼女の言動はそこに集約されていたんだなと
改めて納得できました。
本当は、暢子にはもっと
周囲への配慮を学んでほしかったです。
でも、暢子が何かを思いつくと、
周囲はそれを名案だと絶賛し、
こぞって手伝ってくれてお膳立てもしてくれるので、
たとえ暢子の案が行き当たりばったりの内容でも
それなりに上手くいってしまいます。
暢子は我儘を自覚する機会も無いまま、
とうとう終わりまで来てしまいました。
朝ドラは、主人公の成長が主題の一つのはずですが、
最終週まで来てそれが全く感じられないのは
ある意味、凄いです。
(勿論、褒めてはいません)

また、フォンターナに就職してからの暢子は、
感情的に好き勝手にやらかし続けでも
何故か皆にちやほやされて、
謎の無双っぷりをこれでもかと見せつけてきました。
しかし、まるでそこで冷遇され、非難されるといった
度重なる困難を乗り越えてきたとでも主張するように
「うち、女で良かった」としみじみと言うのは、
とても変でした。
暢子にはこんなふうに言う資格は無いです。
暢子にどうしてもそう言わせたいのなら、
それの元となるシーンをちゃんと入れてほしいです。



他にどうしても触れておきたかったのが、
フォンターナにやって来た暢子が
房子オーナーと一緒にペペロンチーノを食べるシーンです。
以前と同様に、
黒島さんの食べ方がやっぱりきれいじゃなくて、
どうにかしてほしかったです。
黒島結菜さんができないのなら、
スタッフが前もってパスタを巻きつけておいたフォークを、
撮影時に黒島さんが口に運ぶだけで良かったのでは?
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料理が出てくるシーンや、
暢子が何かを食べるシーン全般に言えることですが、
そもそも料理自体が美味しそうな見た目ではないし、
役者も全然美味しそうに食べないし、
カメラも美味しそうに撮らないし……となった結果、
どれも酷かったので、
料理が主題の作品っぽく、
もっとちゃんとしてほしかったですし、
力を入れてほしかったです。



この作品では、
もうこれが最終回でいいんじゃない?と思えるような
終わり方をする金曜日の放送があり、
この週もそうでしたが、
最後にもう一週あるようです。

ここまで来たら、
何をどうやっても取り返しはつかないので、
いっそ好きにやってくれと諦めの境地でいますが、
最後ぐらいはちゃんとしてほしいとも
まだ僅かに思ってもいます。
最後の最後、金曜日の放送だけは
暢子に対して苛立ったり不快に思ったりしたくないので、
そこは頑張ってほしいです。



続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第25週(最終週):やんばる!ちむどんどん! *ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-30

ちむどんどんは最後までぶれなかったですね……。
凄いです。



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2022-09-27 12:29 
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